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A CERTAIN RATIO「ALL NIGHT PARTY」

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2009年1月27日リリースのCDボックスセット『Factory Records Communications 1978-92』より。 ファクトリー・レーベルの歴史を振り返る4枚組CDボックスがリリースされた。 レーベルの活動当時、ファクトリーのアーティストを聴いたのはほんの一部だったが、こうしてまとめて聴いてみると、やはりファクトリーはJoy Division~New Orderのレーベルだったんだな、と改めて感じた (もちろん聴き所は充分にあるし、聴く度に発見があるボックスセットだ)。レーベルの後期に登場し、もうひとつのヒットメイカーだったHappy Mondaysに思い入れがない分、余計そう感じるのかもしれない。 あと思い入れがあるのはThe Durutti Columnの初期だが、EP『Factory Sample』に収録されていたThe Durutti Columnの 「No Communication」はこのボックスセットに入れて欲しかった。 今回ボックスセットから1曲選ぶにあたり、Joy Division~New Order以外で選ぶのに悩んだのだが、A Certain Ratioのデビューシングル(A面曲)を選んだ。 レーベルにとって2枚目にあたるレコードとして1979年5月にリリースされ、ファクトリーの通し番号FAC-5が付けられた(通し番号はポスターなどにも付けられ、FAC-1、3、4はポスター、FAC-2が『Factory Sample』だった)。このシングルは、A Certain Ratioがドラムレスだった時の録音で、ドラマー加入後のファンクな特徴はまだ無い。しかし、裏打ちのギターカッティング、まとわりつく重たいベース、暗闇に響くようなボーカルが 焦燥感をかきたて、ダークな雰囲気を魅力的に醸し出している(バウハウスに通じる雰囲気)。