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私の放浪音楽史 Vol.112 ECHO & THE BUNNYMEN『SHINE SO HARD』

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1981年、KOROVAよりリリースの12インチライヴEP(UK)。 1981年1月17日、ボクストンのパヴィリオン・ガーデンズでおこなわれたライヴを収録した短編映像作品『SHINE SO HARD』のサウンドトラックとしてリリースされた。ファーストアルバム『クロコダイルズ』から「Crocodiles」と「All That Jazz」が、後のセカンドアルバムに収録される「Zimbo」(後の「All My Colours」)と「Over The Wall」の4曲を収録している。 この12インチ、ジャケットはかっこいいし、バニーズのライヴ演奏が聴きたくてぜひとも入手したかったが1980年代中旬、新宿のコレクターズショップではかなり高額で売られていてなかなか手に入れられなかった。私が『SHINE SO HARD』を聴いたのはリリースから随分経ってからで、これはお茶の水にあったシスコで購入したと記憶している。私の12インチはニュージーランド盤で、買った値段は覚えてないけどコレクターズ価格ではなかったと思う(オリジナルUK盤は文字がグリーンなんだよね…)。 ラフでフリーキーになった「Crocodiles」、Zimboという言葉が繰り返し歌われ催眠的な効果を生みだしている「Zimbo」。そして特にピート・デ・フレイタスのパーカッシヴなドラミングは、アタックの強いドラムロールで高揚感をもたらす「Over The Wall」や「All That Jazz」、エキゾチックなムードを演出する「Zimbo」で印象に残る。「Zimbo」の歌詞がアルジャーノン・ブラックウッドの小説『ジンボー』(原題:Jimbo: A Fantasy)にインスパイアされたのではないか、ということを読んだのは日本では1983年12月に来日記念盤としてリリースされた『エコー・アンド・ザ・バニーメン(ネヴァー・ストップ)』に封入されていた大野祥之のライナーノーツだった。そこには“主人公のジンボー少年の肉体と心が分離して、心が閉じ込められながらも、最後には閉じ込められた部屋の外へ飛び出す”というストーリーが紹介されている。今回セカンドアルバムに収録されている「All My Colours」の歌詞を読んで、“Flying”ではじまり、“What d'you say when your heart's i...

DAVID LYNCH チラシ&パンフレット Vol.9『マルホランド・ドライブ』

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“ストレート”な内容だった前作『ストレイト・ストーリー』から再びブッ飛んだ作品となった。公開当時テレビ東京で、川原亜矢子をナビゲーターに特番も作られた。2001年公開作品。 『マルホランド・ドライブ』チラシ。 『マルホランド・ドライブ』パンフレット。

DAVID LYNCH チラシ&パンフレット Vol.8『ストレイト・ストーリー』

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時速8kmのトラクターで560kmの距離を6週間かかって喧嘩別れした兄を訪ねるという、前作『ロスト・ハイウェイ』とは対照的なスピード感のスロウな映画。1999年公開作品。 『ストレイト・ストーリー』チラシ。 『ストレイト・ストーリー』パンフレット。

DAVID LYNCH チラシ&パンフレット Vol.7『ロスト・ハイウェイ』

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漆黒の闇の中、ヘッドライトが照らすロスト・ハイウェイを疾走する、サイコジェニック・フーガ。“ロスト・ハイウェイに制限速度はない”。1997年公開作品。 『ロスト・ハイウェイ』チラシ。 『ロスト・ハイウェイ』パンフレット。

DAVID LYNCH チラシ&パンフレット Vol.6『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』

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テレビ・シリーズ『ツイン・ピークス』パイロット版の前日譚、つまりローラ・パーマーが岸辺に打ち上げられるまでを描いた。それはパーマー一家の壮絶なダークサイドの物語である。1992年公開作品。 『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』チラシ。 『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』パンフレット。

DAVID LYNCH パンフレット Vol.5『ワイルド・アット・ハート』

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これもチラシなかった。 テレビドラマ作品を経て久しぶりの長編映画、1991年公開作品。 バリー・ギフォードの原作本あった。 『ワイルド・アット・ハート』原作本(文春文庫刊・柴田京子訳) 『ワイルド・アット・ハート』パンフレット。

DAVID LYNCH パンフレット Vol.4『ブルーベルベット』

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チラシはなかった。 デイヴィッド・リンチが宇宙空間から地上に帰還した第4作。アンジェロ・バダラメンティの音楽が印象的に使われた。1986年作品。 チケット半券があった。 『ブルーベルベット』チケット半券。 『ブルーベルベット』パンフレット。

DAVID LYNCH チラシ&パンフレット Vol.3『デューン・砂の惑星』

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映画化不可能といわれていたフランク・ハーバートの小説を原作にしたSF超大作。 カイル・マクラクランの映画デビュー作でもある。1984年公開作品。 『デューン・砂の惑星』チラシ。 『デューン・砂の惑星』パンフレット。

DAVID LYNCH チラシ&パンフレット Vol.2『エレファント・マン』

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日本公開時には感動巨編的に扱われた感がある、ダーク&ロマンティックな長編第2作。1980年公開作品。 『エレファント・マン』チラシ 『エレファント・マン』パンフレット

DAVID LYNCH チラシ&パンフレット Vol.1『イレイザーヘッド』

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デイヴィッド・リンチの長編第1作。1977年公開作品。 赤ん坊の撮影の秘密は明かされることはないのか。 『イレイザーヘッド』チラシ 『イレイザーヘッド』パンフレット ドルビーステレオで再編集・再録音し1993年に公開された『イレイザーヘッド・完全版』チラシ

デイヴィッド・リンチ&クリスティン・マッケナ著・山形浩生訳『夢みる部屋』

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2020年10月24日 フィルム・アート社より出版。 デイヴィッド・リンチの伝記/自伝の邦訳が刊行された。ハードカバー、総ページ数704、価格4,500円(税抜)、重い…。原書は2018年にランダム・ハウス社から出ていたようだ。私は邦訳発売後、1ヶ月くらいしてから購入したものの、本の厚さと重さに恐れをなしてか、なかなか手に取らず、やっと読み始めても読み進むスピードが遅かったが、『ブルーベルベット』あたりのエピソードからは一気に読み進み、先日やっと読了。 16の章からなり、リンチ出生から、幼少時代、アートへの目覚め、絵画制作、学生時代、映画制作開始、『イレイザーヘッド』制作、その反響から『エレファントマン』制作と成功、『デューン』制作と失敗、その反省から『ブルーベルベット』制作、テレビドラマ『ツイン・ピークス』の大きな成功、その後、数々の映画制作とテレビドラマ制作、 舞台、絵画、写真、音楽、ウェブ・サイトでの作品発表等、リンチの生まれた1946年1月20日から2017年『ツイン・ピークス・ザ・リターン』放映までの71年を振り返る。 評論家・ジャーナリストのクリスティン・マッケナが関係者にインタビュー・取材をおこないリンチの足跡を記し、その後にデイヴィッド・リンチが同時期の出来事を回想する。つまり各章では、同じ時期を取材者とリンチ本人が辿ることになり読者は同時期を2度読むことになる。 もちろん視点が違うので、同じ出来事を扱ってもその感じ方や捉え方が違うから、面白いと言えば面白いのだが読者としてはややまどろこしい。 訳者の後書きに書いてある通り、その手法はリンチらしいとも言えるのだが、それで本が厚くなっているのでは…。まず客観的な視点で書かれた出来事を読み、その情報に基づいて読者が頭に描くであろう映像に、リンチが主観的に語るその手法はDVDやブルーレイで言えばコメンタリー的と言えるかも。 実現しなかった映画…『ロニー・ロケット』、『ワン・サライヴァ・バブル』、『ザ・ドリーム・オブ・ザ・ボヴァイン』をはじめ、現れては製作できず消えてゆく計画の数々、『ブルーベルベット』後にマーク・フロストと映画化をすすめていた、マリリン・モンローの死にケネディが関与していたという、モンロー最後の数ヶ月を追った『女神』、『ローラ・パーマー最後の7日間』の後に映画化を構想していたという伝説のブル...

映画『BLADE RUNNER』FIVE-DISC ULTIMATE COLLECTOR'S EDITON DVD

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 『ブレードランナー』のブルーレイ(3ヴァージョン収録版)を買ったり、『ブレードランナー2049』をレンタルで見たり、町山智浩著『映画の見方がわかる本 ブレードランナーの未来世紀』や『ブレードランナー究極読本』を買ったりして自分の中でブレードランナーがちょっとブームだったのは去年の2月頃だったが、ようやく“2つで充分ですよ”の謎の答えを目撃できた。 ワークプリントを収録している、2007年にリリースされた『25周年記念 アルティメット・コレクターズ・エディション』を購入。まぁブルーレイ版もあるけど、中古で安かったのでDVDボックスにした。“2つで充分ですよ”の謎の答えとなる映像はワークプリント版とこのボックスに収録されている未公開シーン集にも登場する。その2つの物はワークプリントと未公開シーン集では違って見えるのだが、わたしは未公開シーン集に映っているのが好み。あーすっきりした。 ワークプリント目当てでこのボックスを購入したのだが、ディスク4に収録されている未公開シーン集も劣らずというかそれ以上に興味深い内容で、ホールデンの入院シーンやデッカードとレイチェルの濃厚なラヴシーン、ブライアンとガフのオフィスでのデッカードに関する謎めいた会話など、劇場公開版では見ることができない知られざる『ブレードランナー』の奥深さを見ることができる。 同じようにディスク2に収録されている『デンジャラス・デイズ メイキング・オブ・ブレードランナー』も非常に面白い。あの“2つで充分ですよ”の屋台は“ホワイト・ドラゴン”という名前の店だった。『ファイナル・カット』も初めて見た。鳩の飛び去るシーンはこれまでのものが私は好きだ。たとえ状況と矛盾していても、青空に飛び去る鳩はロイとデッカードの死闘の後には相応しい。

QUEEN「BOHEMIAN RHAPSODY」

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1975年10月発表のアルバム『A Night At The Opera』より。 映画『ボヘミアン・ラプソディ』をレンタルのDVDで鑑賞。ブルーレイは全部貸出中だったよ。 クイーンは私が中学生時代にアルバム『A Night At The Opera(邦題:オペラ座の夜)』を聴いて、やはり「Bohemian Rhapsody」という曲には圧倒された。「Bohemian Rhapsody」のコーラスに続く冒頭の歌詞、  “母さん、今、人を殺してきた  そいつの頭に銃を突きつけ  僕は引き金を引いた” と歌われる、こんな歌がチャートの1位になるなんて凄いことだ。日本じゃ考えられないな…と思った、というか今も思う。 遡って1st『戦慄の王女』〜『シアー・ハート・アタック』を聴いて『華麗なるレース』〜『ザ・ゲーム』、『フラッシュ・ゴードン』までは聴いたかな。ギターキッズ達にはブライアン・メイの暖炉ギターが生み出す暖かで豊かなサウンドが話題だったし、ロジャー・テイラーとジョン・ディーコンのパワフルなリズム隊、重層的なコーラスも魅力だった。華麗なメロディを歌うフレディ・マーキュリーのピチピチのタイツ衣装、マイクスタンドの半分というか先端を使ったパフォーマンスも注目されていた(漫画「マカロニほうれん荘」にも登場してたしね)。 で、映画『ボヘミアン・ラプソディ』だが、クイーンというバンドの歴史を振り返るには、 3時間越えの長さが必要だと思うが、ピークの持っていきかたも含め、2時間ちょっとにうまくまとめてあるなと思う。バンド結成から成功までのスピードが早く、トントン拍子に話が進みすぎる感じがしたり、時系列的にこうだったかな?という箇所があったけど、パッケージとしてみれば良くできていると思う。 サクセス・ストーリー、フレディの抱える孤独、バンドの強い結束力に焦点を絞り、グレイテスト・ヒッツなステージ・シーンやレコーディング・スタジオのシーンを多数盛り込んだ内容は、クイーンを聴いてきた世代のみならず、クイーンを全く知らない世代を含む多くの観客から支持される結果につながったと思う。それにしてもバンドメンバーを演じた役者はよく似てたなー。特にブライアン・メイは立ち姿、弾き方、表情そっくりだった。フレディは長髪の頃がすごく似てた。 「Bohemian Rhapsody」という曲にはフレデ...

映画『BLADE RUNNER』Blu-ray Disc

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『ブレードランナー』(1982年)のブルーレイが九百円代で買えるのか…。 私が初めてこの作品を観たのはテレビ放映だったか。それともレンタルビデオ店で借りたのか。覚えてないな。それにしても初期のレンタル代は幾らだったんだっけ?このブルーレイはオリジナル劇場版、インターナショナル劇場版、ディレクターズカット版の3ヴァージョンを観ることができる。ということで、ついポチッと。 たぶん1992年のディレクターズカット版を観て以来かな、この作品を観るのは。オープニングの空撮シーン。素晴らしい。全く色褪せることがないな。ヴァンゲリスの音楽とともに。それにこの作品の設定は2019年11月なんだ…。今年だよ。 冒頭でデッカードが屋台で食事をするシーン“2つで充分ですよ” 何が2つなのか、やはり今観てもわからないんで、ネットで探してみる。どうやら町山智浩の本に説明があるらしい。この本面白そうなんで本屋で購入。『映画の見方がわかる本 ブレードランナーの未来世紀』なるほどそういうことなのか。ワークプリント版には映像があるんだ。まぁYouTubeに動画はあるけどね。観たいなぁワークプリント版。また買うのか…。 柄(というか棒の部分)が光る傘が映画に出てるけど、この傘は売ってたりするのだろうか、と探してみるとあるんだ…すげえ。

『TWIN PEAKS』SEASON 3 and 『THE ENTIRE MYSTERY』Blu-ray Disc

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『ツイン・ピークス The Return』。レンタルが始まり、ようやく全18話観終わった。 うーん、これは “ツイン・ピークス” である必要があるのだろうか。壮大な絶対悪と絶対善の物語は…。リンチ・ワールド全開。疲れたシーンもあるが、まぁ全体としては楽しめた。第17話は衝撃だった。マジか…。とりあえずサントラは買った。 『ツイン・ピークス The Return』観終わってから、結局またはまってしまいマーク・フロスト著の『ツイン・ピークス シークレット・ヒストリー』と『ツイン・ピークス ファイナル・ドキュメント』の2冊、合計6,000円越えの本を購入…これハード・カバーじゃなくてもよかったと思うんだが(それでもう少し安くしてくれれば…)、読み終わったが『...ドキュメント』の方が読みやすい。丸太おばさんのエピソードに涙…。しかし『...ドキュメント』の最後は納得できん。 で、ブルーレイ10枚組『Twin Peaks The Entire Mystery』も購入(右上のジャケ写)した。 レーザーディスクでボックスと劇場版持ってるからいいかと思ってたが、LDプレイヤーは調子悪いし、劇場版の未公開シーンを集めた『Missing Pieces』も観たいし。 買ってよかった。映像がすげー綺麗。感動。幸せ。序章~29話、劇場版、未公開シーン、様々な特典映像。先日全部見終わった。満足。シーズン2の途中はいまいちな印象あったけど、あらためて観ると結構面白い。シェリーとゴードン・コール(リンチ)のシーン、アニーとクーパーの出会いのシーンとか、いいなぁ。『Missing Pieces』も面白かった。

私の放浪音楽史 Vol.65 ENNIO MORRICONE「SIXTY SECONDS TO WHAT?」

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1990年、BMGよりリリースのコンピレーション・アルバムより。 1982年のクラッシュ来日公演のテレビ放送やラジオ音源を見聞きして、メンバーが登場する時にかかっているカッコいいオープニングSEは何の曲だろうな、と思った。 後にウェスタンの映画音楽を使用しているというのはどこかで読んだのだろうけど、そういうウェスタンな雰囲気を持った曲だった。クリント・イーストウッドのマカロニ・ウェスタンは好きでテレビで放送される度に見ていた。どうやらそのイーストウッド主演のマカロニ・ウェスタンの曲を使っているらしい…でも、どの映画に使われている、何ていう曲なのか…。やはり有名な『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』、『続・夕陽のガンマン』のどれかだろう…などとあたりをつけて…。 家に『続・夕陽のガンマン』のテーマのシングル盤があった(父親が買ったんだろうな)。原題は“The Good, The Bad And The Ugly”、エンニオ・モリコーネ楽団の演奏だ。聴いてみると、これは違うな…。そのシングルB面には『夕陽のガンマン』のテーマが収録されていた。原題“For A Few Dollars More”。こちらはギター演奏に編曲されているようだ。聴いてみると、これも違うな。それからまぁ熱心に探してた訳じゃないが、ウェスタン・テーマ・ソング集みたいなレコードを買ったりしてたんだけど探し当てられなかった。 探していた曲のタイトルが「Sixty Seconds To What?」だと知ったのはいつ頃だろう。『リデンプション・ソング(ジョー・ストラマーの生涯)』には記載があるから、この本で知ったのかも…。ジョーが亡くなった後の2007年に出版された本だから、ずいぶん長い時間が経ってるな…。 「Sixty Seconds To What?」は1965年セルジオ・レオーネ監督、クリント・イーストウッド主演のイタリア製西部劇映画『夕陽のガンマン』に使われていた曲で、イーストウッドが活躍している場面じゃなく、イーストウッドが探しているお尋ね者たちがアジトで裏切者を始末するところで使用されていた。60秒(Sixty Seconds)というのは、映画に登場する懐中時計がオルゴールになっていて、蓋を開けてオルゴールの音楽が鳴り、音楽が終わるまでが60秒、蓋を開けてオルゴールを鳴らすということが対決する...

THE WHEELER「FEELS LIKE SUMMER」

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2015年2月20日、Silva Screen Recordsより配信リリース。 NHK Eテレで毎週土曜日午前9時から放送しているテレビ・シリーズは現在第4シーズンを放送中だが、私がこのクレイアニメを見始めたのは第1シーズンの再放送だったと思う。 最初の頃の「ひつじのショーン」は牧場にひつじ達の黒くて丸い“ふん”が至る所にころころと転がっていて、変わった子供向け番組だなぁと思った。それにセリフが無いのでジェスチャーや表情だけで内容を理解するというのも面白い。動物達の鳴き声はあるけど、登場する人間(牧場主たち)も理解できるセリフは発しない。いつからか、ひつじ達の“ふん”は牧場から全く無くなった。今ではエンディング・クレジットの流れる映像で見ることが出来るだけだ。その「ひつじのショーン」が映画になった。 タイトルは『Shaun the Sheep The Movie(邦題:ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~)』。もともとは同じアードマン・アニメーションズが1995年に制作した他の映画の脇役として登場したショーンが、2007年に1話7分のテレビ・シリーズとして放送が始まり、誕生20周年の2015年に大スクリーンの主役となったわけだ。85分の長編映画となってもセリフは無し。これがいい。セリフが無い分、話の内容が大げさだろうが 泣ける部分があろうが嫌味に感じない。起伏のあるストーリーが丁度いいんだ。話の内容は子供向けなんだけどこのハッピーな感じ、好きだなぁ。あ、田舎で暮らしているショーンたちが大都会で冒険する話ね。まぁ子供に混じって観るのは多少気がひけたけどね…。 で、映画の中でも重要な、というかノスタルジックな意味づけもある主題歌がティム・ウィーラーの「Feels Like Summer」。ティムはAshのヴォーカル・ギタリストである。Ash…ブリット・ポップ・ムーブメントといわれた1990年代中盤、そのバンド名は頻繁に目にした。私の贔屓にしている60FT DOLLSが収録されているコンピにAshの曲が収録されているものもあった。 ティム・ウィーラー、元カイザー・チーフスのニック・ホジソン、イギリスの作曲家イラン・エシュケリによって書かれた3分間の甘酸っぱいブリット・ポップなナンバー。ビーチ・ボーイズ・テイストも感じるサマー・ソング。   「Feels ...

OMNIBUS a Go Go Vol.93『PERMANENT RECORD Original Motion Picture Sound Track』

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OMNIBUS a Go Goで紹介するものはサントラも外していたのだけれど、1988年にエピックからリリースされたサウンド・トラック盤『パーマネント・レコード』を紹介。 映画はマリサ・シルヴァー監督、キアヌ・リーヴス主演で、高校の卒業ミュージカル制作とキアヌがギターを弾くバンドの活動を織り交ぜながら繰り広げられる青春ドラマ。まぁミュージカルの編曲者およびバンドのボーカル役のアンディ・ボイスが重要な役割ではあるんだけど。 1988年公開作品だが、日本では劇場未公開でビデオが出ていた。 サウンド・トラック盤にはジョー・ストラマー名義のインスト曲「Theme From Permanent Record」と、ジョー・ストラマー&ザ・ラティーノ・ロカビリー・ウォー名義でシングル・カットもされた「Trash City」、軽快でスピード感のある「Baby The Trans」、コンガ等のパーカションが印象的な「Nefertiti Rock」、タイトなロック・ナンバー「Nothin''Bout Nothin'」とジョーが計5曲を提供(アナログではA面分)している。インストは緊張感と気だるい感じを内包した曲だし、ラティーノ~によるナンバーも、ややドラムが弱い面があるもののどれもジョーらしい曲が並んでいる。 他には、キアヌ達が忍び込む録音スタジオのシーンでちらりと出演もしているルー・リードの「Something Happend」、パーティの場面でかかるストラングラーズによるキンクスのカヴァー「All Day And All of The Night」、ストーリーの中でも重要な位置を占める曲で、この映画のテーマ・ソングともいえるJ.D.サウザー「Wishing On Another Lucky Star」、硬派なバンド(『Birth,School,Work,Death』なんてタイトルのアルバム聴いたなぁ)のゴッドファーザーズ「'Cause I Said So」、ボディーンズ(The BoDeans)「Waiting On Love」を収録。 ラティーノ・ロカビリー・ウォーのザンダー・シュロス(ギター)とウィリー・マクニール(ドラム)は、後のジョーのソロ・アルバム『アースクエイク・ウェザー』にも参加しているので、このサントラ提供曲や、ソロ・アルバムからの1...

映画『THE RISE AND FALL OF THE CLASH』

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2012年12月19日リリースのドキュメンタリーDVD。 タイトルにあるように、クラッシュの成功と栄光へと昇りつめる様とその後の凋落と崩壊を描いた作品。ジョー・ストラマー没後10年という節目での発売となるが、なかなか厳しい内容だ。 メンバーだったミック・ジョーンズ、ピート・ハワード、ヴィンス・テイラー、ニック・シェパードとバンド関係者、タイモン・ドッグ、パール・ハーバー、ヴィック・ゴダードら友人により語られているのは、クラッシュのマネージャー、バーニー・ローズを軸としたグループの戦略、メンバーの対立、経済的な問題等(バーニー本人の発言は無い)。バンド結成からトッパー脱退までが前半、バンド内対立からミック脱退、5人組として再出発するもののバンド崩壊までが後半といった感じで全101分の作品。それぞれの発言は興味深いものだ。このDVDのテーマともいえる『コンバット・ロック』録音時の未発表インストナンバー「Walk Evil Talk」(トッパー作)が細切れながら随所で聴く事が出来る。 見ていて浮かび上がってきたのは、バンドが成功へと昇りつめていく過程でマネージャーだったバーニーをクビにした後、メンバー自ら主導権を握って傑作2枚組アルバム『ロンドン・コーリング』を作り上げ、さらに長大な実験作の3枚組『サンディニスタ』を安価にリリースした後、音楽的には自由な活動ができたものの経済的に行き詰まっており、ジョーは状況を打開する為、かつて成功をともにしたバーニーをマネージャーに呼び戻す事を決意、戻ったバーニーはアメリカでの認知度を上げ、アルバム『コンバット・ロック』で更なる栄光を手中にするものの、再びバンドの創作活動に干渉しており、それがメンバー間の対立を煽っていった事だ。 やがてミックをバンドから追い出す事態に至り、音楽制作的に大きな支柱を失う。マネージャーが創作活動に大きく関与する迷走した状態のままクラッシュは解散した。 面白かったのはピートやヴィンスがイエスやジェネシスが好きで、他人に見られないようフレーズを弾いていたそうだ。当時パンクスにとってプログレッシブ・ロックはほぼ全否定されていたから無理もないが。淡々と思い出をなぞるように語るミックの静かな佇まいが印象的だ。これまで幾つかのDVDでも見られたが、やはり自分の制作活動をやりきった事に対する表れでもあるのか、突然の解雇と...

映画『アラビアのロレンス』

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砂漠の高温を焦がれているかのように、ロレンスがマッチの火を指でもみ消す。ここでのロレンスは、退屈な陸軍司令部での仕事を嫌い、形式にとらわれず、機知に富み、学力があり、そして野心もあるアウトサイダー。自ら進んでアラビア勤務を願い出て、望み通りアラビアへ赴任したロレンスは、砂漠の民と同じ強さで苛酷な自然と向き合う。アラビア赴任からアカバ攻略まで、前半のロレンスはとても魅力的な人物で、圧制に苦しむアラブ人達をトルコから解放、そしてイギリスの支配下ではなく、アラブ民族を統一、独立を掲げるヒーロー、でありながら身近に感じられる存在として描かれている。 広大なネフ-ド砂漠をアカバを目指して進撃していたロレンスの隊から、一人の兵士が遅れ、もうすぐ砂漠を渡りきるというときになってそのことに気付いたロレンスは、単独捜索に戻り、無事兵士をつれて戻る。この一件でロレンスはアラブの民から信頼を寄せられ、純白のアラビア服をプレゼントされる。それを身に纏ったロレンスは子供のように嬉しがり、小躍りし、服を風になびかせ、ひとり悦に入っている。それは、アラブ人になりきろうとしていたロレンスが、憧れの衣装を手に入れた時のナルシズムだが、私には微笑ましいシーンだった。 また、自分の隊の兵士をロレンスが処刑するシーンの後、その処刑を「楽しんでいた」と告白するシーンも戦時下の指揮官の苦悩をよく表している。ここでは、ロレンスの心に潜むダーク・サイドを少しだけ垣間見せるのだ。その他、各所で人なつこい笑顔で情け深く、力強い行動力をみせる。しかしアカバ攻略の後、ロレンスは少年二人を連れてシナイ半島横断の旅に出る。この長い旅でロレンスのヒロイズムは、徐々に砂漠の砂の中へ沈み、消えてゆくように思える。 Intermission後、再開された映画の後半は、なぜか見るものを落ち着かなくさせる。ロレンスの顔には、前半での人なつこい笑顔は見ることは出来ない。砂漠へ戻ることに恐怖を感じている様にも見える。さらにアメリカから来た新聞記者がロレンスを扱った記事で名を上げようと野心を見せつける。 しかし、ようやくロレンスは砂漠へ戻ることを決意し、さまざまな活躍でトルコ軍に打撃をあたえ続けた。ロレンス率いる遊撃隊はトルコ軍の補給列車を爆破、兵士ばかりか乗客を殺し、略奪を繰り返す。その略奪が終わるたびにアラブ人達は隊を離れて行った。アラブ...