投稿

ラベル(三原重夫)が付いた投稿を表示しています

追悼・三原重夫

イメージ
2026年7月31日、三原重夫が逝去。66歳だった。 三原重夫がルースターズ参加前に在籍していたメトロファルスのライヴを観た花田裕之は「すごい上手いや、ほんとにやってくれんの、あいつ?」と下山淳に言ったという(『ロック画報17・特集めいんたいビート』2004年)。 そしてルースターズに加入しアルバムを完成させた後のインタビューで三原はルースターズの今後について“すぐ終わるか、持ち直すか”という比率の話題に「9:1くらいかもしれない」と答えている(『ROCKIN' ON JAPAN vol.11 1988』)。 1988年5月1日にリリースされたザ・ルースターズ最後のスタジオ・アルバム『FOUR PIECES』で私は初めて三原重夫のドラムを聴いた。三原のテクニック、パワーとも申し分ないのは1曲目「Gun Control」のイントロを聴いただけでわかった。ファストな曲のドライヴ感、スローな曲での繊細さと安定感、ミディアムな曲での重量感、ルースターズは生まれ変わったと思った。しかし三原には知らされていなかったが、三原が参加した時点でルースターズの解散は決まっており、1987年12月から1988年7月22日渋谷公会堂のラストライヴまでわずか7ヶ月あまり、という短い期間の活動だった。1988年7月31日には追加公演がMZA有明でおこなわれた。 THE ROOSTERZ『FOUR PIECES』(BODY AF-7484)アナログ盤 THE ROOSTERZ『FOUR PIECES』(BODY 32CA-2277)同時リリースされたCD盤 THE ROOSTERZ『FOUR PIECES LIVE』(BODY 32CA-2716)CD 1988年7月22日の解散ライヴより15曲(「Hurt By Love〜Land of Fear」のメドレーを含む14トラック)を収録したライヴ盤が1988年10月10日にリリースされた。当時はアナログ盤のリリースはなくCDのみで発売された。「Crazy Romance」導入部の三原と下山のかけ合いがスリリング。 1990年12月には7月22日の解散ライヴの模様を収録したヴィデオがリリースされた。こちらは10曲を収録。大江、井上、池畑のオリジナルメンバー3人が参加した「CMC」、そのステージ上でタンバリンを叩く三原の姿は解散時のルースター...

CHATMONCHY「惚たる蛍」

イメージ
2005年11月発表の『Chatmonchy Has Come』より。 今や大ブレイクしたチャットモンチーのメジャー・デビュー盤。 何が気になったかというと、ジャケットが1980年代初め頃によく聴いていたアメリカのバンド、The Feeliesの『Crazy Rhythms』のジャケットによく似てる。The Feeliesの1stアルバムだった『Crazy Rhythms』はギターがシャカシャカ、ドラムはタムタムを多用したドコドコなサウンドだったが、 ユルいだけではない楽曲のシャープさを持っていた。 チャットモンチーは飾り気の無い言葉(といっても表面的なものに終わっていない)をグランジ後のサウンドにのせて聴かせる。ボーカル&ギターの橋本絵莉子は高校時代から遊ぶ暇も惜しんで練習していたというだけあって、メロディ、曲の構成や演奏力は確かでオリジナルなものを感じさせる。収録された6曲は緩急つけた選曲でどれも楽しめるが、 “真っ暗の中で光る蛍は まるで私の体の中の悪い部分のように”  という一節がひっかかるスローなこの曲を選んだ。 Drum Technicianとしてクレジットされているのは三原重夫。