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別冊ele-king『じゃがたら おまえはおまえの踊りをおどれ』

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江戸アケミが1990年1月27日に亡くなってから30年となる2020年、命日にあわせて復活じゃがたらのライヴ、1月29日新作CDリリース。そして、じゃがたらを振り返るムックがele-king別冊としてP-VINEから出版された。 じゃがたらに関しては2000年に出版された陣野俊史著の大変な労作『じゃがたら』 があるんだけど、そこからも20年の年月が流れているから、改めて振り返るのも意義深いものがあるだろう。さて内容は、 メンバーの 南流石、 OTO、 EBBY、 中村テイユウ、 それに、 フォトグラファーの松原研二、 マネージャー/スタッフだった大平ソウリ、 ジャケット・アートワーク等を担当したヤギヤスオ、 江戸アケミと1988年頃から親交を深めていた、こだま和文 の最新インタビューを掲載、それぞれがじゃがたらへの思いを語る。 江戸アケミのインタビューも、 1983年夏(再掲載、初出は雑誌イーター8号、『家族百景』をリリースした頃に宣伝用フリーペーパー作成のためインタビューしたもの)、 1989年1月(未発表)、 1989年春(再掲載、初出は雑誌DOLL1989年6月号) と3本掲載されている。 1979年〜2020年までの年表とディスク紹介(なぜか曲名は掲載されていない)と、関連書籍(なぜか陣野俊史著『じゃがたら』 は掲載されていない)、 コラムが12本(なかでも1992年12月に亡くなったサックス奏者篠田昌己についての平井玄、松村正人のコラムが興味深い)、それに加藤典洋の音楽論集『耳をふさいで、歌を聴く』に収録されていた「じゃがたら」を再録。 2020年1月27日に渋谷 CLUB QUATTROにておこなわれたJagatara2020のライヴ・レポートは、 Live Reviews Jagatara2020 @渋谷 CLUB QUATTRO で読むことができる。

『シンコー・ミュージック・ムック THE CLASH LONDON CALLING』

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ザ・クラッシュのアルバム『ロンドン・コーリング』リリースから40年(!)という節目でリリースされた『ロンドン・コーリング40周年記念盤』にあわせ、2019年12月にシンコーミュージックから新たなムック本が発売された。 シンコーからは、ジョー訃報時、シングルボックス発売時、DVD『THE RISE AND FALL OF THE CLASH』発売時、12枚組ボックスセット『サウンド・システム』発売時に続き、5冊目のムックとなる。 『ロンドン・コーリング40周年記念盤』は、日本ではソニーから2019年11月15日、限定スクラップブック仕様CD、クリア・ヴァイナル仕様の2LP、紙ジャケ仕様の2CD、と3種類でリリースされたが、私はオリジナル日本盤LP、1枚組CD、25周年記念盤CDとあるし、楽曲としての「London Calling」はアナログ・シングルBOX(1980年)、CDシングルBOX(2006年)とあれば、もう音盤はいいかなーと購入は見合わせた。 スクラップブックの内容は気になるけど、あまりに高価(6,500+税)だし。日本盤はクリア・ヴァイナルにポスター付き仕様のアナログも欲しいなぁと思わせるけど、これも高価(5,800+税)…。 1979年リリース当時の“ ファンのためにレコードの価格をできるだけ安くしたい ”、“『ロンドン・コーリング』は2LPだけど1枚の価格で売りたいんだ ” と言ってCBSと交渉しイギリスでは5ポンド(当時のレートで2,700円位)販売され、日本ではゲートフォールド・ジャケットで3,500円と2枚組としては低価格だった(初回のみペニー・スミス撮影のポスター付き)。そんなリスナーを思い、大切にしてくれる時代は遥か彼方40年前の「いい話」だ…。 だけど、つい買ってしまうムック。さらっと読めるしね。今回は小型で軽く手に取りやすい作り。 内容はというと、ロンドンで行われた展覧会「The Clash : London Calling」の模様をロミ・モリによる紹介でカラー3ページ、定番のクラッシュ・ヒストリー、メンバー紹介、『ロンドン・コーリング』アルバム全曲解説、前後のシングル盤解説、カヴァー・ヴァージョン紹介、当時の英国パンク・シーン解説等はこのムックの監修者・本田隆によるテキスト。 クリス・ボーンによる『ロンドン・コーリング』リリース直後のジ