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陣野俊史著『ザ・ブルーハーツ ドブネズミの伝説』

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2020年10月26日 河出書房新社より出版。 陣野俊史が2000年に出版した、じゃがたらの評伝「じゃがたら」は、バンド活動当時じゃがたらを聴いていなかった私に、じゃがたらの音楽の素晴らしさを教えてくれた本だった。その陣野俊史が新たにザ・ブルーハーツの本を出版した。 ザ・ブルーハーツが1987年にインディで出したシングル「人にやさしく c/w ハンマー」、同じく1987年にリリースしたメジャーデビュー・シングル「リンダリンダ c/w 僕はここに立っているよ」は友人に借りて聴いた。ピストルズやクラッシュ・タイプのパンク・ロック。 1987年…。セックス・ピストルズの解散からは9年が経ち、1985年にはクラッシュも解散、ダムドやストラングラーズも音楽性を変えていたし、1982年にザ・ジャムを解散したポール・ウェラーはスタイル・カウンシルを結成、ジャズやソウルを取り込み音楽性を大きく変えていた。 1980年代も半ばを過ぎての初期パンク・ロック・スタイルには今更感があり、ブルーハーツの活動していた当時、私は特に好んで聴いていたわけではなかった。だけど1989年にリリースされた真島昌利のソロ・アルバム『夏のぬけがら』を聴いて気に入り、遡ってザ・ブルーハーツも聴くようになった。 『ザ・ブルーハーツ ドブネズミの伝説』は、バンドの経歴や当時の世相を折り込み、現代の視点からザ・ブルーハーツの歌詞を詩として読み解く、という本で、新型コロナウィルス感染に怯える現代に再び読まれているというカミュ著「ペスト」を通して「リンダリンダ」で歌われるドブネズミを読み解き、「チェルノブイリ」は反原発なのかを考察、「手紙」でヴァージニア・ウルフを紐解き、マーシーのソロ作品をも取り上げる。「少年の詩」や「世界のまん中」で孤独と世界を対比し、「すてごま」や「やるか逃げるか」で自衛隊派遣との関連を検証、「幸福の生産者」や「ヒューストン・ブルース」でブルーハーツの解散について考えてみる、といった具合だ。 この他にもブルーハーツにとどまらず、ハイロウズ、クロマニヨンズからも歌詞がセレクトされ、取り上げられている。バンドメンバーや関係者の言葉は過去出版された書籍やインタビュー記事を参照していて、直接のインタビューはない。歌詞、および歌詞の背景の考察・解釈としては文学的側面からのアプローチとなっていると思うが、ヒロ...

THE BLUE HEARTS『チェルノブイリ』

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ペーパースリーブの表面はタイトルのみのシンプルなデザイン。 インディの“ジャグラー”からリリースされたが、当時所属レコード会社だった三菱系の“メルダック”に配慮したものだったという。 スリーブ裏面にはロシア語で“チェルノブイリ”・メンバー名・歌詞と作詞作曲者名(ともに真島昌利)が印刷されている。右下には放射線マークと“For What?"。 リリース当時あまりピンとこなくて、日本のどこかの都市がチェルノブイリみたいになったら嫌だ、みたいな歌なのかなと思っていた。2011年3月11日以後に聴くと“誰かが線をひきやがる騒ぎのドサクサにまぎれ”という部分が印象にのこる。あの放射能拡散の騒ぎの中10km・20km・30kmと線が引かれていった。 この7インチは片面1曲のみのシングルでレーベル面はやはり放射能マークを模したデザイン。 リリース当時は“チェルノブイリには行きたくねぇ”と聞いてソ連(ウクライナ)の人がどう思うかなんて考えてもみなかったが、 今“フクシマには行きたくねぇ”と歌われるとあまり気分は良くない。でも何処かの国のパンクスが歌っているのだろうか。 Label : JUGGLER Release : 1988年7月1日 Format : 7inch Analog  Catalog Number : 04-JEM-0001 TRACK LIST A Side: チェルノブイリ

OMNIBUS a Go Go Vol.12『JUST A BEAT SHOW』

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1986年3月8日渋谷屋根裏で行われたライブを収録したオムニバス・アルバム。オリジナル・アナログは1986年5月リリース。  レピッシュ、THE LONDON TIMES、THE BLUE HEARTS、そしてこのシリーズギグの企画をしたTHE JUMPSの4バンド、各3曲を収録。 なんといってもブレイク寸前のTHE BLUE HEARTSが収録されているのが一番の売りだろうが、 前回紹介のモッズシーンとも密接に関わりのあったTHE LONDON TIMESの「MONDAY TO FRIDAY」はモッドな出来で好きな曲。 1990年にCD化され中込智子のライナーノーツがあるが、前回紹介した CD Journal のブルーハーツ特集のなかでも中込による“JUST A BEAT SHOW”の記事がある。