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スティーヴ・ジョーンズ著・川田倫代訳『ロンリー・ボーイ ア・セックス・ピストル・ストーリー』

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2022年2月、イースト・プレスより出版。 セックス・ピストルズのギタリスト、スティーヴ・ジョーンズの自伝の邦訳が出版された(本書の最後に執筆協力者としてベン・トンプソンの名前が書かれている)。原書は『LONELY BOY・TALES FROM A SEX PISTOL』で、2016年に出ていたようだ。 ピストルズ関係では、これまでジョン・ライドン自伝『STILL A PUNK』(ロッキング・オン社・1994年)、シンコー・ミュージックや宝島社から出てたピストルズ関連本、写真集、ディスクガイドなど読んだり見たりしていたので、スティーヴ・ジョーンズの自伝か…どうするかなーと思っていたら、たまたま立ち寄った本屋にあったのでつい買ってしまった。 複雑な家庭環境で育ち、読み書きがほとんど出来ない事から学校で授業についていけず、貧困、小児性愛被害といったトラウマを抱え、それらを無かった事にするため、それから逃避するために、幼くして窃盗、飲酒、薬物に手を染めた。そこからひたすら盗・薬・女を延々と続ける事になる。盗んだのは自転車、バイク、ギター、服、靴…どれも一流のものを。キース・リチャーズやモット・ザ・フープルのアリエル・ベンダー、デイヴィッド・ボウイとスパイダース・フロム・マーズ、ブライアン・フェリーからも盗んだ。それに盗難車に無免許運転。非道で放蕩な私生活が赤裸々に綴られている。 子供の頃からコンプレックスとなっていた読み書き(本人によれば “今、学校に通っている子どもであれば、すぐに難読症やADHD[注意欠如・多動症]と診断されていただろう”)は、30代になって週に2度、1時間ほどの個人レッスンを約半年間続けて習得したそうだ。 もちろん本書には、セックス・ピストルズやその後のプロフェッショナルズ、ソロ活動などのミュージシャンとしての活動の記述もあるが、ほぼ最初から最後まで盗・薬・女の話題は通底している。それらの依存・中毒から抜け出すために12ステップ・プログラムに参加し、本書後半には悪癖との苦闘が描かれている。スティーヴ・ジョーンズも デイヴィッド・リンチの超越瞑想 が好きで、気持ちがとても落ち着くと記している。そして歳を重ねるにつれて他者に思いやりを持つようになっているという。 さて、本書にはピストルズ以前のバンドについてメンバーやバンド名の記載があるのでまとめてみると...