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サンハウス『55周年記念ボックス』DVD-4『CRAZY DIAMONDS YAON 1983』

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“それはARBの社長が仕掛けて、出来るんならやるよって、サンハウスとARB、ルースターズで野音をやった” ー柴山俊之ー(『Bollocks presents 日本パンク・ロッカー列伝』シンコーミュージック・エンタテイメント刊・2015年) 1983年、Vo柴山、G鮎川、B奈良敏博、D浦田賢一という篠山抜きのオリジナルメンバーの四人でサンハウス再結成。同年6月18日渋谷Live Inn、8月7日博多小戸公園「スーパー・ライヴ'83」、9月11日仙台スポーツランドSUGO「ロックンロール・オリンピック'83」でライヴをおこない、9月23日に日比谷野外音楽堂で「CRAZY DIAMONDS」と銘打たれたライヴでこの時の再結成を締め括った。 野音のライヴでは新曲として「ステディ・ドライバー・マン」、「センテ」、「ダイナマイト」がセットリストに組み込まれアンコールを含め20曲を演奏。同年ビクターよりリリースされたLP 『CRAZY DIAMONDS』は12曲入りだったが、カセット『CRAZY DIAMONDS <Absolutely Live>』(VCF-20033)には20曲を完全収録していた。1990年には18曲入りでCD化(オミットされたのは「ロックンロールの真っ最中」と「ミルクのみ人形」)され、2008年には20曲入完全収録(2枚組)でCD化されている。1983年リリース時には収録曲の「ステディ・ドライバー・マン」の一部(“俺は狂った”、“赤信号でも”など)を逆回転に加工・歌詞も伏せ字となっていた。CDでは通常のサウンドに戻され歌詞も印刷されているが、なぜこんなことしたのか不明(話題作り?)。レコードで聴いた時はちょっと興醒めだったな。 その野音のライヴ映像がサンハウス『55周年記念ボックス』に収録された。鮎川誠秘蔵のビデオ・アーカイヴからレストアされ、当日演奏された20曲が収録されている。この映像も1台のカメラで客席の後方から撮影されており、ステージ全体とズームを使用してプレイヤーのアップはあるものの、カメラの切り替えはない、おそらく資料用に撮影したものなのだろう。撮影を前提としていないので照明も不足してぼんやりした映像であることは否めず、収録時間1時間28分を通して観るにはちょっと辛いものもあるが貴重な映像である。オープニングSEにピン...

サンハウス『55周年記念ボックス』DVD-3『LIVE AT SHINJUKU LOFT 1982.12.31』

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“サンハウスのマネージャーやってた柏木って奴から、ルースターズのイベントで1日だけ歌ってくれって言われてさ。やりたくなかったから、諦めてもらうためにギャラの金額を吹っかけたら『分かった』って言うから、『じゃ、今払え』って言ったらその場で払ったけんさ(笑)。それでしょうがないからやった” ー柴山俊之ー(『Bollocks presents 日本パンク・ロッカー列伝』シンコーミュージック・エンタテイメント刊・2015年) “その大晦日のサンハウスも最初は柴山さんを柏木がブッキングしただけの話で、花田たちがバンドでバックする話やったみたいなのが、柏木やったか柴山さんやったか忘れたけれど、ドラムとベースを川嶋と浅田に頼みたいちゅう話になってね。それやったら僕も出らんか?ってことになって、いいよっちなって” ー鮎川誠ー(『月刊 鮎川誠 新宿ロフトの思い出』シーナ&ロケッツ・オフィシャル刊・2021年) 1982年12月31日・新宿ロフト。その日のスケジュールを見ると「LOFT SPECIAL '82-'83」1984 ゲスト・柴山俊之、とある。出演はこの頃体調不良の大江慎也を除いたルースターズの別ユニットとして活動していた1984。当初は1984(花田等)をバックに柴山俊之がサンハウスのナンバーを歌うという企画だったのだろう。しかし上記鮎川の話のようにリズム隊をB浅田孟、D川嶋一秀の当時シナロケ組(70年代サンハウス最終メンバーでもある)に依頼することになり、鮎川も参加することになったことでサンハウス復活+G花田裕之というメンツでライブがおこなわれた。花田は篠山哲雄の代役といった趣でリズムギターに徹している。その時の映像は後に未公認VHSビデオ作品『Previous Live』としてリリースされた。今ではYouTubeで観ることができる。 今回リリースされた55周年ボックスのDVDには12月31日のライヴ映像が2ステージ分収録されており、かつてVHSでリリースされた『Previous Live』の映像は2ステージ目だったことがわかる。いずれも映像は1台の手持ちカメラで収録されており、テープの保存状態のためか1ステージ目はところどころステージ上ではない映像(バンドロゴなど)を映した部分や音が揺れている部分がある。まぁブート映像を観るのに慣れている人なら問...

鮎川誠 & BLANKEY JET CITY「I'M FLASH “Consolation Prize” (ホラ吹きイナズマ) 」

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2024年10月2日にビクターより鮎川誠の追悼盤『VINTAGE VIOLENCE 〜鮎川誠 GUITAR WORKS』がリリースされるが、鮎川とBLANKEY JET CITYの共演「 I’M FLASH “Consolation Prize” (ホラ吹きイナズマ) 」が8月21日に先行配信され、ビクターエンタテイメントのオフィシャルYouTubeチャンネルで公開されている。 1999年12月に録音され、映画に使用される予定だったが、映画自体がお蔵入りしたことで未発表となっていたレアトラック。 オリジナルはロケッツ(鮎川+浅田+川嶋)のアルバム『ロケット・サイズ』に収録されていた。 THE ROKKETS『ROKKET SIZE』(1984年)

SHEENA & THE ROKKETS『#1 SPECIAL EDITON』

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シーナ&ザ・ロケッツのファースト・アルバム『#1』が1979年のオリジナル仕様で鮎川誠秘蔵音源シリーズAYU-Recordsより2024年3月25日にリリースされた。 『#1』は1979年にエルボンよりオリジナルがリリースされ、1986年にヴィヴィッドからアナログ盤、1994年にCHOPからCD化、2004年にヴィヴィッドからCD再発と何度か再発されているが、これらの再発に関してはバンド側に了解なくおこなわれ、鮎川、シーナも全く知らされておらず印税も入っていないということだ。また曲順などオリジナルと異なる仕様でリリースされていたので、オリジナル・エルボン盤仕様での再発は今回が初となる。 通常盤に加えて、初回限定のスペシャル・エディションがリリースされ、スペシャル・エディションには、 下記の3枚のCD、 ・『#1』オリジナル+ボーナス・トラック(通常盤と同じ) ・『#1 MONO』モノミックス ・『御法度盤 鮎川誠の”素晴らしきロックの世界”』(アルファ時代のライブ等秘蔵音源集) それに下記の特典アイテム、 ・鮎川誠とシーナのフォトブック「#1Rokkets FIRST Recording Day」 ・エルボン盤LPミニポスター(両面デザイン) ・特製コルクコースター ・月刊鮎川誠No.5 が特製赤ショッパーに入れられていた(右上の写真)。 アルバム『#1』に関してはマスターテープからではなくシーナの生家から見つかったテスト盤をマスターとしているため若干のスクラッチ・ノイズがあるが通常聴く分にはほとんど気にならない。ボーナストラックで収録されているシングル・ヴァージョンの「涙のハイウェイ」、そのシングルB面曲「恋はノーノーノー」も盤起こしのようだ。 しかし、ようやくオリジナルの曲順・ヴァージョンで『#1』が聴けるのは非常に嬉しいし、オリジナル仕様はしっくりくる。セカンドラインなリズムの「夢見るラグドール」(サンハウスの「夢見るボロ人形」)で始まるのがいい。「レモンティ」をはさんでアルバム・ヴァージョンの「涙のハイウェイ」は、冒頭のSEが無かったり、シーナのヴォーカルや演奏も落ち着いている感じを受ける。これまでプロデューサーとしてクレジットされていた柏木省三の名前は無くなり、プロデュースは鮎川誠となっている。 SHEENA & THE ROKKETS #1 『#...

SHEENA & THE ROKKETS『1979 DEMO』

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2023年10月5日、ayu-Recordsよりリースの発掘音源。 鮎川誠の自宅から『6.19. '79 音羽スタヂオ WITH HARRY HOSONO』とタイトルの書かれたカセットテープが発見された。その内容は44年前、シーナ&ザ・ロケッツが2ndアルバム『真空パック』制作前に、プロデューサーの細野晴臣にレパートリーを披露したデモレコーディング。注目は「ユー・メイ・ドリーム」の原型「ユメ・ユメ・ユメ」で、2番の歌詞が違うし、鮎川が語っていた通りブリッジ部分なしの演奏が聴ける! その他にも「Batman Theme」、JBのカヴァー「I Got You」、「レイジークレイジーレギー」(レイジー・クレイジー・ブルースのレゲエアレンジ)、「もう一度 // おまえがほしい」(「オマエガホシイ」)、キンクスのカヴァー「You Really Got Me」、「センチメンタル・フール」と『真空パック』収録にされる7曲のデモ演奏が聴ける。 収録曲は下記 1. BATMAN THEME 2. ビールスカプセル 3. I GOT YOU 4. ユメ・ユメ・ユメ 5. レイジークレイジーレギー 6. レモンティー 7. 涙のハイウェイ 8. もう一度 // おまえがほしい 9. セッション1 10. ワンナイト・スタンド 11. ワンナイト・スタンド 12. YOU REALLY GOT ME 13. センチメンタル・フール 14. レイジーレギー 15. ハイウェイ 16. ハイウェイ 17. セッション2 18. セッション3 19. ビールスカプセル 20. ラグドール 21. I GOT YOU Track 2(19)、6、7(15,16)、20がファースト『#1』収録曲、15はパーツ。 Track 10(11)は制作途中のパーツといった感じ。次の3rdアルバム『チャンネル・グー』に収録される曲。 シーナ&ザ・ロケッツ・オフシャルショップで『1979 DEMO』を購入すると「月刊鮎川誠Vol.4」が付属していたが、現在は配布終了している。 鮎川誠は生前、こうした発掘音源のリリースを計画していたようで、今回のリリースも「鮎川誠の秘蔵原盤シリーズVol.1」とあるように、今後未発表音源のリリースを予定しているようだ。『 Rooftop 』オンラインのLucy Mirror...

Guitar Magazine 2023年5月号『特集・鮎川誠/トム・ヴァーレイン』

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2023年4月13日、リットーミュージックより刊行。 ギター・マガジン買ったのは何十年振りだろうな…。なにしろ鮎川誠とトム・ヴァーレインの2大特集。それに“鮎川誠の1969年製レス・ポール・カスタム原寸大ポスター付きだ!これは買うよね…(ポスター壁に貼るのか?)。 鮎川の特集は写真、記事含めて53ページ。大鷹俊一による鮎川の活動を振り返る文章、過去のインタビュー再掲載3本、愛機1969年レス・ポール・カスタムをはじめとして鮎川所有ギターの紹介、愛用のマーシャル・アンプ紹介、鮎川が通った楽器店のオーナーへのインタビュー、ディスコグラフィ、様々なミュージシャンからのメモリアル・メッセージを掲載。 どの記事も興味深く読めるが、なかでも愛機1969年レス・ポール・カスタムの詳細な紹介は驚異的だった。確かにブラックの塗装は剥がれているが、フレットやブリッジ、ピックアップや電装系、スイッチなどは使い易いように、常に良い音が出せるようにメンテしているんだろうな、と思っていたが、いやいやそうじゃなかった。錆で固まったテールピース、ブリッジ、割れたピックアップ・カバー…錆びついて回るネジは1本もないというギター…恐るべしパーツを換えないオリジナルの音へのこだわり。ほかに所有ギター24本がカラー写真で紹介。レス・ポール・カスタムは6本、ギブソン・レス・ポール・ジュニア・ダブルカッタウェイTV、アルフィーの高見沢にプレゼントされたというブルーのフライングV、『クール・ソロ』のタイトルの由来となったグヤトーンLG-120Tも。機材関係の紹介文は小林弘昂によるもの。 ディスコグラフィは前田栄達と小川真一が担当。ミュージシャンからのメモリアル・メッセージには、最も好きな曲という質問があるが、これは難しすぎる…「ユー・メイ・ドリーム」、「レモンティー」、「DEAD GUITAR」、「キング・スネーク・ブルース」…といった曲が選ばれているが…チャーが「ビールス・カプセル」を選んでる!カヴァーして欲しい! トム・ヴァーレインの特集は20ページ。五十嵐正によるバイオ記事、ディスコグラフィは行川和彦、トム愛用ギター紹介は川上啓之によるものでステージ写真も交えながらダンエレクトロ、ジャズマスター、ジャガー、ダン・アームストロング、STタイプなど12本を紹介。 トムのソロ〜再結成テレヴィジョンを支えたギタリ...

鮎川誠&シーナ「You Can't Put Your Arms Round A Memory」

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SHEENA & THE ROKKETS YouTube 公式チャンネルで鮎川&シーナがジョニー・サンダース「You Can't Put Your Arms Round A Memory」をカヴァーしたライヴ(博多港100周年記念ライブ)映像を限定公開している。

「恋のムーライトダンス」SHEENA & THE ROKKETS

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見知らぬ町を 二人のシルバートレイン 窓辺にうつる七色のイルミネーション もう何も目にはいらない 二人はもどらない 今夜は二人のステキなムーンライトダンス 星空はるか キラメクミルキーウェイ 明日は二人のときめくウェディングデイ! もう何もきこえない 二人はもどらない 今夜は二人の恋のムーンライトダンス 今夜は二人の恋のムーンライトダンス 「恋のムーライトダンス」from Album 『真空パック』SHEENA & THE ROKKETS 作詞・松本康 作曲:鮎川誠 シナロケのセカンド・アルバム収録曲。作詞は博多にあったレコード店ジュークレコード店主で、博多/九州のロックシーンを大きく後押しながらも、2022年9月28日に亡くなった松本康。この曲の他にも「ワンナイト・スタンド」、「ハートに火をつけて」、「KRAZY KOOL KAT」等、松本が作詞を担当したシナロケの楽曲がある。 誰かが言ってた、“鮎川さんシーナさんに逢いに行っちゃった” って…。鮎川が亡くなったことは寂しく悲しい事だけど、確かにそう思う事でほんの少し気持ちが和らぐ。 ありがとう、さようなら、鮎川誠 RIP

「ベイビー・メイビー」SHEENA & THE ROKKETS

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Baby Maybe I Love You Baby Maybe I Love You Baby Maybe I Love You Baby Maybe I Love You ベイビー そっと目を閉じて メイビー きこえてくるでしょう ため息だけで すぎてしまうなんて ベイビー 貴方にあわない ベイビー あたしの好きな人 メイビー いつまでも変わらないわ 恋のかけ橋 宇宙の果てまで ベイビー 誓ってほしいの 真夜中の光が 窓辺をさした時 おきざりのハート 貴方は気づく 「ベイビー・メイビー」from Album 『CHANNEL GOOD』SHEENA & THE ROKKETS 作詞:シーナ 作曲:高橋幸宏 編曲:鮎川誠 突然の訃報、昨日からいろいろと聴いたり、読んだり、眺めたり。 シナロケのアルバム『チャンネル・グー』に収録されている「ベイビー・メイビー」は、バブルガム&テクノ・フレーヴァーでキャッチーな曲。作詞作曲のクレジットを見ると、ちょっと寂しい気持ちになる…。高橋幸宏はこの曲でドラムも担当していた。 1983年の再結成サンハウス『クレイジー・ダイアモンズ』、鮎川誠名義の 『クール・ソロ』 、シーナ産休中の3人組ロケッツ『ロケット・サイズ』、サンハウスのレア音源集『ハウス・レコーデッド』…どれも新鮮だった。『LONDON SESSION』も好き。

追悼・鮎川誠

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  2023年1月29日、鮎川誠が逝去。 おまえが 街をでていく気 俺に 一言いわせておくれ 別れぎわに あいさつには もってこいの言葉だぜ グッドラック グッドラック グッドラック 笑ってみせな そうさ 涙は禁物さ まだ 俺たちは 終わっちゃいない ブルーな しめった空気には もってこいの言葉だぜ サヨナラ その言葉は きかなかったことにするぜ 馬鹿げた ゲームだって あとくちだけは 汚さずに 「グッドラック」from Album 『CHANNEL GOOD』SHEENA & THE ROKKETS 作詞:柴山俊之 作曲:鮎川誠 愛用のギブソン・レス・ポール・カスタムと pic from SHINKO MUSIC MOOK『ROCKS OFF Vol.05』(2008年) pic by 吉浜弘之 今年の冬は殊更寒さが堪えるな…。

鮎川誠 Play The SONHOUSE『 ASAP (THE LATEST LIVE & STUDIO ’22)』

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2022年7月24日、HOUSE ROCKIN’ RECORDSよりリリース。 鮎川誠、サンハウスを歌う。 2022年5月2日の鮎川誠・74歳バースディライヴ(at下北沢シャングリラ)から12曲、4月23日大江戸・鬼平祭(at 南青山レッドシューズ)から3曲、6月22日博多Bassicでのライヴから7曲、6月23日博多ハートストリングス・スタジオの録音から14曲の全36曲をCD2枚に収録。 メンバーは、 Vocal&Guitar:鮎川誠 Bass:奈良敏博 Drums:坂田“鬼平”紳一 Guitar:松永浩 Vocal:LUCY 鮎川誠・74歳バースディライヴからは当日Play The SONHOUSEとして演奏した全曲が収録されており、音質もよく、サンハウスの名曲の数々を鮎川のヴォーカルで堪能できる。こうしてまとめて鮎川のヴォーカルで聴いてみると、サンハウスのヴォーカル柴山の持つシアトリカルな雰囲気や発せられる毒気というものが鮎川のヴォーカルにはほぼ感じられない。そのストレートな歌声は諧謔さを含み、“ちぎっては投げるような歌い方”はディランに似ているなと思うところもある。 メンバーとのコンビネーションは完璧とは言えないところもあるが、円熟の演奏、時にレイジーなブルースと白熱のロックンロールをどうぞ。「僕にもブルースが歌える」と「もしも」では鮎川の娘LUCYがヴォーカルを担当している。 4月23日レッドシューズのライヴと6月22日博多Bassicでのライヴ、松永浩がオーナーの博多ハートストリングス・スタジオでの録音(リハーサル風景という感じ)はいずれもエアー録音なのか、あまり音質は良くない。 ハートストリングス・スタジオでの録音で「あとの祭り」が収録されているが、サンハウスの音盤でリリースはされていない曲と思う(鮎川誠『LONDON SESSION #1』には「Rumour (Atonomatsuri)」のタイトルで収録されていた)。 私はAMAZONで購入したのだが、A4サイズのブックレット『月刊鮎川誠 No.2』とSONHOUSEのステッカーが付いてた(右上のジャケ写)。 アルバム・タイトルの『ASAP』は、録音〜リリースまで短期間(6月23日からはほぼ1ヶ月)だから、“できるだけ速く”なのかな。 ブログ『Let's Go Steady--Jポッ...

私の放浪音楽史 Vol.94 鮎川誠『クール・ソロ』

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1982年2月21日、アルファ・レコードよりリリースのライヴ・アルバム。 以前に少し書いたが、SHEENA & THE ROKKETSのセカンド・アルバム『真空パック』は購入したものの、その頃はテクノ化したロックンロールが理解できず。借りて聴いたその後の2枚、同じ体制で制作された『チャンネル・グー』しかり、YMOを離れミッキー・カーチスのプロデュースで制作された『ピンナップ・ベイビー・ブルース』はテクノ色は払拭されたが、フューチャーされたサックスの音色がややオールドな雰囲気を感じた(今はどのアルバムも抵抗なく聴けるけど)。 鮎川誠ソロ名義の『クール・ソロ』は1982年にリリースされ、すぐに聴いたと思う。混じり気も飾り気も無し、純度100%のロックンロール・アルバムだった。ジャケットは白地にポーズを決める鮎川の姿(フォト by 半沢克夫)と右上に縦書き明朝体で鮎川誠。初の鮎川名義のアルバムとして、そのデザイン(by 原耕一)は名刺代わりのよう。レコードの帯には “ 百万人のロックンロール ”の文字。 このアルバムは、1981年10月17日、日比谷野音でおこなわれたSHEENA & THE ROKKETSの“ピンナップ・ライヴ ”の録音から、鮎川のヴォーカル曲をセレクトして収録したものだ。当日は30曲が演奏され、全曲録音されていたらしいが、シーナが自分のところは嫌だといって、鮎川のところだけ選んでリリースしたという。 収録されているのは下記の9曲で、 1. JUKEBOXER 2. DEAD GUITAR 3. クレイジー・クール・キャット 4. どぶねずみ 5. アイラブユー 6. ビールス・カプセル 7. ブーンブーン 8. GOOD LUCK 9. ぶちこわせ 1〜3、5〜8は『SHEENA & THE ROKKETS #1』、『チャンネル・グー』、『ピンナップ・ベイビー・ブルース』のいずれかで鮎川が歌っていた楽曲。5〜7は『SHEENA & THE ROKKETS #1』で再録されていたサンハウス・ナンバー。6はルースターズが2ndアルバムで取り上げた曲だが、そのころはこの曲のサンハウスによる録音物は無く、サンハウスのオリジナル・メンバー鮎川のVo&G、サンハウス(再結成するまでの)最後期メンバーだったD川嶋一秀、B浅田孟...

RKB毎日放送・ムーブ 2022年第10回『74歳のロックンローラー 鮎川誠』

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鮎川誠、74歳。衰えることのないロックンロール魂。 鮎川がよく言ってたマディ・ウォーターズの「The Blues Had A Baby They Named It Rock And Roll」じゃないが、ブルースの子供ロックンロールもずいぶんと歳をとった。娘のルーシーとステージに立ち、可愛くてとてもしっかりしたお孫さんもいる。黒のレスポールもさらに塗装が剥がれ年季が入ってるな。 上の動画はYouTubeのRKB毎日放送公式チャンネルより、期間限定公開らしい。 以下、RKB毎日放送HPより。 1948年5月2日生まれの鮎川誠は今年74歳になった。 福岡県久留米市で米軍人だった父と母の間に生まれた彼はビートルズでロックに夢中になり、福岡のロックバンドの草分けと言われるサンハウスを経て妻とシーナ&ロケッツを結成し上京。バンドは「ユーメイドリーム」の大ヒットを飛ばし女性ロックボーカルの草分けとして多くの女性を勇気付けた。 しかし2015年、バンドのボーカルにして妻であり3人の娘の母でもあったシーナが亡くなる。 公私にわたるパートナーを失った鮎川だったが、バンドはそれまで以上にライブ活動に力を入れる。「ステージに立つとシーナがそこにいるから」という鮎川を、次女の鮎川純子がマネージャーとして支え、最近では末娘のルーシーがボーカルを務める。 彼を慕う人が多い理由の一つは、その温かい人柄と朴訥とした筑後弁で語られる真摯な言葉だ。 「ガキの頃に出会って夢中になった音楽のそばにずっとおれてよかったし、好きなことを変わらずにできることが嬉しい。これからもそんな俺をシーナに見せていきたい」 74歳になる鮎川誠はどこまでもシンプルでピュアなままだ。そんな音楽漬けの日々と家族との姿を追う。

WILKO JOHNSON『TOKYO SESSION 2013 at REDSHOES』

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2013年8月3日 socketTVよりリリースのDVD。 2013年1月13日に南青山のレッドシューズで行われたウィルコ・ジョンソンを囲んだセッションの模様を収録したDVDで、当日の収益と同じようにDVDも全ての収益金を「BENEFIT FOR NIPPON」を通して福島県の震災被災者に寄付する「チャリティDVD」として販売された。リリース記念としてチャリティーTシャツもDVDとのセットで販売され、その収益金についても同様寄付されるということだ。 ウィルコの親友というベンジャミン・テホヴァルが器用に複数の楽器を操りながら歌う「San Francisco Bay Blues」が1曲めに収録されている。2曲めの「I Can Tell」からウィルコ登場。そこからは怒涛のロックン・ロール・セッション。バンドは鮎川誠、奈良敏博、川嶋一秀、シーナのシナロケ組に数曲で花田、チバ、浅井健一などが参加した。 演壇も客席との区切りもなく、観客の押し寄せる激狭のステージで演奏する姿は、見ているこちらがもっとやりやすい会場はなかったのか、と思うほどだが、レッドシューズはウィルコが指定した場所らしい。会場のスタッフは常に観客を押しとどめているため、もはやほぼ出演者となり映像にもその姿が常に映っている状態だ。 セッションだからぶっつけ本番みたいな、あるのはただロックンロールのルールだけ。 「Sneakin' Suspicion」、「Dr. Dupree」、鮎川が歌う「Roxette」などウィルコの持ち歌でキレた演奏を見せてくれる。観客をかき分け花田登場。「Little Queenie」を歌い、ウィルコのカッティングに花田がソロを決める場面も。ゲストも次々登場し、チバの歌う「Do The Boogie」は違う曲になりカオス状態、「Walking The Dog」、「Route 66」、「King Bee」等のロック・クラシックをゲストと共に爆奏。 再びフィールグッズの「Back In The Night」を聴かせ、「She Does It Right」をバッチリ決め、一旦退場。アンコールは「Bye Bye Johnny」。途中でスローダウンして“俺は俺のギターを弾く”と、ギターを掻き鳴らし、 “遠くの列車の音を聞け”と日本のミュージシャンと観客達にロックンロールとブルースのスピリットを...