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12月, 2022の投稿を表示しています

MY PLAYLIST Vol.3『THE VERY BEST SONGS OF HIROYUKI HANADA』

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花田裕之のソロでベスト盤…ソロ1枚目『RIFF ROUGH』から幅広く、というわけではなく、エッセンシャルな選曲で、部屋や車の中でもリラックスして聴けて、曲をスキップせずに通して聴ける。CD-Rに焼くときに収録時間目一杯ではなく、アナログLP盤1枚程度、カセットテープなら46分程度で10曲を選ぶ、という基準にした。 たぶん2005年リリースの『NASTY WIND』が出た頃に作ったものだと思う。花田裕之が作詞作曲した楽曲で、一応1995年にリリースした花田裕之名義5枚目のアルバム『ROCK'N' ROLL GYPSIES』以降のスタジオ録音を選曲の目安にしたものの、選曲されたアルバムは限定されたものになった。 以下、私の選んだ、THE VERY BEST SONGS OF HIROYUKI HANADA。  1. 決めかねて  2. 日に日に  3. OOH LA LA  4. かなわぬ恋  5. 月が見ていた  6. Freewheelin'  7. 見はなされた夜  8. ケンとメリー〜愛と風のように(GT-R Version)  9. ハイウェイをおりて 10. 明日への橋 結局、アルバム3枚、シングル1枚からの選曲で、 Track1. 2. 9. アルバム『NASTY WIND』(2005年) Track3.  4. アルバム『風が吹いてきた』(1996年) Track5. 6. 7. 10.  アルバム『NOWADAYS』(2004年) Track8. シングル「 ケンとメリー〜愛と風のように [GT-R Version]」(1995年) という内容になった。全10曲で収録時間は約50分。 BUZZのカヴァー「ケンメリ」を除く9曲の全作詞は花田裕之、「見はなされた夜」の作曲が花田・井上富雄・椎野恭一で、他の8曲の作曲は花田裕之によるもの。 緩やかで穏やかなイントロの「決めかねて」でゆったりとスタート。無理して白黒つけない、右左決めつけない年齢になってきたという、くつろいだ曲。“先の予定は未定がいいです”という歌詞が好き。やや激しめ「日に日に」は、俺たちはただの砂粒で幻想の砂漠に埋もれるのか、穏やかな波の下に消えてしまうのか、と歌われる。井上のベースと椎野恭一のドラムのコンビネーションが素晴らしく、ブルージーな花田のハープもいい。 フ

追悼・ANGELO BADALAMENTI

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アンジェロ・バダラメンティが逝去。 2022年12月12日、自宅で亡くなった。85歳だった。 日本を含む全世界でブームを巻き起こしたTVシリーズ『ツイン・ピークス』。右の写真はアンジェロがコンポーズしたサウンド・トラックのLP盤、CD、8cmシングルCD。写真の左上はパイロット版(インターナショナル版)のビデオ。その右はサントラ全曲に日本スタッフ(プロデュースはWOWOW)が映像を付けた『ビジュアル・サウンドトラック』のビデオ。 写真の左側はデイヴィッド・リンチとアンジェロが初めて組んだ映画『ブルーベルベット』劇場公開パンフレットの裏で、イザベラ・ロッセリーニが「Blue Velvet」を歌うシーンのバックでピアノを弾くアンジェロ・バダラメンティ(小さいけど)。 このシーンで見ることができる。 RIP…。

My Wandering MUSIC History Vol.96 THE ROOSTERZ『NEON BOY』

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1985年9月21日、日本コロムビアよりリリースのアルバム。 12インチ・シングルの『SOS』リリースから間もない、1985年7月27日、日比谷野外音楽堂でおこなわれたジュリアン・コープとのジョイントライヴは観に行った。ティアドロップ・エクスプローズのアルバムは当時入手難だったような気がするが、ジュリアン・コープのアルバム『ワールド・シャット・ユア・マウス』と『フライド』は気に入って聴いてたから、ルースターズもジュリアン・コープも観たかったのだと思う。 だけど、ライヴの様子はどちらもあまり覚えていない。大江のいなくなったルースターズ。スモークが大量にかかったステージが朧げに頭に浮かぶ。大江慎也の不在を強く感じ、ルースターズの演奏はただ冷たかった。ライヴが終わり、正直に言えばその時、ルースターズに対する思いが冷めていくのを感じた(ごめん)。この後にルースターズのライヴを観に行くのは解散後の1988年7月31日MZA有明だ。 それでも新生ルースターズのアルバム『ネオン・ボーイ』は発売されてすぐに購入した。メンバーの顔に蛍光ペイントを塗りたくった奇天烈なジャケット。アート・ディレクションは鏑木朋音。蛍光ペイントはTetsu Nishi、背景の水色のグラフィック・ワークは12インチ『SOS』と同様Toshiki Mochidaによるもの。発想的にはデイヴィッド・ボウイのアルバム『アラジン・セイン』のジャケットがあったかも。4人のメンバー写真の並びがビートルズ『レット・イット・ビー』と同じ並び(担当楽器パートが同じ)なのは意図的なのか。左上ヴォーカル&ギター花田(ジョン)、右上ベース柞山(ポール)、右下リードギター下山(ジョージ)、左下ドラム灘友(リンゴ)、こじつけか…。 オープニングの「Neon Boy」。T・REX「Get It On」のリフを一部借用したようなイントロとコーラス・パート。少し奇怪に響くコーラスは作詞も担当した柴山俊之。これまでも柴山はルースターズに歌詞を提供していたが、どちらかというとストイックでペシミスティックな内容が多かった。この曲では意味深な言葉選びでメイキンラヴなムード、それが曲調にマッチして花田時代を代表する、グラマラスな名曲となった。 ディレイを効かせたギターのフレーズが印象的で浮遊感のある「Stranger In Town」。 ジム・モリソ