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12月, 2023の投稿を表示しています

MY PLAYLIST Vol.8『FAVORITE COVERS OF BOB DYLAN SONGS』

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ボブ・ディランのカヴァーでマイ・ベスト・トラックをCD1枚分集めたいと思って、最初につくったのは2000年代の初め頃かな、その時は日本のアーティストも入れて作ったのだが、そのうちサントラの『アイム・ノット・ゼア』やCD4枚組のカヴァーアルバム『チャイムス・オブ・フリーダム』がリリースされて、海外のアーティストで、なるべくスタジオ録音で、と変わっていった。 オープニングは、ジミ&エクスペリエンスの「見張り塔からずっと」で、やはりディラン・カヴァーの最高峰だろう。原曲のアコースティック・ギターのカッティングから発展させたようなイントロ。性急さを取り込みながらも腰のあるリズムに変換したミッチ・ミッチェルのドラム。原曲のコード進行は王道ともいえるが、ディランのヴォーカル・メロディにジミのギターが目眩く空間を作り出す、ロックでポップでサイケデリック、決して色褪せない至極の1曲だ。 それでラストはザ・ローリング・ストーンズ「ライク・ア・ローリング・ストーン」。高慢な金持ちが住所不定・路上生活者=ローリング・ストーンのようになるまで落ちぶれ、かつてあんたが蔑んでいた者たちと同じになって、どんな気分だ?と問いかける栄枯盛衰の歌。この初めと終わりの2曲は変わらず定位置にしている。 以下、私の選んだ『FAVORITE COVERS OF BOB DYLAN SONGS』  1.  All Along The Watchtower The Jimi Hendrix Experience  2. Ballad of A Thin Man  Kula Shaker  3. Crawl Out Your Window  Transvision Vamp  4. I Wanna Be Your Lover  Wilko Johnson  5. Going Going Gone Richard Hell & The Voidoids  6. Stuck Inside of Mobile With The Memphis Blues Again Cat Power  7. It's All Over Now, Baby Blue Hole  8. My Back Pages Ramones  9. Absolutely Sweet Marie Flamin' Groovi

フリクションのファースト・アルバム『軋轢』とライヴ3作品がアナログ再発!

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フリクションのファースト・アルバム『軋轢』、1979年のライヴを10インチ盤で自主制作した『’79 Live』、神奈川大学のライヴで1996年にCDでリリースされた『Live – Pass Tour ’80』、1984年ローマでのライヴ『Live at “Ex Mattatoio” in Roma』が P-VINEからアナログ・リイシュー される。リリースは2024年5月〜6月でタイトルによりリリース日が違う。 10インチの『’79 Live』のアナログ・リイシューは初めて。これは!買うかな!と思ったけど、音源は?オリジナルなのか?それとも2005年に黒ジャケでCD再発された時の別音源? 探してみると、 レコードショップBASEのインフォメーション では、 “※ジャケットはオリジナルのデザイン、10インチという形態ですが、音源は2005年にリリースされたCD音源(同ライブの別録り音源)のアナログ化となります” ということだ。うーむ。オリジナルじゃないのかー。 右上の画像は『軋轢』の裏ジャケ。

パンタ/頭脳警察の歩みを振り返る MUSIC MAGAZINE増刊 発売

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今年7月7日に亡くなったパンタの、頭脳警察・ソロ・HALなど活動の歩みを振り返る、ミュージックマガジンの増刊が発売される。内容は新規の記事とこれまでミュージックマガジン誌に掲載されていたパンタのインタビュー、対談等の再録になるようだ。 タイトルは『パンタ/頭脳警察―反骨のメッセージと叙情が交差するロック詩人の航跡』で、発売日は2024年1月17日。 PANTA・頭脳警察オフィシャルHPのインフォメーション。 右の画像は増刊号に収録されると思われる「パンタ×平岡正明−頭脳警察の復活をめぐって」掲載のMUSIC MAGAZINE 1990年12月号。この時の対談は2時間、速記原稿400字詰125枚分あったそうだから拡大版で掲載して欲しいものだ。

SHEENA & THE ROKKETS『1979 DEMO』

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2023年10月5日、ayu-Recordsよりリースの発掘音源。 鮎川誠の自宅から『6.19. '79 音羽スタヂオ WITH HARRY HOSONO』とタイトルの書かれたカセットテープが発見された。その内容は44年前、シーナ&ザ・ロケッツが2ndアルバム『真空パック』制作前に、プロデューサーの細野晴臣にレパートリーを披露したデモレコーディング。注目は「ユー・メイ・ドリーム」の原型「ユメ・ユメ・ユメ」で、2番の歌詞が違うし、鮎川が語っていた通りブリッジ部分なしの演奏が聴ける! その他にも「Batman Theme」、JBのカヴァー「I Got You」、「レイジークレイジーレギー」(レイジー・クレイジー・ブルースのレゲエアレンジ)、「もう一度 // おまえがほしい」(「オマエガホシイ」)、キンクスのカヴァー「You Really Got Me」、「センチメンタル・フール」と『真空パック』収録にされる7曲のデモ演奏が聴ける。 収録曲は下記 1. BATMAN THEME 2. ビールスカプセル 3. I GOT YOU 4. ユメ・ユメ・ユメ 5. レイジークレイジーレギー 6. レモンティー 7. 涙のハイウェイ 8. もう一度 // おまえがほしい 9. セッション1 10. ワンナイト・スタンド 11. ワンナイト・スタンド 12. YOU REALLY GOT ME 13. センチメンタル・フール 14. レイジーレギー 15. ハイウェイ 16. ハイウェイ 17. セッション2 18. セッション3 19. ビールスカプセル 20. ラグドール 21. I GOT YOU Track 2(19)、6、7(15,16)、20がファースト『#1』収録曲、15はパーツ。 Track 10(11)は制作途中のパーツといった感じ。次の3rdアルバム『チャンネル・グー』に収録される曲。 シーナ&ザ・ロケッツ・オフシャルショップで『1979 DEMO』を購入すると「月刊鮎川誠Vol.4」が付属していたが、現在は配布終了している。 鮎川誠は生前、こうした発掘音源のリリースを計画していたようで、今回のリリースも「鮎川誠の秘蔵原盤シリーズVol.1」とあるように、今後未発表音源のリリースを予定しているようだ。『 Rooftop 』オンラインのLucy Mirror

THE BEALTES「NOW AND THEN」

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ザ・ビートルズの新曲が発表される…1994年に始まったアンソロジー・プロジェクト時に完成できなかった曲を今の技術を駆使して完成させるものだ、というインフォメーション。どんな曲なんだろう…ジョン・レノンのデモを素材にポール、ジョージ、リンゴがアンソロジー・プロジェクトで完成させた新曲「Free As A Bird」と「Real Love」は、収録したアルバム『アンソロジー1』、『アンソロジー2』、シングルCDも買った。『アンソロジー3』に新曲は収録されなかった。たしか当時「Grow Old With Me」が3曲目の新曲と言われていたけどね…。 「Now And Then」もアンソロジー・プロジェクト時にポール達が取り組んだ曲のひとつだったが、ジョンのヴォーカルをうまく取り出す事ができないため、完成させることはなく、作業を途中で止めたものであるという。 「Free As A Bird」と「Real Love」のCDシングル持ってるからCDなら買ってもいいなと思っていたのだが、「Now And Then」は2023年11月2日配信に続いてアナログ7インチ、12インチ、カセットテープでリリースされ、当初CDシングルはラインナップに無かったよね?それにしてもネットショップで見る「Now And Then」のジャケット写真、これはなんだ?シンプルな曲タイトルのみのジャケット・デザイン。これはとりあえずの仮ジャケじゃないのか?しばらくしてCDリリースがアナウンスされたが、ビートルズのラスト・シングルがこのジャケか。購入意欲は薄れていく…。 リリース後しばらくしてジョージ・ハリスンの妻・オリビアが「Now And Then」の裏ジャケにに使用された手作りの時計についての 奇妙な記事 を読んだ。ふーむ…これは不思議なシンクロニシティだ。それに裏ジャケの方がいいじゃん。ビートルズのロゴも入ってるし。 ということで結局輸入盤のCDシングルを入手。まぁ味気ないつくり。表のジャケットはコンテンポラリー・アートのアーティスト、エド・ルシェのデザインということだ。そう思ってみると多少ありがたみはあるが…。やはりパソコンで聴くのとCDを家のオーディオ装置で再生するのとは音に違いがあるよなぁ。さすが最新テクノロジーを使って取り出したジョン・レノンのヴォーカルは、いかにもテープから取り出したって感じ

NHK『トップランナー』選「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」

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逝去したチバユウスケを偲び、2023年12月13日(水)にNHK総合で午後11時50分〜『トップランナー』選「 THEE MICHELLE GUN ELEPHANT 」が放送される。2003年オンエアされた番組のアンコール放送で、インタビュー、ライヴ映像を含む内容。

追悼・チバユウスケ

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2023年11月26日、チバユウスケ逝く。 ミッシェル・ガン・エレファントはファースト『カルト・グラス・スターズ』が出た頃に友人が「これかっこいいんだよー」と言って聴かせてくれた。ウィルコ・ジョンソンばりのギター・カッティング…これ今やるんだ…と思ったが、ジャケットに写る細身のスーツ姿、タイトな音像には惹かれるものがあった。自分で買って聴くようになったのはシングル「ゲット・アップ・ルーシー」、「バードメン」からかな。 1998年頃、私が推してたUKのバンド、60FT DOLLSをミッシェルが応援してるって雑誌『SNOOZER』で読んで、おおっ!となったり、雑誌『ROCKIN'ON JAPAN』のアーティストが日本のロック・アルバム3枚を選ぶ、特集「20世紀、日本、ロック」で、チバユウスケがルースターズの『ルースターズ』、『ルースターズ・ア・ゴーゴー』、『インセイン』の3枚を選んでるのを見て、うおぉ!となったり、『レコード・コレクターズ』のパブロック特集でフィールグッド、ビショップス、インメイツ、ルー・ルイス等からの影響を語りつつ自前の7インチをカラー写真で紹介するページもあったり、雑誌『ROCKS OFF』で「オレの100枚」を紹介したり、好みが共通しているってことは親近感持つよね。2022年9月にはチバユウスケが所有するアナログ盤をディスクガイド的に紹介した本『 EVE OF DESTRUCTION 』が出版されていた。これも良かったなぁ。スカパラやPEALOUTとの共演シングルも聴いた。 昼間の街は平らな庭で 夜になってから花が咲く 赤いサイレン ライトの群れ クラクションの中キスをした 俺たちに明日がないってこと はじめからそんなのわかってたよ この鳥達がどこから来て どこへ行くのかと同じさ エレクトリック・サーカス 燃え上がる空 澄みきった色の その先に散る Thee Michelle Gun Elephant 「Electric Circus」words by Yusuke Chiba 以下のフォトはALIVE RECORDS(US)『COLLECTION』(0043-2) ブックレットより RIP…

ザ・ルースターズ「PLAYLIST from ARTISTS」

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ルースターズの音源が配信されて日本コロムビアの特設サイトでは アーティストによるプレイリスト が公開されている。それぞれ10曲〜15曲を選曲。ウエノコウジ、OKAMOTO'Sのオカモトショウ、宮藤官九郎、Gyogun Rend'sのパッチ、Mo'some Tonebenderの百々和宏、ヤマジカズヒデ、ピロウズの山中さわお、PotshotのRyojiなど、各アーティストのコメントあり。「Desire」、「Heavy Wavy」、「Strange Life」、「 In And Out」、「Girl」とか各人ベスト・アルバム的ではないこだわりの選曲があるなー。矢井田瞳ってルースターズ聴くんだ…しかも「ゴミ」選んでるし。