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雑誌『昭和40年男 2026年2月号 vol.95「俺たちを直撃したパンク/ニューウェイヴの衝撃」』

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今年の正月休み、届いたばかりのサンハウス・ボックスを聴いて観て、TVK1月2日放送『ライブ帝国Revival RCサクセション 80's』(去年11月の再放送)とEテレ1月3日放送『AKIRA』(大友克洋監督)を録画したのを観て、一瞬いったい今は何年だっけ?と思ったが、さらにその気分を深くする雑誌が発売された。『昭和40年男 2026年2月号 vol.95「俺たちを直撃したパンク/ニューウェイヴの衝撃」』で2026年1月9日(株)ヘリテージより刊行。 この『昭和40年男』という雑誌、本屋でたびたび見かけて手にとることもあったが購入することはなかった。今年3月に田口トモロヲ監督映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ』が公開されるタイミングでオリジナル・パンクやニューウェイヴの特集、東京ロッカーズ関連の記事もあり、これはちょっと読んでみたいな、と思い購入。アーティスト、作家、デザイナー、フォトグラファー、プロモーターなどが自身の受けたパンク、ニューウェイヴからの影響を語っている。 インタビュー対象は、 ・小山田圭吾 ・KERA ・高木完 ・ハービー山口 ・ブレイディみかこ ・北村信彦 ・高橋ツトム ・麻田浩 ・S-KEN ・地引雄一 ・仲野茂 ・田口トモロヲ ・大貫憲章 それぞれ興味深い・面白いエピソードを語っているが、特にハービー山口のジョー・ストラマーとのエピソードがいい。ジョーが亡くなってすぐシンコーミュージックから出た追悼本に使われていた列車内のジョーの写真はそういう経緯だったのか。プロモーター麻田浩(トムス・キャビン)のインタビューでは、かつて勤めていたジェニカ・ミュージックでルースターズを担当、今では当たり前のように使われる“めんたいロック”というネーミングについて語っている。鮎川誠のアンプを借りた話もいい。ヒステリックグラマー創設者の北村信彦が語るパティ・スミスのポラロイド写真集を制作した時の逸話もいかにも。S-KEN、地引雄一と田口トモロヲが東京ロッカーズ、今回の映画周辺の話題について語っている。映画の原作者・地引雄一を写した写真(65ページ)で地引の後ろに写っているのは映画内で使用したLP盤なのだろうか、トカゲのアルバム(リザードのファーストアルバムがオリジナル)、ノー!ノー!バンド(ノンバンドの10インチがオリジナル)が確認できる。6...

『ユリイカ 2025年4月号*特集デヴィッド・リンチ 1964-2025』

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2025年4月、青土社刊 雑誌ユリイカで先日亡くなったデイヴィッド・リンチの特集。 特集のトップは2018年に『ニューヨーク・マガジン』に掲載された11ページのインタビュー。リンチの自伝/伝記『夢見る部屋』が出版されたタイミングでのインタビューでリンチの正直さが伝わる。“作品を作っていなかったら刑務所行きになっていましたか?”という意味の質問に対するリンチの答えなど、このインタビューは非常に興味深い内容だった。 他には、映画監督の山中瑤子(『ナミビアの砂漠』など)や、文筆、文学、文化、映画批評、哲学、精神病理、の専門家によるリンチ映画の批評、考察、分析…。まぁこの雑誌は“詩と批評”だからというのもあるけど、ややアカデミックに過ぎるか。特に『ロスト・ハイウェイ』、『マルホランド・ドライブ』、『インランド・エンパイア』(LA三部作というらしい)に対しての言及が多い気がする(このあたりをリアルタイムで観た評者が多いのかもしれない)。なんというかリンチ映画を人に見立て繰り返し繰り返し精神分析をおこなっている感じ。こういう内容も嫌いじゃないけど、量的にちょっと多いかな…思い出話だけでも物足りないと感じるだろうけど。 鷲谷花「デヴィッド・リンチの拡張されたメロドラマ」や、アンジェロ・バダラメンティの音の低速化・低音化などについて記載した荒川徹「ミュージックビデオ映画としてのデヴィッド・リンチ」などが興味深く読めた。

『キネマ旬報 2025年3月号・巻頭特集 追悼 デイヴィッド・リンチ』

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雑誌『キネマ旬報 2025年3月号』の巻頭特集は「追悼 デイヴィッド・リンチ」、発売は2025年2月20日(キネマ旬報社刊)。カラーベージを含め26ページの特集。もう少し特集の量が欲しいかな…と思ったけど、この表紙には逆らえず購入してしまった。映画雑誌買ったの何年振りかな…。 滝本誠のエッセイ「デイヴィッド・リンチの思い出」をはじめ、「撮影現場のデイヴィッド・リンチ」をカラー2ページで、リンチの映画作品を語るフィルモグラフィーでは、私的にSFの解説といえばこの人、巽孝之の『デューン 砂の惑星』、『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』の解説でミュージシャン/文筆家の菊地成孔が、“Fire walk with me”は“一緒にヤバい橋を渡ろうぜ”という意味のスラングだと記しているが、なるほど。…まぁ“Fire walk〜”の前段の文言に未来だの過去だの魔術師だの2つの世界だのというのがあるから“火よ、我と共に歩め”という訳にもなるんだろうけど…。 他に『イレイザーヘッド』と『エレファント・マン』を春日武彦、『ブルーベルベット』と『ロスト・ハイウェイ』を吉田広明、『ワイルド・アット・ハート』と『マルホランド・ドライブ』を伊藤俊治、『ストレイト・ストーリー』を岡本敦史、『インランド・エンパイア』を山形浩生が解説している。 『インランド・エンパイア』と『ツイン・ピークス THE RETURN』に出演した裕木奈江へのインタビューは、現場を見てきた日本人が語る内容で非常に興味深い。「アーティストとしてのデイヴィッド・リンチ」を飯田髙誉のコラムで、また「デイヴィッド・リンチの遺したことば」をキネ旬バックナンバーより紹介している。

小島 智 著『検証・80年代日本のロック』

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80年代の日本のロックを検証した本が2024年10月8日、アルファベータブックスより刊行された。筆者は雑誌『ミュージック・ステディ』の編集長だったと、どこかで見たから、私がよく読んでる ブログ「Les's Go Steady」 の人だと思って購入したら、ブログの人は初代編集長でこの本の筆者・小島智は2代目編集長だった。 登場するアーティストは表紙を見てのとおり。アンダーグラウンドから歌謡曲まで幅広く取り上げ、ロック・マーケットの拡大、ライブハウス・シーン、音楽雑誌事情、大規模なライヴ・イヴェントなどについても言及あり。「そんな/こんな/なんて」という言葉が多くて気になるが、雑誌『ミュージック・ステディ』に携わっていたということで、業界の裏話的な内容と当時のインタビューやライヴ、レコーディングの取材等を振り返ったものになっている。  さて、私的には1980年代に聴いてた主なバンド・アーティストというと、 80年代前半(1980〜1984): リザード、ヒカシュー、ARB、ザ・モッズ、アナーキー、スターリン、ルースターズ、E.D.P.S、浜田省吾 80年代後半(1985〜1989): ルースターズ〜大江慎也ソロ、泉谷しげるwith LOSER 80年代通してパンタ、佐野元春は聴いてたな。83年からは小山卓治も聴いてた。RCサクセションにはそれほど入れ込んでなかったし、本書『検証・80年代日本のロック』で”RCのマーケットを引き継ぎ、さらに拡大した”というハウンド・ドッグはほぼ聴いてない。80年代中頃にはレベッカとBOØWYを聴いたけど、拡大したマーケットを横目で見ながらって感じ。ルースターズ、パンタ、ARBなど聴いていたバンド/アーティストは広く人気を獲得して欲しいと願っていたし、獲得できると思っていた。 私が80年代に日本のバンド・アーティストを好むようになったのは、レコードを聴いていいなと思ったら、そのバンド・アーティストのライヴに行けることが大きかったと思う。田舎に住んでるから都内へ行くにはお金も時間もかかったが、一人や友人と連れ立って都内へライヴを観に行ける年齢になっていたし、外タレがホールでライヴをする料金より日本のバンド・アーティストのライヴハウスでのチャージのほうが安かったこと、バイトをするようになってレコード購入やライヴへ行くお金が都合できるよう...

『Let's Go Steady―Jポップス黄金時代!』「40年目の真実――加藤和彦とパンタ 40年前の幻の対談を復刻!」

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雑誌『MUSIC STEADY』初代編集長のブログ『Let's Go Steady―Jポップス黄金時代!』に「 40年目の真実――加藤和彦とパンタ 40年前の幻の対談を復刻! 」と題された加藤和彦とパンタの対談が再掲されている。 万人の心を打つ音楽について、ロックについて、刺激を受けているものについて、パンクについて、等々語っており興味深い読み物となっている。 初出は雑誌『MUSIC STEADY』1984年3月号で、加藤和彦はアルバム『あの頃、マリー・ローランサン』、パンタはアルバム『SALVAGE(浚渫)』を前年の1983年にリリースしている。対談はリレー形式で、加藤和彦がパンタを対談相手に指定したという。 「壁にかける絵のような」加藤の音楽と“鉄のフックでおまえの身体引き揚げる”(「SALVAGE」)と歌うパンタの音楽。この時点で二人のやりたい音楽に差はあれど、グラム・ロックでは共通点あるだろうし、対談の中で二人ともウォーカー・ブラザース好きだったり、ぜひ加藤和彦のプロデュースで作品作って欲しかったなぁ。対談の中ではスウィート路線の3作目になるはずだったカヴァーアルバムを作ろうとした頃、加藤和彦にプロデュースを依頼するって話があった、という記載がある。 それにパンタ自身が『クリスタル・ナハト』が終わったらプロデュースを「加藤さんに頼みにいくかもしれない」と対談で語っているから、構想10年といわれた大作『クリスタル・ナハト』をリリースして、一息ついたアルバムを作るときには加藤和彦にプロデュースを頼んでもいいかな、と思ったのかも。そう考えると『〜ナハト』の後のアルバム『P.I.S.S.』にはそんな雰囲気があるね。もし『P.I.S.S.』を加藤和彦がプロデュースしてたら、もうすこしソフィスティケイトしたサウンドになったかな。でもこの頃のパンタは頭脳警察再結成を控えてかなりハード寄りになっていたからなぁ。 加藤和彦とパンタと聞いて思い出すのは、A面を安井かずみ・加藤和彦、B面を作曲:パンタ(作詞は青木茗=金井夕子)で分けあった岩崎良美のシングル。名盤。 「マルガリータ・ガール c/w Vacance」(1982年) まぁアルバム1枚じゃなくて、シングル1曲でもいいから加藤和彦のプロデュースでパンタの楽曲を聴いてみたかったな…。

メモリーズ・オブ・雑誌『Player』番外編『TANGLED UP IN BLUE』

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雑誌『Player』を発行していたプレイヤー・コーポレションが1985年に発行した雑誌『タングルド・アップ・イン・ブルー』。 Player On-Lineの雑誌月刊Playerの歴史 によると、“85年1月から隔月で発行された音楽雑誌。尾崎豊や佐野元春など日本の80年代のアーティストの動向を伝えた”とある。 『タングルド・アップ・イン・ブルー』の創刊号。定価480円。 奥付けの発売日は昭和60年1月1日となっている。今はなき駅前の本屋で買ったような。この頃はロック系邦楽の雑誌は少なかったと思う。「アリーナ37°C」は時々買ってたな。『タングルド・アップ・イン・ブルー』はデザイン性に優れ、外国作家の短編小説(この号はデルモア・シュワルツ)やセルジュ・クレール&フランソワ・ゴランのロックンロール・コミック(フランス語の日本語訳)などインテリジェンスな内容もありつつ、佐野元春、尾崎豊、大沢誉志幸、ストリート・スライダーズなど当時活躍していたアーティストを取り上げる同時代性があった。また同時代の洋楽アーティストを数ページ掲載するトシ矢嶋の「LONDON SPIRIT」コーナーもあった。 表紙は佐野元春。「Stone & Flowers」と題された佐野元春と佐藤奈々子のコラボレート・ページが刺激的。他に鮎川誠、小山卓治、ザ・モッズ。この雑誌、「銀の書簡」というアーティストから“誰か”に宛てた手紙形式のページがあって、それが好きだったな。この号では友部正人がルイス・ブニュエルへ宛ての手紙を書いている。 たぶんこのあたりのファン層がメインのターゲットだったのだろう、デビュー後7ヶ月後の尾崎豊(デビュー曲の背景や白井貴子の前座だった1984年7月1日のライヴの様子が語られている)や、大沢誉志幸、デビュー間もないレベッカのNOKKOが取り上げられていた。 第2号。やはり尾崎豊、ザ・モッズ、山下久美子らが取り上げられているが、アルバム『φPHY』リリース後のルースターズ・花田裕之のインタビューが掲載されている(写真は花田&下山淳)。他にRCサクセションのライヴ・フォト。「銀の書簡」はゼルダの高橋佐代子(アンナ・プリュクナル宛)、柴山俊之、南佳孝(ジョン・レノン宛)、それに坂上忍(デビッド・ボウイ宛…“いつかあんたを超えてみせる”ってよ…)。短編小説はフラナリー・オコナー。 第3...

メモリーズ・オブ・雑誌『Player』その3

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休刊が発表 された音楽雑誌『Player』。手元にある『Player』をひっぱり出し紹介しています。 1988年6月号。 ルースターズのラスト・スタジオ・アルバム『FOUR PIECES』リリース時の下山&三原、花田&穴井の二組に別れてのインタビュー。この時点ではバンド解散を前提したアルバム制作ということは発表されておらず、三原と穴井にも知らされていなかった。なので “三原さんはルースターズで長くやっていけそうですか?”という質問に三原が “そう思いますよ” と答えていたり、穴井が “今後は、こういう(「再現出来ないジグソウ・パズル」)ような曲をもっと作っていきたいですね。たぶん次はもっとギトギトしたものができるんじゃないかな” と次作について語っていたり、プロのミュージシャンとは言え今読むと三原と穴井にとってはツラいインタビュー。他に1988年3月19日のインクスティック芝浦ファクトリーでのルースターズのライヴ・レポートあり。値段は440円に。 1990年9月号。 ファースト・ソロ・アルバム『RIFF ROUGH』リリース時の花田裕之のインタビューを掲載。歌詞を外部に任せたことについて“自分がそういう気持ちになったことがある、みたいな詞だとそれで充分で ” と答えているのが、そういうことなんだな、と思わせる。他に恒松正敏&VISIONSの1990年3月29日、新宿ロフトのライヴ・レポートあり。定価は480円。 1992年4月号。 2枚目のソロ・アルバム『MY LIFE』リリース時の花田裕之のインタビュー掲載。単身ロンドンに乗り込み現地ミュージシャンを選んで録音・制作したことから、カルチャーショック的な影響を受けた、というようなインタビュー内容。“『MY LIFE』は、うちで寝っ転がりながら聴いてほしいですね。聴いてて、気がついたら、寝てた、みたいな(笑)”という花田の言葉が印象的だ。定価は500円に。 1993年4月号。ジミヘンの表紙がイカす。 3枚目のソロ・アルバム『ALL OR NOTHIN'』リリース時の花田裕之のインタビュー掲載。3枚目にして初めてセルフ・プロデュースによるアルバム制作となったが、アルバム・タイトルに込めた“いるものといらないもの”、“今までいらないものを持ち続けてきたけど結局、いるものって自分とギターだけだなっていう、曲を...

メモリーズ・オブ・雑誌『Player』その2

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休刊が発表 された音楽雑誌『Player』。手元にある『Player』をひっぱり出しています。 1981年2月15日号。表紙はジョー・ストラマー。 アルバム『サンディニスタ!』リリース頃のジョーのインタビューを掲載。他にファーストアルバムリリース頃のストレイ・キャッツのインタビュー。八木康夫によるPUNGOの記事など。 定価は300円に。 1981年7月15日号。渡辺香津美が表紙。レスポール・ジュニア弾いてるね。 内容は『à-GOGO』リリース頃のザ・ルースターズのインタビュー(写真付きで4ページ)。YMOは割と好きと大江は言っております。池畑もはっぴいえんどの頃から細野晴臣が好きです、と言っている。他に来日したザ・ジャムの3人 VS ザ・モッズの森山達也の対談。パール・ハーバー(パール・E・ゲイツ)のインタビューなど。 1982年9月号。表紙はジョー・ストラマー。アルバム『コンバット・ロック』リリース頃の水上はる子によるクラッシュの記事。ワークショップの“ROCK'N' ROLL GUITAR”は花田裕之が担当。エルビス・コステロ&ジ・アトラクションズのアルバム『インペリアル・ベッドルーム』を取り上げている。ピンナップはジョーン・ジェット姐御がかっこよし。定価は400円。 1982年12月号。表紙はゲイリー・ムーア。 内容は、山名昇によるルースターズのライヴ、1984のライヴ、12インチ『ニュールベルグでささやいて』レコーディングのレポート(写真含め4ページ)。ルースターズというバンドの本質を的確に捉えたこの記事は後に2004年リリースのボックス・セット『VIRUS SECURITY』のブックレットに(一部“気違い”という表現を変更して)再掲載された。12インチ『ニュールベルグでささやいて』リリースの1ページ広告あり、例の伏せ字訳詞のやつ。 国内ニュースでは大江慎也が“急性肝炎”で入院しコンサートをキャンセルの記事が。花田裕之が担当したワークショップの“ROCK'N' ROLL GUITAR”は最終回で自らの『ニュールベルグでささやいて』の解説。ここでも大江の病気療養でコンサート中止についてのお詫びを花田が記している。ピンナップには特設リングのARB。 1983年10月号。表紙はやはりゲイリー・ムーア。 ピンナップは新宿ロフトのルー...

メモリーズ・オブ・雑誌『Player』その1

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音楽雑誌『Player』の 休刊が発表 された。  1968年創刊から55年、現在は季刊誌となっており2023年Summer号を持って休刊、今後については現在未定という。 雑誌『Player』は1970年代後半から読み始めたんじゃないかな。レコードを聴いているだけじゃなく自分でも演奏したい、という思いから私の周りでもギターなどの楽器を手にする友人が増えていた。どちらかというと私はアーティストのピンナップを切り取って壁に貼ったり、インタビュー記事を好んで読んでいたが、演奏方法やエフェクターの解説、ギターのリペア方法なんかを参考にしている友人もいた。 度々の引越しで雑誌もかなり処分したんだけど、今残っている『Player』誌を紹介。 残っているので一番古いのは1980年1月30日号。 チープ・トリックのリック・ニールセンが表紙。トム・ヴァーレインのインタビュー。カラーピンナップにはARB。値段は280円だった。 1980年5月30日号。 ザ・ジャムのポール・ウェラーが表紙。 内容はそのポール・ウェラーのインタビュー。『軋轢』をリリースする頃のフリクションのインタビュー(ツネマツ喋ってないけど)。 1980年11月15日号。 アンガス・ヤングの表紙がイカす。ボン・スコット亡き後ヴォーカリストにブライアン・ジョンソンを迎えアルバム『BACK IN BLACK』リリース頃のアンガスへのインタビュー。この『Player』という雑誌はとにかく楽器、音楽スクール、スタジオ等広告が多いが「KEY」という楽器店の広告にTH eROCKERSの陣内と鶴川が睨みを聴かせて登場している(ファースト・アルバムをリリースした頃だ)。

Guitar Magazine 2023年5月号『特集・鮎川誠/トム・ヴァーレイン』

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2023年4月13日、リットーミュージックより刊行。 ギター・マガジン買ったのは何十年振りだろうな…。なにしろ鮎川誠とトム・ヴァーレインの2大特集。それに“鮎川誠の1969年製レス・ポール・カスタム原寸大ポスター付きだ!これは買うよね…(ポスター壁に貼るのか?)。 鮎川の特集は写真、記事含めて53ページ。大鷹俊一による鮎川の活動を振り返る文章、過去のインタビュー再掲載3本、愛機1969年レス・ポール・カスタムをはじめとして鮎川所有ギターの紹介、愛用のマーシャル・アンプ紹介、鮎川が通った楽器店のオーナーへのインタビュー、ディスコグラフィ、様々なミュージシャンからのメモリアル・メッセージを掲載。 どの記事も興味深く読めるが、なかでも愛機1969年レス・ポール・カスタムの詳細な紹介は驚異的だった。確かにブラックの塗装は剥がれているが、フレットやブリッジ、ピックアップや電装系、スイッチなどは使い易いように、常に良い音が出せるようにメンテしているんだろうな、と思っていたが、いやいやそうじゃなかった。錆で固まったテールピース、ブリッジ、割れたピックアップ・カバー…錆びついて回るネジは1本もないというギター…恐るべしパーツを換えないオリジナルの音へのこだわり。ほかに所有ギター24本がカラー写真で紹介。レス・ポール・カスタムは6本、ギブソン・レス・ポール・ジュニア・ダブルカッタウェイTV、アルフィーの高見沢にプレゼントされたというブルーのフライングV、『クール・ソロ』のタイトルの由来となったグヤトーンLG-120Tも。機材関係の紹介文は小林弘昂によるもの。 ディスコグラフィは前田栄達と小川真一が担当。ミュージシャンからのメモリアル・メッセージには、最も好きな曲という質問があるが、これは難しすぎる…「ユー・メイ・ドリーム」、「レモンティー」、「DEAD GUITAR」、「キング・スネーク・ブルース」…といった曲が選ばれているが…チャーが「ビールス・カプセル」を選んでる!カヴァーして欲しい! トム・ヴァーレインの特集は20ページ。五十嵐正によるバイオ記事、ディスコグラフィは行川和彦、トム愛用ギター紹介は川上啓之によるものでステージ写真も交えながらダンエレクトロ、ジャズマスター、ジャガー、ダン・アームストロング、STタイプなど12本を紹介。 トムのソロ〜再結成テレヴィジョンを支えたギタリ...

BRUTUS No.964 「TATSURO'S MUSIC BOOK・山下達郎の音楽履歴書」

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2022年6月15日発売の雑誌ブルータス No.964は、新譜『SOFTLY』がリリースされる山下達郎特集。ブルータスで山下達郎特集というとサンソン25周年記念の2018年2月発売No.863以来だ(4年も前か… )。前回の特集は解説も細かな誌上サンソンだったが、今回の特集はクリス松村と達郎のロング対談を中心に、大貫妙子、細野晴臣、矢野顕子、林哲司、といった人々や、竹内まりやからの証言で振り返る山下達郎の音楽活動履歴、ジャケット・アート・ヒストリー、山下達郎全仕事リスト、さらに田島貴男、曽我部恵一、横山剣等による新譜『SOFTLY』楽曲解説、と私のようなコアな達郎ファンでなくても読みやすい内容。アーティスト写真も大きく掲載されていて良いね。 クリスとの対談の中で、ミュージシャンが亡くなった後にリリースされる未発表音源に関する、達郎のアーティストとしてはっきりした発言もある。 新譜『SOFTLY』のジャケットは、達郎自身が漫画家のヤマザキマリに依頼して描いてもらった肖像画を使用。私的にはなんとなく海外ドラマ『ツイン・ピークス The Return』(第3シーズン)に登場するクーパー捜査官(カイル・マクラクラン)みたいだなーと思っていたんだけど、印象変わった。

『rockin'on 2016年3月号 追悼特集 デヴィッド・ボウイ 1947-2016』

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2016年2月、rockin'on社刊。 ロッキンオンでデヴィッド・ボウイの追悼特集。ついつい買ってしまう。表紙(フォトby鋤田正義)につられて。フォト多し。日本家屋の前でのボウイや阪急電車(?)の前のボウイ…うーんエイリアンな雰囲気。今年の誕生日(死の2日前)に写したというジミー・キングによるボウイのおどけた表情のフォトに強い生命力を感じるなぁ。 ロッキンオンがおこなったインタビューを2003年、2002年、1997年、1978年と4本再掲載。どれも面白いが1978年来日時のインタビューで、日本で歌う時の言葉の障害について聞かれ、 “言葉は日本に限らず総体的に障害になっています。言葉はコミュニケーションにおける最も不明瞭な方法です”って答えてるのが、さすがだなぁと。世界的なシンガー/パフォーマーは違う。 1997年のインタビューでは“僕のアイディアに相応しい服を着せるのが僕の音楽なんだ”というのが納得のチェンジズ・ボウイ。他は評論家・ライターが語るボウイ音楽との出会い、その影響力について。渋谷陽一が語るラスト・アルバム『★』。まぁロッキンオンなのでオリジナル・アルバム・ディスコグラフィは軽くジャケ写のみ。47ページの特集。 オヤジ達が買うのを見越してか、他には70年後半を振り返るストーンズのインタビュー。 それにルー・リードのアルバム『ベルリン』再現ライヴ時の2006年インタビュー。丁々発止なやりとりでルーのさまざま表現方法からドラッグ、替え玉コンサートについてまで語られた読み応えのあるインタビューだ。 オアシスのノエル・ギャラガー1997年のインタビュー。頂点に上り詰めた時の傲慢とも思える内容だが、以前このページでも紹介した「Don't Look Back In Anger」の歌詞 “Don't put your life in the hands of a rock and roll band”  のノエル自身の解説があって興味深い。このフレーズは気が利いたいい歌詞だよ、本当に。あぁオアシスもボウイの「ヒーローズ」カヴァーしてたっけ。シングル「D'You Know What I Mean?」のカップリングか。確か持ってたな、聴いてみるか。

『レコード・コレクターズ2016年3月号 追悼特集 デイヴィッド・ボウイ』

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2016年2月、ミュージック・マガジン社刊。 レコード・コレクターズでデイヴィッド・ボウイの追悼特集。 基本のオリジナル・アルバム・ディスコグラフィ、日本のミュージシャンや音楽評論家によるボウイ私の一枚、ニュー・ミュージック・マガジンの1979年2月号に掲載されていたボウイと坂本龍一の対談の再掲載、鋤田正義のフォトメモリー(73年と78年の日本のステージ写真が特にいい!)など、約70ページの特集。 個人的には日本盤7インチがカラーで掲載されているのが見どころだった。 表紙の神秘的な表情のボウイは、デッカがジャケットを差し替えて1973年に再リリースしたコンピ『The World of David Bowie』のジャケットで使われた写真。そういえば映画『クリスチーネ・F』で主人公がボウイのレコード(『ChangesOneBowie』)をプレゼントされるものの、 “これ持ってるし.…”という感じでレコードをしまうシーンでチラリと『The World of David Bowie』が映っていた。一度見ると忘れられない印象的なジャケットだった。 ミュージック・マガジンからは過去のレココレやミュージック・マガジンの記事を集めた追悼増刊号も3月に出版される予定。

『ユリイカ 2016年2月臨時増刊号*総特集 江口寿史』

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2016年1月、青土社刊。 雑誌『ユリイカ』で江口寿史をまるまる1冊取り上げた増刊号が発売された。 江口漫画がどんな文章で解析されているか興味あって購入したが、「ちばてつや×江口寿史の対談」、「集英社歴代担当編集者の座談会」、「江口寿史・音楽と漫画を語る・インタビュー」は川崎や明大で開催されていた展覧会関連で行われたイベントを掲載したもの。ちばてつやとの対談は江口のルーツと漫画に対する姿勢を、編集者座談会は漫画雑誌編集の裏側を、江口へのインタビューはエンケン、拓郎、DEVO、XTC、ムーンライダーズ、ユーミン、佐野元春、アイドルまで名前が挙がる音楽遍歴を知ることが出来る。コマ割りから視線の動き、セリフの読ませ方などコミュニケーション論でアカデミックに分析したものから、同業者の愛あるリスペクト文、リスペクト・イラスト、山上たつひことの往復FAX書簡、お約束の江口漫画年表など、ボリュームたっぷりの内容。 多くの評者が江口の手法について、江口自身の興味があるものを漫画を通して紹介するDJ的、自身の好きなものを取り込むサンプリング的、またそれらを自身の表現として再構成するリミックス的な手法の先駆けと位置付ける。 これらの評価はなるほどと思わせるものだが、日本の漫画文化が手塚治虫から綿々と続いている先人たちの真似(リスペクトというんじゃなくコピー表現、江口の場合その端緒はちばてつや)をすることによって磨かれていった表現でもあることが言えると思う。2015年にNHK Eテレで放送された『浦沢直樹の満勉』を見ていても思ったが、自分が先人達が描いた漫画からの影響を隠そうとしない、それを指摘されても否定しない、真似から始めた事をなんの衒いもなく言い切ることが潔かった。真似て真似て描き続け、消化し、自らの骨肉化し、やがて作者独自の表現へ、さらに洗練されたオリジナルな表現へ。江口に限らず多くの優れた漫画家が辿る道筋じゃないのかな。このあたりパクリ論争が喧しい音楽・楽曲関係とは読者・受け手の意識(その文化に対する歴史観・ルーツ意識かな)が違うんだろう。 個人的にはバンド・デシネ(フランス語圏の漫画)からの影響を考察した原正人「江口寿史とバンド・デシネ」も面白かった。 それにしてもパイレーツの “人はわしを畑のパンクロッカーと呼ぶだよ”♪あ けんけんのぉ♪さていすふぁくしおん♪ あけちゃ♪あ...

『芸術新潮 特集This is 江口寿史!!』

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2015年12月、新潮社刊。 雑誌『芸術新潮』で江口寿史特集。『芸術新潮』の漫画家特集で購入したのは大友克洋の特集以来だ。表紙の“2 Cow Girl”は、楠見清著の単行本『ロックの美術館』のカバーイラストからで、アンディ・ウォーホル “ダブル・エルヴィス” へのオマージュ作品。誌上「江口寿史」展や大友克洋との対談、「パパリンコ物語」第一話再録など約60ページほどの内容。 誌上「江口寿史」展では “The 10th Music Revolution”(2015年)のポスターがカッコいい。ヤマハが主催しているだけあって、持ってるギターがヤマハSGで、カラーがホワイトっていうのもセンスいいなぁ。あと江口寿史が手がけたCDジャケットを集めた写真もあるけど、Shiggy Jr.やスカパラの最新シングル「嘘をつく唇」は写ってないな…。 一番の読みどころは大友との対談。楽しくもお互いにリスペクト感のある対談となっている。それと「パパリンコ物語」第一話の再録は面白い!この作品単行本未収録なんだ? “白いワニの事件簿”も掲載時のスリルと驚愕を思い出させてくれる。アート誌だけあって図版は大きくて綺麗。だけど、もうちょい特集のボリューム欲しかったなぁ。

『日本パンク・ロッカー列伝』

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シンコーミュージック・エンタテイメント発行、2015年3月10日発売。 雑誌『Bollocks』の連載インタビュー「The Story of Legends」をまとめた本が発売された。 雑誌掲載分(No.007~017)から仲野茂、大江慎也、遠藤ミチロウ、パンタ、難波章浩、ヒカゲ、柴山俊之、NAOKI、BAKI、KATSUTA、中川 敬のインタビューを再録、取り下ろし取材でチャーミー、平野悠、南部裕一を追加して14人のインタビューが掲載されている。新旧の写真ページ、簡単な年表とアーティストの場合はディスコグラフィを含め各人12ページから20ページのボリューム。 最年長はロフトプロジェクトの平野悠・71歳、一番若くてハイスタの難波章浩・44歳。60代が3人、あとは40代後半~50代ってとこか。生い立ちから各グループでの活動内容、現在の活動までを手短にまとめてある。あの時はどうだったとか、あの頃バンドメンバーの関係はどうだったとか、伝説の裏付けをとる、みたいな感じもあるなぁ。 他の雑誌とかで読んだ内容もあるけど、まぁ人に歴史あり、でそれぞれ読めば面白い。 パンタのインタビューで言ってた氷川丸の証言をまとめて本にしたいっていうのは実現してほしいな。映画『狂い咲きサンダーロード』を見て真面目に音楽を聴くようになったという元・鉄アレイのKATSUTAは年表になぜか逮捕歴も記載。 いちばん興味深かったのは、柴山俊之のインタビュー。 1982年末新宿ロフトでのゲスト出演時のエピソード、1983年野音でのサンハウス再結成。その頃からサンハウスのパブリックイメージを演じ続けていた苦悩、などが語られている。最後の方で“この時代に生きていると、音楽なんて誰も欲してないんだ”って言葉、何年前かに他で聞いたフレーズだが、自分のやりたいことでそこを乗り越える、と音楽に対する意欲も語っていた。 中川敬の自分のやりたいことをやってきたインタビューも突っ走っていて痛快。現役感も強烈だ。関西イベンターで現・スマッシュウェストの南部裕一のインタビューも色んなエピソードがあり面白いものだった。

『宝島AGES No.1』

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宝島社発行、宝島2月号増刊、2014年12月25日発売。 雑誌宝島を毎月読んでたのは1982年~1984年頃かなぁ。1985年~1988年頃までは時々買っていたと思う。当時の宝島は音楽、映画、書籍、ファッション、流行りものからちょっと懐かしい70年代もの、カウンター・カルチャーを含め若者カルチャー全般を取り上げていて、私は主に新譜やライヴ・レポートなんかの音楽情報、邦楽アーティストのインタビューが目当てだったけど、核とかコンピュータ等のテーマを取り上げて解説した“キーワード図鑑”のコーナーも面白かった。確か90年代はグラビア誌でそのあと経済誌に変わってたと記憶しているけど、今は全く手に取ることもない。調べてみると月刊で雑多な情報を扱う雑誌になってるな。 忌野清志郎が表紙の『宝島AGES』は1980年代の日本のカルチャーを振り返る増刊号。80年代前半の宝島といえばRCサクセションとYMOというイメージもあるが、この増刊号には、RCは三宅伸治と片岡たまき(元マネージャー)の対談、YMOはデザイナーの奥村靫正への取材が掲載されている。私的に一番面白く読んだのは1980年代を振り返る町田康とよしもとばななの対談で、6ページとボリュームがあり笑える内容でもある。映画『爆裂都市』に関しての話しもあり。 80年代の漫画といえばやはり『AKIRA』で、アシスタントの高畠聡へのインタビュー、これも興味深く読んだ。“今を生きる80'sバンド”というコーナーでは、ラフィンのチャーミーとPON、スタークラブのHIKAGE、ニューロティカのアツシ、ガスタンクのバキパーソンズのJILLと渡邊、KENZI&THE TRIPSのケンヂ、原爆オナニーズのTAYLOW、ジューシーフルーツのイリアとトシ、ピーズの大木へのインタビューがある。多くはアラウンド50ってところで、老いゆく身体へのいたわりが感じられる。髪の毛問題も深刻か。 “アトミック・カフェ 反核・脱原発の30年”と題されたAtomic Cafe Festivalを振り返る記事も面白かった。ルースターズは1984年~1986年まで毎年アトミック・カフェ関連のライヴに参加しているな。 まぁそんな感じの内容だけど、やはりVOWは爆笑もの。No.1だけど次はあるのかな。80年代を振り返るというのは懐古趣味なのか再評価なのか、雑誌一冊...

『ユリイカ 2014年1月号*特集ルー・リード』

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いくつかの雑誌がルー・リードの特集を組んでいたが、「ユリイカ」はほぼ一冊丸ごとルーの記事で読み応えのある内容だ。 大江慎也はルーに対する敬意をパーソナルな手紙のように、Phewはルー来日時の思い出を、町田康はかつての職場“人工島”に響いたルーの歌声について記している。 EP-4のオリジナル・メンバーでフランス文学者の鈴木創士やタコの山崎春美、映画『ピノキオ・ルート964』や石井聰亙の映画音楽で知られる長嶌寛幸の金子智太郎との『メタル・マシーン・ミュージック』解析(これは非常に興味深い内容)、“歩くならヤバい場所”七尾旅人、豊田道倫といったミュージシャン、 詩人、芸人、音楽・文学・芸術評論の方々がそれぞれにルーへの思いやその音楽・歌詞について、ルーの歩んだ長い道のりについて記している。 ダンサー(俳優でもあり大河ドラマ『龍馬伝』吉田東洋役は凄かった)の田中泯へのインタビューがルーの日常と表現についての関わりを教えてくれる。

『rockin'on 2014年1月号』

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何年振りだろうロッキンオンを買ったのは。 おそらく20年振りくらいなんじゃないか。ルー・リードの表紙&特集に惹かれて買ってしまった。 ルーの生前最後というインタビューは、ヴェルヴェッツにいた時と変わらない、辛辣で時にインタビュアーに噛みつく内容のもので、変わらぬワイルドサイド。ルーのキャリアを振り返ったディスク・レビューもカラーで見易い。ルーの特集冒頭の山崎洋一郎の追悼文のような思い入れたっぷりの文章がよかったが、このくらい思い入れのある記事を多く載せて欲しかったな。ロッキンオン・ジャパンとの関係もあるかもしれないが、日本のアーティストにルーを語ってもらうとか。 ただ他の記事は読むのかなぁ。ロジャー・ダルトリー、ポール・マッカートニー、ビリー・ジョー&ノラ・ジョーンズ…結構あるか。新しい良さそうなバンドでも探すか。

私的・日本のロック/フォーク・アルバム・ベスト10 1960-1989

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個人的にいろいろあり、かなり間があいたけどレココレの「あなたが選ぶ日本のロック/フォーク・アルバム・ベスト100 1960-1989」に投票した。 手元に残ってるメモを見ると、多分これで…。 私的BEST10 1960-1989  1.PANTA&HAL/マラッカ  2.THE ROOSTERS/ニュールンベルグでささやいて  3.四人囃子/一触即発  4.INU/メシ喰うな!  5.カルメンマキ&OZ/カルメンマキ&OZ  6.V.A./東京ロッカーズ  7.泉谷しげる/80のバラッド  8.RCサクセション/ラプソディー  9.THE STALIN/TRASH 10.佐野元春/VISITORS 70年代と80年代の組み合わせで各アーティスト1作品、フリクションは『東京ロッカーズ』に入っているので除く。 それで発売された増刊号『日本のロック/フォーク・アルバム・ベスト100 1960-1989』(右上の表紙写真)を読んでみると、読者が選ぶ〜の方がしっくりくるなぁ。編集後記に投票の平均年齢が45.8歳と書かれいるが、私とも近く、なるほどとうなずける。 鈴木茂『バンド・ワゴン』5位はちょっと驚き。私も好きなアルバムだけど思いのほか皆さん高評価。PANTA&HAL『マラッカ』が13位。ベストテンに入って欲しかった(評論家が選ぶ~では55位という驚きの順位)。衝撃度という事では佐野元春『VISITORS』10位は納得。それ以上の衝撃で私が選んだルースターズ『ニュールンベルグ~』は200位以内にランクなし。ただルースターズはアーティスト別投票で13位と健闘した。 V.A.『東京ロッカーズ』は読者投票ランク外(評論家投票では102位)。日本のパンクシーンの起点とも言われるオムニバスもさほどの評価は得られなかったか…。