「ユリイカ 2014年1月号」

いくつかの雑誌がルー・リードの特集を組んでいたが、「ユリイカ」はほぼ一冊丸ごとルーの記事で読み応えのある内容だ。

大江慎也はルーに対する敬意をパーソナルな手紙のように、Phewはルー来日時の思い出を、町田康はかつての職場“人工島”に響いたルーの歌声について記している。

EP-4のオリジナル・メンバーでフランス文学者の鈴木創士やタコの山崎春美、映画『ピノキオ・ルート964』や石井聰亙の映画音楽で知られる長嶌寛幸の金子智太郎との『メタル・マシーン・ミュージック』解析(これは非常に興味深い内容)、“歩くならヤバい場所”七尾旅人、豊田道倫といったミュージシャン、 詩人、芸人、音楽・文学・芸術評論の方々がそれぞれにルーへの思いやその音楽・歌詞について、ルーの歩んだ長い道のりについて記している。

ダンサー(俳優でもあり大河ドラマ『龍馬伝』吉田東洋役は凄かった)の田中泯へのインタビューがルーの日常と表現についての関わりを教えてくれる。

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