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ナイアガラ・トライアングル 佐野元春・杉真理・大滝詠一「A面で恋をして」

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1982年3月にリリースされた佐野元春・杉真理・大滝詠一によるアルバム 『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』の収録曲で、前年の1981年10月に先行シングルリリースされた「A面で恋をして」のオフィシャルMVがアルバム・リリース40周年を記念して完成した。 シンガポール在住のインドネシア人映像クリエイターArdhira Putraが江口寿史のイラストを使用して制作したアニメーションとなっている。 カセット・テープのヘッドフォン・ステレオ、レビンなど80'sアイテムが登場するが、Shiggy Jr.のアルバム『ALL ABOUT POP』(2016年)通常盤のジャケ・イラストが時々登場するがいいな。

『ユリイカ 2016年2月臨時増刊号*総特集 江口寿史』

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2016年1月、青土社刊。 雑誌『ユリイカ』で江口寿史をまるまる1冊取り上げた増刊号が発売された。 江口漫画がどんな文章で解析されているか興味あって購入したが、「ちばてつや×江口寿史の対談」、「集英社歴代担当編集者の座談会」、「江口寿史・音楽と漫画を語る・インタビュー」は川崎や明大で開催されていた展覧会関連で行われたイベントを掲載したもの。ちばてつやとの対談は江口のルーツと漫画に対する姿勢を、編集者座談会は漫画雑誌編集の裏側を、江口へのインタビューはエンケン、拓郎、DEVO、XTC、ムーンライダーズ、ユーミン、佐野元春、アイドルまで名前が挙がる音楽遍歴を知ることが出来る。コマ割りから視線の動き、セリフの読ませ方などコミュニケーション論でアカデミックに分析したものから、同業者の愛あるリスペクト文、リスペクト・イラスト、山上たつひことの往復FAX書簡、お約束の江口漫画年表など、ボリュームたっぷりの内容。 多くの評者が江口の手法について、江口自身の興味があるものを漫画を通して紹介するDJ的、自身の好きなものを取り込むサンプリング的、またそれらを自身の表現として再構成するリミックス的な手法の先駆けと位置付ける。 これらの評価はなるほどと思わせるものだが、日本の漫画文化が手塚治虫から綿々と続いている先人たちの真似(リスペクトというんじゃなくコピー表現、江口の場合その端緒はちばてつや)をすることによって磨かれていった表現でもあることが言えると思う。2015年にNHK Eテレで放送された『浦沢直樹の満勉』を見ていても思ったが、自分が先人達が描いた漫画からの影響を隠そうとしない、それを指摘されても否定しない、真似から始めた事をなんの衒いもなく言い切ることが潔かった。真似て真似て描き続け、消化し、自らの骨肉化し、やがて作者独自の表現へ、さらに洗練されたオリジナルな表現へ。江口に限らず多くの優れた漫画家が辿る道筋じゃないのかな。このあたりパクリ論争が喧しい音楽・楽曲関係とは読者・受け手の意識(その文化に対する歴史観・ルーツ意識かな)が違うんだろう。 個人的にはバンド・デシネ(フランス語圏の漫画)からの影響を考察した原正人「江口寿史とバンド・デシネ」も面白かった。 それにしてもパイレーツの “人はわしを畑のパンクロッカーと呼ぶだよ”♪あ けんけんのぉ♪さていすふぁくしおん♪ あけちゃ♪あ...

『芸術新潮 特集This is 江口寿史!!』

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2015年12月、新潮社刊。 雑誌『芸術新潮』で江口寿史特集。『芸術新潮』の漫画家特集で購入したのは大友克洋の特集以来だ。表紙の“2 Cow Girl”は、楠見清著の単行本『ロックの美術館』のカバーイラストからで、アンディ・ウォーホル “ダブル・エルヴィス” へのオマージュ作品。誌上「江口寿史」展や大友克洋との対談、「パパリンコ物語」第一話再録など約60ページほどの内容。 誌上「江口寿史」展では “The 10th Music Revolution”(2015年)のポスターがカッコいい。ヤマハが主催しているだけあって、持ってるギターがヤマハSGで、カラーがホワイトっていうのもセンスいいなぁ。あと江口寿史が手がけたCDジャケットを集めた写真もあるけど、Shiggy Jr.やスカパラの最新シングル「嘘をつく唇」は写ってないな…。 一番の読みどころは大友との対談。楽しくもお互いにリスペクト感のある対談となっている。それと「パパリンコ物語」第一話の再録は面白い!この作品単行本未収録なんだ? “白いワニの事件簿”も掲載時のスリルと驚愕を思い出させてくれる。アート誌だけあって図版は大きくて綺麗。だけど、もうちょい特集のボリューム欲しかったなぁ。

江口寿史著『江口寿史の正直日記』

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2015年6月、河出書房新社刊。 江口寿史の漫画は「すすめ!!パイレーツ」から読んでた。「ひのまる劇場」、「ひばりくん」、「エイジ」、「エリカの星」くらいまでか。1980年代に出た単行本はほとんど買ってると思う。それらは幾度の引っ越しにも売られず、捨てられず、まだ我が家の段ボール箱に入っている(まぁ読み返すこともないんだけど)。 江口寿史の文庫が出ると知って本屋の漫画コーナーをぐるぐると探したけど無いので、 “正直日記”というからにはもしかして文章?と思って文庫コーナーを探したら、ありました。漫画じゃなかったんだ。1999年~2002年にかけて江口寿史のホームページで公開していた日記を収録。2005年に単行本として出版したものを一部改訂、追加収録で文庫化したもの。 年代が古い(もう10年以上前だ)ので、ソニーのアイボが出て売り切れとか、椎名林檎のデビューの頃とか、やや懐かしいモードなので、どうかなと思ったのだが、江口寿史の好きな音楽の話とかも載ってそうなので買って読んでみると面白い。江口寿史は追っかけて読まなくなってからイラストが主で漫画執筆はあまり書き込んだものじゃなく短編のみ、と思っていたけど、仕事は結構いれてるんだな、という印象。 でもこの頃はアシスタントを使わず、取材も念入りに、となるとやはり筆は遅くなり、締切は過ぎて…。この頃も落としてるんだ…連載。白いワニが出ていたころと変わらず…。徹夜、休み無しの執筆の苦悩、仕事が進まないながらも呼ばれれば酒を飲みに行く。確かに正直に書かれていて読んでる方もドキドキする。まぁ多少の誇張と調整はあるらしいが。これ落としちゃうんじゃないの?飲みいっちゃっていいの?週刊の連載引き受けて大丈夫?あーやっぱり…。作品のクオリティの追求は理解できるが、確かに山上たつひこもあきれるよなぁ…。恐るべし江口寿史、もはや職人。 他、医者に行ったとか、コンサートに行ったとか、ラーメン食いに行ったとか日常の記録、ほぼ実名で書かれていて楽しく読める。音楽的な話題もそこそこあったけど、2002年7月3日、7月18日の日記、正直だなぁ。 カフェ・ジャックス聴いてみるかな。

Shiggy Jr.「LISTEN TO THE MUSIC」

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2014年7月16日、モナレコードからリリースのミニ・アルバム『LISTEN TO THE MUSIC』より。 たまたま見たJ-COMのテレビ番組「MUSIC GOLD RUSH」(お笑いコンビ・サバンナの高橋茂雄が司会をしている)で取り上げられていたShiggy Jr.。インディーズ・バンドは山ほどあるなぁと思って見ていたのだが、このバンドのセカンド・ミニ・アルバム『LISTEN TO THE MUSIC』のジャケット・イラストを江口寿史が描いていると紹介があり、なんとバンドメンバーが江口寿史に直接ジャケットのイラストを依頼して実現したそうで、ギャラの交渉も直接したらしい。凄いね。思い切ってるね。番組では江口寿史のインタビューもあり “こういう直接交渉めったにないけど、ギャラの話もちゃんとして、音も気に入ったし”みたいな内容で、出来たジャケットは“ヘッドフォンに流れる音楽に身を委ねたい”という「Listen To The Music」の世界観をイラスト化したジャケットで、80年代ひばりくん等の漫画で慣れ親しんだオヤジの購買意欲を刺激する仕上がり。番組で流れたライヴの模様や、チェックしたYouTubeの動画の音も、いいじゃないか、という内容で購入。 Shiggy Jr.の初ライヴは2013年1月というから、まだ2年足らずのバンド。2013年に1枚目のミニ・アルバムをリリースしているが、その後ドラム、ベース、キーボードが脱退しており、ヴォーカルの池田智子とギターの原田茂幸の二人の他はメンバーが変わっている(ベース、ドラムが加入)。作詞作曲を手掛け、サウンド・プロデュースもしている原田がデモの段階から最終的なサウンドの作り込み・仕上げまでを行っているようだ。このミニアルバムも基本的に演奏トラックは原田の打ち込みによるもので、新メンバーの演奏はほとんど入っていないらしい。 タイトル・トラックの「Listen To The Music」もバンド・サウンドではなく、4つ打ちのディスコ・ビートにカラフルなシンセが加わり、ギターはほとんど聴こえない打ち込みのトラックに “どキュート”な池田のヴォーカルがのったダンサブルでPop&Funtimeなナンバー、キラー・チューン。まちがいなく多くの人に訴求する際立った魅力を持つメロディとサウンドだ。 それでほかの曲がどうかというと...