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3月, 2022の投稿を表示しています

THE ROLLING STONES『EL MOCAMBO ’77』

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1977年9月にリリースされたストーンズのライヴ盤『 ラヴ・ユー・ライヴ 』にはカナダ・トロントのキャパシティ数百人規模のクラブ、エル・モカンボのライヴから4曲が収録されていたが、この4曲を聴くとエル・モカンボでのライヴをもっと聴きたくなるよね…。 シークレット・ライヴ、少人数クラブでの演奏、渋い選曲…。それで中古のブートレッグを買った。9曲入りのアナログでカラーレコード盤だった。だけど、途中でブチ切れる「Let's Spend The Night Together」や後半のアセテート盤起こしの音源部分は激しいチリノイズでなかなか厳しい音質だった。ジャケは最高だし演奏自体は非常に興味深いのだが…。で、これは聴かないかなーと思って、このアナログ・ブートは売ってしまった。それから数年後、またもや中古で同じジャケで同じ内容のブートCDに出くわす。CDならチリノイズは軽減されてるかも…と僅かな期待を込めて買ってみた、まぁ500円くらいだった思うが。レーベルなのかなCHACO MUSIKで、型番RSCD-377という。まんまアナログ・ブートをCDにしたもので音質もそのまま、やはり後半のチリノイズは激しい。このCDはまだ家にある(右上のジャケ写)。 で、ここからが本題だが、ようやく!遂に!ローリング・ストーンズが1977年3月にカナダ・トロントのエル・モカンボでおこなったライヴが『ライヴ・アット・エル・モカンボ』として2022年5月13日、オフィシャル・リリースされる!1977年3月5日のライヴ全曲に、3月4日のライヴから3曲のボーナス・トラックを追加した全23曲、2CD仕様と4LP仕様(蛍光色Neon Vinyl または Black Vinyl)で発売されるということだ。日本発売ユニヴァーサルのインフォメーションは こちら 。 うれしい!だけど、オフィシャル盤のジャケットはどうかな?電飾っぽいところがエル・モカンボな感じなのかな…。1977年のエル・モカンボの写真を使うとか、もう少し工夫が欲しいところ。

山口冨士夫『ひまつぶし』

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2022年3月9日、Good Lovin'よりリイシューのアルバム。 山口冨士夫のファースト・ソロ・アルバムが2022年デジタル・リマスターが施されリイシューされた。 オリジナルはエレック・レコードより1974年4月リリース、私はヴィヴィッドから1986年に再発されたレコードで聴いて愛聴していたが、その辺りは山口冨士夫が亡くなった 2013年8月の記事 で書いた。 2001年にGood Lovin'からオリジナル・ジャケットのアートワークでCD再発された際にボーナストラックとして1974年4月20日、名古屋市公会堂のライヴ3曲「CAN NOT WAIT」、「からかわないで」、「誰かおいらに」が収録された。このライヴ、ネット上で以前のインフォメーションを読むと名古屋市公会堂で3曲のみ演奏しステージを去ったパフォーマンスの全曲だという(ベース小林英男、ドラム高橋清)。その後VAPからCD再発(ボーナストラック無し)、さらに2014年再びGood Lovin'からリリースの際、アルバム『ひまつぶし』制作時にエレック・スタジオで録音されたデモ・トラック「unknown tittle」、「おさらば demo version 1」、「おさらば demo version 2」の3曲が追加収録されている。 今回はGood Lovin'から3回目のCD再発となるが、オリジナルオープンリールマスターから2022年最新リマスタリング、ボーナストラックは前回と同じライヴ3曲+デモ3曲という内容だ。 1986年にもCD化はされているが、私は今回のリイシューまでこのアルバムのCDは購入していなかった。しかし今回のリリース・インフォメーションで、 1.からかわないで (未発表/Alternate Outtake)  2.泣きたい時には (未発表/Alternate Outtake) 3.Can Not Wait (Instrumental Demo) 4.ひとつ (Acoustic Demo) という内容の先着限定特典CDR付き、ということだったので、なんかいっぱいライヴやデモ、アウトテイクが聴けるな(ボーナストラック6曲に特典CDR4曲の全10曲!)ということで予約して購入したのだった。 私はディスクユニオンで購入したが、Good Lovin' Prod

BETON (Бетон)「KYIV CALLING」

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Kyiv calling to the faraway towns Now war is declared and battle come down Kyiv calling to the whole world Come out of neutrality, you boys and girls Kyiv calling, now don't look to us Phony Putinmania has bitten the dust Kyiv calling, see we ain't got the planes So clear our skys stop the rockets of pain The iron age is coming, the curtain's coming down Meltdown expected, the wheat is growing thin Engines stop running, but I have no fear 'Cause Kyiv is rising  We live by resistance Kyiv calling to the NATO zone Forget it, brother, we cant go it alone Kyiv calling to the zombies of death Quit holding Putin up, and draw another breath Kyiv calling and I have to shout But while we were talking, I saw oligarchs slipping out Kyiv calling, see we cannot retreat We’re already home, so Russia ships fuck you The iron age is coming, the curtains coming down Engines stop running, the wheat is growing thin A nuclear error, we should have real fear 'Cause Kyiv is rising We live

BOLSHIE『THE BOX』

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2022年2月25日、BASEよりリリースのボックス・セット。 先日紹介 した真島昌利著 “自伝的ディスク・ガイド” 『ロックンロール・レコーダー』に交友関係が記されていたバンド、ボルシーのCD5枚組ボックス・セットがリリースされた。これまで公式に発表されていたボルシーの楽曲は、1979年4月にビクターよりリリースされたオムニバス・アルバム『 東京ニュー・ウェイヴ'79 』に収録されていた「ロボット・イン・ホスピタル」、「クロックワーク・アーツ」、「ノスタルジック・ボーイ」の3曲のみ。1978年5月頃にバンド結成、8月13日の初ライヴから1979年5月8日のラスト・ライヴまでほぼ1年の活動をパックしたボックス・セットとなった。 各CDの内容だが、 CD1 Track1〜12:1978年11月19日、ライヴ at S-KENスタジオ Track13〜19:1978年 デモ音源 at S-KENスタジオ  CD2 Track1〜11:1978年9月24日、ライヴ at 新宿ライヒ館モレノ  Track12〜21:1979年1月21日、ライヴ at 新宿ライヒ館モレノ CD3 Track1〜13:1979年2月10日、ライヴ at 新宿ロフト CD4 Track1〜15:1979年5月8日、ライヴ at 新宿ロフト CD5 Track1〜16:1979年 デモ音源 at PARISスタジオ(上野耕路プロデュース) となっている。 クラッシュやダムド等のレコードを聴いて影響を受け、楽器を手にし、バンドを組み、歌い始めた若きパンクス・ボルシーの激しいエナジーとクールな感覚を聴く事ができる。当時メンバー全員高校生・平均年齢16.5才と紹介されていたが、ベースラインやロックンロールなギター、コーラスなど工夫された楽曲の構成・アレンジ、歌詞の内容は非凡なものと思う。 1978年11月19日の S-KENスタジオでのライヴ(CD1)は、「ロボット・イン・ホスピタル」を除く曲が全て3分未満で、ミッド・テンポで凡庸への埋没を歌う「Heavy」以外はカッ飛びチューン連続、その勢いが魅力的だ。1978年9月24日の新宿ライヒ館モレノでのライヴ(CD2)も曲目は若干異なるが同様のハイ・スピード、ショートチューンのライヴ。個人的にはこのCD1のライヴ部分が好み。 ボックスのハイライトのひ

ナイアガラ・トライアングル 佐野元春・杉真理・大滝詠一「A面で恋をして」

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1982年3月にリリースされた佐野元春・杉真理・大滝詠一によるアルバム 『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』の収録曲で、前年の1981年10月に先行シングルリリースされた「A面で恋をして」のオフィシャルMVがアルバム・リリース40周年を記念して完成した。 シンガポール在住のインドネシア人映像クリエイターArdhira Putraが江口寿史のイラストを使用して制作したアニメーションとなっている。 カセット・テープのヘッドフォン・ステレオ、レビンなど80'sアイテムが登場するが、Shiggy Jr.のアルバム『ALL ABOUT POP』(2016年)通常盤のジャケ・イラストが時々登場するがいいな。

ヴィヴィエン・ゴールドマン著・野中モモ訳『女パンクの逆襲ーフェミニスト音楽史』

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2021年12月23日 ele-king booksより出版。 著者のヴィヴィエン・ゴールドマンは英サウンズ紙等の音楽ライター、ジェネレーションXやスナッチのマネジメント、独立テレビ放送局プロデューサー&ディレクター、パンク・プロフェッサーの異名を持つ大学非常勤講師、自身もシングル「 Launderette c/w Private Armies 」を1981年にリリース、といった経歴を持つ。 原題は『Revenge of the She-Punks:A Feminist Music History from Poly Styrene to Pussy Riot』で、『女パンクの逆襲:フェミニスト音楽史 ポリー・スタイリンからプッシー・ライオットまで 』となる。つまり1977年にデビューシングル「Oh Bondage Up Yours!」をリリースしたUKパンク・バンド、Xレイ−スペックスのヴォーカリスト、ポリー・スタイリンから、2012年モスクワの大聖堂で反プーチンを叫ぶゲリラ・パフォーマンスを敢行しメンバーが逮捕・収監されたロシアのプッシー・ライオットまで、女性の権利、言論と行動の自由を掲げ音楽活動を実践した女性達のパンク音楽史である。原書は2019年に出版されている。 “ 女性たちはいろいろな形で、制度的な欠如、家庭内での権利の剥奪、公的および職業的領域での軽視あるいは透明化の代価を支払ってきた ” “ すべての女性にはいつであろうと着たい服を着て外を歩く権利があって然るべきだ。このことを繰り返し確認しなければいけないたったひとつの理由は、これが21世紀初頭の今あたりまえの現実になっていない ” “ 逆襲とは同輩の男性たちと同じ機会を獲得することを意味する。自分の音楽を作ること、自分の望むような見た目をして音を出すこと、そのプロセスを継続できるだけの人々を集めること ” 1970年代半ば過ぎにパンクが出現するまでは女性が音楽活動を通して不平等に対して異議申し立てをするということは手軽というにはほど遠かった。もちろん女性のアーティスト、パフォーマー、シンガーは存在した。前衛としてのオノ・ヨーコ、ジョーン・バエズやジョニ・ミッチェル等のフォーク・シンガー達、それに先駆としてのザ・ランナウェイズ。 若きアウトサイダー達がバンドを組んでアタマの固い大人達や社会、専制や権

佐野元春「僕は愚かな人類の子供だった」

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やがて君は英雄になった 君は愚かな人類のために犠牲を払い続けた 君はその愚かな人類の仲間入りをしたいと願った 僕にはどうすることもできなかった そして君は 僕の英雄になった 幼い僕は残酷だった 君がアンドロイドと知るまでは なぜなら僕には愛も正義もなかったから 君がいなくなったとき 幼い僕は泣いた さびしかったからではなく なぜなら僕は 愚かな人類の子供だったから

THE CLASH「THE CALL UP」

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For he who will die is he who will kill Maybe I wanna see the wheatfields Over Kiev and down to the sea

BLACK SABBATH「WAR PIGS」

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Politicians hide themselves away They only started the war Why should they go out to fight They leave that all to the poor