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THE COMES「バカコケ」

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1983年11月発表のアルバム『No Side』より。 オリジナル・レコードは、オークションなどで万以上の高値がついているThe Comesの1stアルバムが2008年8月に初CD化された。1980年代初期、日本のハードコアの中核として活動していたThe Comes。このアルバムは雑誌DOLLがシティロッカーに続いて立ち上げたドグマから、ギズムのアルバム『Detestation』と同時期にリリースされた。 のめり込むビートにハード・ドライヴィンなギター。そして性急さと焦燥感を感じさせるチトセのボーカルが魅力だ。メタリックとも思えるその声は時にヒステリックだが、耳障りではない。奇跡的とも思えるハードコア・サウンドが手軽に聴けるようになった今回のリリースを喜びたい。 今回のCD化ではオムニバス『アウトサイダー』に収録されていた3曲をボーナストラックとして追加。ハードコアの魅力が詰まっているこのアルバム、どの曲もお勧めだが、シンプルかつ深遠な「バカコケ」を。

THE SMITHS「PLEASE PLEASE PLEASE LET ME GET WHAT I WANT」

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YouTubeを見ていると“この曲でこんな映像をつけるのか”とか、“こういうイメージもありだな”という動画に出会ったりする。 ザ・スミスの曲に女優達のポートレイトをモーフィングした画像を合わせたこのビデオを見たときは、すげーなと思ってしまった。スミスのレコードジャケット=映画俳優というイメージはあるものの、この曲を聴いて映画女優の映像というイメージは思い浮かばなかった。  だけど、“これまでどんなにツイてない人生だったか/これじゃ善人も悪人になってしまう/ だから どうか どうか どうか今度は僕の望みを叶えて下さい”と一片の希望が歌われる美しいバラードに、失われるであろう若さや美貌、いつ落ちるか分からないスターとしての地位、といった女優達が持つ儚さを重ね合わせる事が出来るだろうか。 「Please Please Please Let Me Get What I Want」は1984年8月リリースのシングル「William, It Was Really Nothing」のカップリング曲。編集アルバム『Hatful of Hollow』にも収録されている。