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友部正人「DON'T THINK TWICE, IT'S ALRIGHT」

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友部正人がカヴァーしたボブ・ディランの曲というと、この曲「Don't Think Twice, It's Alright」(邦題:くよくよするなよ)が好き。1992年リリースの8cmCDシングル「Love Me Tender」(プレスリーのカヴァー)のカップリング曲。ディランのアルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』収録曲の友部正人による日本語詞カヴァー。 友部正人は女性から別れた男に向けた歌詞にしているが、意訳ではあるものの原曲の持つメッセージやイメージをほぼ忠実に再現していると思う。歌詞には、幾つかの別れの理由が挙げられているが、“でも、もうあんまりくよくよしないでね”と優しい言葉をかける、切ないながらも少しほのぼのした雰囲気を併せ持つ非常に優れたディラン曲の日本語カヴァーだ。 演奏は友部の歌にギターとハーモニカ、仲井戸麗市のギターとマンドリンによるカントリー・フレーヴァーなアレンジ。 このCDシングルは「Love Me Tender」、「Don't Think Twice, It's Alright」、「Jersey Girl」の3曲の日本語詞カヴァーが収録されていて、3曲目のトム・ウェイツのカヴァーもいい。

THE GROOVERS「LIKE A ROLLING STONE」

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ボブ・ディランの曲をカヴァーしている日本人アーティストでお気に入りというと、ザ・グルーヴァーズが1992年にリリースした自主制作のCDシングル「メロディ」のカップリングだった「ライク・ア・ローリング・ストーン」かな。 1989年アルバム『マキシマム・キス』でデビューし四人で活動していたザ・グルーヴァーズがヴォーカリスト西村茂樹の脱退でトリオとなり、ギタリストだった藤井一彦がヴォーカリストも兼ねるようになって発表した初めての音源でもある。グルーヴァーズはこの後、ロックンロール/ブルース色を強め、よりソリッドになりその魅力を増していく。 ザ・グルーヴァーズの「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、友部正人による日本語歌詞で歌われる、じっくりスローに、モンタレーでのジミ・ヘンドリックス&エクスペリエンスの演奏を彷彿とさせる8分越えのエモーショナルなカヴァーだ。難解だと言われるディランの歌詞が、友部正人の日本語詞で歌われメロディと一体となって届く。  “どんな気分だい どんな気分だい  宿無しになるって ひとりぼっちになるって  Like A Rolling Stone” このCDシングル、8cmCDシングルが黒いブラスチック盤に嵌め込まれて、7インチサイズのジャケットに封入されている。もちろん聴く時には外周のプラスチックを外す。 裏ジャケットにはLimited Edition, 1,000 copiesと印刷されており、この盤は452のスタンプが押してある。収録曲は「メロディ」、「現在地」、「Like A Rolling Stone」の3曲。 「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、1999年にリリースされたベスト・アルバム『ヴェリー・ベスト・オブ・グルーヴァーズ』の初回ボーナス・ライヴCDで1998年11月11日・新宿ロフトのライヴ・ヴァージョンを聴くことができる。

友部正人「地球のいちばんはげた場所」

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1988年発表のライブ・アルバム『はじめぼくはひとりだった』より。 私は最初、この歌になにか凄く広大な砂漠や荒地、例えばネバダとかグランドキャニオンとかエアーズロックとか(全部行ったことないけど)、 そういうイメージを持っていて、さらに政府の影のような男に彼女を誘拐されてしまうという、いささか荒唐無稽な内容だ、などと考えていたのだった。 ある時この歌の内容の話をしていたら、もっと小さな、日本のアパートや、二人じゃ狭く感じる台所があるような部屋が舞台なんじゃないかと思えてきたのだった。 彼女と共に夢を見、愛を交わした部屋が、“ぼく”に代わる新しい男の登場によって、この地球上でいちばん“はげた”場所に変わってしまう。 それは身近で、とてもせつなく、悲しい歌だった。 このアルバムは1988年9月27日に有楽町よみうりホールで行われたデビュー15周年記念コンサートを収録したもので、40曲程演奏された中から 27曲が選ばれている。「地球のいちばんはげた場所」はこのCDで初めて盤に収録された曲で、 ここでは松竹谷清(トマトス)のアコースティク・ギターをバックに歌われた。 それにしてもなんという思い込みをしていたのだろう...。