THE GROOVERS「LIKE A ROLLING STONE」
ボブ・ディランの曲をカヴァーしている日本人アーティストでお気に入りというと、ザ・グルーヴァーズが1992年にリリースした自主制作のCDシングル「メロディ」のカップリングだった「ライク・ア・ローリング・ストーン」かな。
裏ジャケットにはLimited Edition, 1,000 copiesと印刷されており、この盤は452のスタンプが押してある。収録曲は「メロディ」、「現在地」、「Like A Rolling Stone」の3曲。
1989年アルバム『マキシマム・キス』でデビューし四人で活動していたザ・グルーヴァーズがヴォーカリスト西村茂樹の脱退でトリオとなり、ギタリストだった藤井一彦がヴォーカリストも兼ねるようになって発表した初めての音源でもある。グルーヴァーズはこの後、ロックンロール/ブルース色を強め、よりソリッドになりその魅力を増していく。
ザ・グルーヴァーズの「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、友部正人による日本語歌詞で歌われる、じっくりスローに、モンタレーでのジミ・ヘンドリックス&エクスペリエンスの演奏を彷彿とさせる8分越えのエモーショナルなカヴァーだ。難解だと言われるディランの歌詞が、友部正人の日本語詞で歌われメロディと一体となって届く。
“どんな気分だい どんな気分だい
宿無しになるって ひとりぼっちになるって
Like A Rolling Stone”