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MY PLAYLIST Vol.12 TRIBUTE TO THE VELVET UNDERGROUND『THE VELVET UNDERGROUND (III)』

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ジョン・ケイルが去りダグ・ユールがベース・プレイヤーに加入して制作、セルフ・タイトルがつけられた3枚目のアルバム『ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』(1969年)。前作の尖ったヴァイオレントな音像から柔らかで穏やかにフォーキーな趣を感じさせるサウンドに変化していった。 アンディ・ウォーホルのファクトリーの常連だったキャンディ・ダーリンに材をとりダグ・ユールが歌う「Candy Says」、ルー・リードとスターリング・モリソンの左右に分かれた朗読、モーリン・タッカーとダグ・ユールのこれも左右に分かれ交互に歌う実験的なトラック「The Murder Mystery」、モーリン・タッカーが歌う素朴な「After Hours」といったルー・リード以外のメンバーがヴォーカルの曲も印象に残る。 このアルバム収録曲からは「What Goes On」や「Pale Blue Eyes」といった曲に多くのカヴァー・ヴァージョンがあるが「Some Kinda Love」、「Beginning To See The Light」、「That's The Story of My Life」、「The Murder Mystery」は手持ちではカヴァーがなくネットで探した。 以下、私の選んだ、TRIBUTE TO 『THE VELVET UNDERGROUND (III)』  1. Candy Says  Garbage  2. What Goes On The Feelies  3. Some Kinda Love Dum Dum Boys  4. Pale Blue Eyes Paul Quinn & Edwyn Collins  5. Jesus Voice of The Beehive  6. Beginning To See The Light Corduroy  7. I'm Set Free Sugertown  8. Story of My Life Lesa Aldridge  9. The Murder Mystery The Curiously Strong Peppermints 10. After Hours Phil Wilson Track 1. シングル...

私の放浪音楽史 Vol.100 THE FEELIES『CRAZY RHYTHMS』

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1980年リリースのアルバム(オリジナルはスティッフよりリリース)。 “ 場内の照明は暗くなった。火のような文字が立体的に、暗黒の中で宙に浮いたように現れた。 「ヘリコプター上の三週間。超肉声歌曲附き、 合成会話附き、 天然色、 実体鏡式触感映画(フィーリ)、 芳香性オルガンの同時的伴奏」  「あなたの椅子の腕についているその金属製の把手を握るのよ」とレニーナはささやいた。 「そうでなきゃフィーリの効果はちっとも感じないのよ」” オルダス・ハックスリイ著・松村達雄訳『すばらしい新世界』( Aldous Huxley『Brave New World』)早川書房世界SF全集10・1968年刊)より。 オルダス・ハクスリーのディストピア小説『すばらしい新世界』の中に登場する、 均一に安定した超管理社会で人々の欲望を管理し叶えるために、見て聴くだけの映画ではなく、麝香の香りが漂い、立体映像とともに電撃的な快感を体感できる娯楽装置 “ フィーリー “。 その官能的な娯楽装置から名付けられたバンド名、ザ・フィーリーズ。パンクからニューウェイヴと新しい音楽ムーブメントが台頭していた1980年、 その近未来的で官能的な響きを持つバンド名が相応しい。 ニュージャージー州ヘイルドンの学生だった、グレン・マーサー とビル・ミルトン を中心に結成、ベースがキース・クレイトン 、ドラムがアントン・フィアに代わり、1980年にスティッフ・レコードからリリースされたファースト・アルバム『クレイジー・リズム」はこのメンバーで録音された。   このアルバムは1984〜1985年頃、同級生だったYくんがカセット・テープで聴かせてくれて、数年後池袋の山野楽器でドイツLine Recordsからの再発盤(1986年)を見つけ購入した、 ジャケットの印象もあり神経質で線の細いサウンドを想像するが、そんな繊細さもありつつ、パーカションの大胆な使用やギターアンサンブルなど、バンド名の由来通りなかなか肉感的でダイナミック、アグレッシヴでスピード感を持ったロックンロールなサウンドだと思う、 緊張感に満ちた静けさの中から拍子木のような響きと共に始まる「The Boy With The Perpetual Nervousness」、ポップでスピーディーな「Fa Cé-La」、ヴェルヴェッツ的な「Lov...

CHATMONCHY「惚たる蛍」

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2005年11月発表の『Chatmonchy Has Come』より。 今や大ブレイクしたチャットモンチーのメジャー・デビュー盤。 何が気になったかというと、ジャケットが1980年代初め頃によく聴いていたアメリカのバンド、The Feeliesの『Crazy Rhythms』のジャケットによく似てる。The Feeliesの1stアルバムだった『Crazy Rhythms』はギターがシャカシャカ、ドラムはタムタムを多用したドコドコなサウンドだったが、 ユルいだけではない楽曲のシャープさを持っていた。 チャットモンチーは飾り気の無い言葉(といっても表面的なものに終わっていない)をグランジ後のサウンドにのせて聴かせる。ボーカル&ギターの橋本絵莉子は高校時代から遊ぶ暇も惜しんで練習していたというだけあって、メロディ、曲の構成や演奏力は確かでオリジナルなものを感じさせる。収録された6曲は緩急つけた選曲でどれも楽しめるが、 “真っ暗の中で光る蛍は まるで私の体の中の悪い部分のように”  という一節がひっかかるスローなこの曲を選んだ。 Drum Technicianとしてクレジットされているのは三原重夫。