投稿

5月, 2020の投稿を表示しています

THE ROOSTERZ ONE WEEK PERSON TO PERSON AUG.27(MON)-SEP.2(SUN) AT SHINJUKU LOFT

イメージ
THE ROOSTERZ 1984年8月27日〜9月2日 at 新宿LOFT「PERSON TO PERSON」SONG LIST Song No. 8月27日(Mon) 8月28日(Tue) 8月29日(Wed) 8月30日(Thu) 8月31日(Fri) 9月1日(Sat) 9月2日(Sun) 1 Walking The Dog Wipe Out Come On Let's Rock(Dan Dan) Do The Boogie Four Season サタデーナイト 2 Tell Me Your Name Sitting On The Fence Waking The Dog Get Everything 気をつけろ She Made Me Cry Come On 3 フール・フォー・ユー Fade Away Sitting On The Fence I'm Waiting For The Man All Night Long Je Suis Le Vent テキーラ 4 イン・アンド・アウト ビールス・カプセル Fade Away Real Good Time Together Baby Sitter I'm Swayin' In The Air 新型セドリック 5 She Does It Right Dissatisfaction Talkin' About You Sweet Jane One More Kiss Sad Song C'mon Everybody 6 レザー・ブーツ Fly モナ Femme Fatal Drive All Night Desire ロージー 7 I'm King Bee Girl Friend Little Red Rooster Bad Dreams ニュールンベルグでささやいて Sweet Jane Lipstick On Your Collar 8 C'mon Everybody ヘイ・ガール テルスター Walk On The Wild Side バリウム・ピルス Drive All Night Let's Rock(Dan Dan) 9 テキーラ Lipstick On Your Collar Under My Th

THE ROOSTERZ『LEGENDARY LIVE IN 1984 Person to Person 1 新宿LOFT 1984/9/1』

イメージ
2004年9月29日リリースのオフィシャル・パーフェクト・ボックス『Virus Security』CD-23より。 「ルースターズが8月の終わりから1週間、7日間のライヴを新宿ロフトでやるんだって」 「おー、それは見たいな。1日アルバム1枚の内容をやる感じかな」 「初日はファースト、2日目はà-GOGO、3日目インセインってことか」 「最近の曲は今年のライヴで見ているから、見たことのない初期を見に行こう」 などという会話を友人と交わし、どうなるかわからないが最初の3日間を、ということで新宿ロフトへ前売りチケットを買いに行ったのだった。 1984年8月のROOF TOPのスケジュール欄には、 27日(月)〜9月2日(日)、ルースターズ1WEEK 「PERSON TO PERSON」ー連日のスペシャル・ライヴ全150曲ー と書かれていた。ちなみに前売り1,300円、当日1,500円。 さて、夏休みも終わりに近づいた8月27日「PERSON TO PERSON」初日。 この日はファースト・アルバムの曲を中心にと思っていたがそれほどでもなく、「Walking The Dog」で始まり「Tell Me Your Name」、「ブラック・レザー・ブーツ」等の当時未発表曲やカヴァー曲、人間クラブの「サタデーナイト」を演奏、ライヴ後半では「Good Dreams」、「She Broke My Heart's Edge」という(当時の)新しめのナンバーも演奏された。大江が上半身裸になる場面もあり、もはやイギー・ポップな印象だった。 8月28日「PERSON TO PERSON」2日目。 「ワイプ・アウト」で始まり、セカンド・アルバム『à-GOGO』収録曲から「I'm A Man」と「テルスター」を除く全曲を演奏した他、「恋をしようよ」、「モナ」、「どうしようもない恋の唄」と初日に演奏しなかったファースト・アルバム収録曲を演奏、シングル「どうしようもない恋の唄」のカップリング「ヘイ・ガール」、ストーンズのカヴァー「Under My Thumb」などを演奏。 8月29日「PERSON TO PERSON」3日目。 3rdアルバム『インセイン』を中心に…と思いきや、チャック・ベリーの「Come On」で始まり、ファーストとセカンド・アルバム『à-GOGO』から数曲をセレクト

My Wandering MUSIC History Vol.86 ECHO & THE BUNNYMEN『OCEAN RAIN』

イメージ
1984年5月4日、Korovaよりリリースのアルバム(日本では1984年6月5日、ワーナー/Korovaよりリリース)。 印象的なアルバム・ジャケットは、シングル「Silver」と同じイングランド南西部のカーングレーズ洞窟の地下湖で撮影されている。バニーメンはこのアルバムの主なレコーディングをフランス・パリでおこなったが、ジャケットを撮影したブライアン・グリフィンはパンドの写真をパリではなく、風景の中で撮影したいと考えたようだ。そのおかげで息を飲むような美しいジャケットを我々は手にすることができた。 BRIAN GRIFFIN ALMUM COVERS ECHO AND THE BUNNYMEN ブライアン・グリフィンのサイトには別カットが2枚掲載されている。 そのうちの1枚は2001年にライノからリリースされた4枚組コンピレーション『CRYSTAL DAYS 1979-1999』のジャケットに使用された(よく見ると裏焼きだな…)。 アルバムをパリでレコーディングしたのは、ヨーロッパ的な雰囲気を持ったシンプルで美しいものにしたいというバンドの希望からで、フランス・パリのスタジオ・Des Dames,(デ・ダム)とスタジオ・Davout(ダブー)でおこなわれている。また、ラヴのアルバム『フォーエヴァー・チェンジズ』のような管弦楽を使用したいと考えていたようだ。『オーシャン・レイン』のストリングス・アレンジは1980年代のバンド、ザ・フラワーポット・メンのアダム・ピータースが担当している。 先行シングルの「Silver」に続く、寂寥としたダークで重厚、ドラマティックなアレンジの「Nocturnal Me」は、イアンの高音〜低音を駆使したヴォーカルもスリリング。 “ 僕らに馴染まないやりかたを清らかにし、僕らの透き通る日々を広げていこう ”と歌われる明るい響きの「Crystal Days」だが、混沌としたウィル・サージェントのギターソロも耳に残る。 いつも上がったり下がったりのヨーヨー人間というユニークな「The Yo Yo Man」は、中間にファンタジックな転調部を持った曲。もともとは「Watch Out Below」というタイトルだった。 「Thorn of Crowns」は、ウィルによれば荒涼としたヨーロッパ海賊のイメージということだが、ボ・ビート・ライクなリズム

追悼・DAVE GREENFIELD THE STRANGLERS「CURFEW」

イメージ
前にも書いたが、私が初めて海外のパンク・アルバムを聴いたのはザ・ストラングラーズのライヴ盤『Xサーツ』だった。そのストラングラーズのキーボード奏者、デイヴ・グリーンフィールドが2020年5月3日に逝去。 シャープなヒュー、ワイルドなジャン・ジャック、パワフルなジェット、それぞれのプレイはもちろんだが、デイヴ・グリーンフィールドのキーボード・プレイがストラングラーズのサウンドを更にスペシャルなものにしていた重要な要素、と言ってもいいだろう。 ストラングラーズの曲をポップにもカラフルにも攻撃的にもメランコリックにも彩ることができる確かな技術と表現力を持っていた。「Grip」、「Duchess」、「Don't Bring Harry」、「Nuclear Device」、「Who Wants The World」、「No More Heroes」、「Outside Tokyo」、「Walk On By」のカヴァー、「 Baroque Bordello」、それに一度聴いたら忘れられないロックン・ロールな「Go Buddy Go」等々、どれもデイヴのキーボード・プレイがストラングラーズを独創的なものにしていた。 私がストラングラーズを聴いていたのは「Golden Brown」や「Strange Little Girl」をリリースしていた頃までだったが、80年代の終わり頃にジャン・ジャックとデイヴが演っていたザ・パープル・ヘルメッツの『Ride Again』と『Rise Again』も聴いたっけ。ゾンビーズのカヴァーよかったなぁ。   1978年に放送されたイギリスのTV番組「Revolver」でのストラングラーズ。 この年リリースされたアルバム『Black And White』のA面トップに収録されていた「Tank」に続いて「Curfew」が演奏される。この曲は『Black And White』のB面トップに収録されていた。  “ Stay in your homes  Stay in your homes  Maybe I'll find love when there's nothing to do ” こんな世界状況の今、この曲を聴くと全く違った意味に聴こえる。

My Wandering MUSIC History Vol.85 ECHO & THE BUNNYMEN『SILVER (TIDAL WAVE) 』

イメージ
1984年4月13日、Korovaよりリリースの12インチ・シングル。 エコー&ザ・バニーメンの12インチ・シングルは『Never Stop (Discotheque)』のあと、1984年1月にUKリリースされた傑作12インチ『Killing Moon (All Night Version)』を購入、ジャケと内容の素晴らしさに私は更にバニーメンの音楽へと傾倒していった。続いて1984年4月にUKリリースされたのが12インチ『Silver (Tidal Wave)』で、カップリングには「Silver」の7インチ・ヴァージョンと「Angels And Devils」が収録されている。7インチ「Silver c/w Angels And Devils」も同時に発売された。 「Silver (Tidal Wave)」は、イントロに流麗でパワフルなストリングス・パートを追加し、1分50秒ほど長く、5分12秒に仕上げたヴァージョン。弦の響きがまるでTidal Wave=大波のように迫りくる音像をつくりあげた。それは真新しい冒険の日々にのりだす船乗りたちの気分のように高揚した音楽だった。個人的にはもう少し長くしても良かったのではないかと思ったけど。 初期バニーメンの切っ先鋭いソリッドなサウンドからは予想もつかない、クラシカルなストリングスを大胆に採用。ストリングス・アレンジは1980年代のバンド、ザ・フラワーポット・メンのアダム・ピータースが担当しており、当時流行していたシンセサイザーを多用した楽曲に対するイアン・マッカロクのアンチな気持ちをどこかで読んだ気がするが、徹底して生のストリングスに拘ったアレンジとなっている。バンドも骨太リズム隊を核に、ウィル・サージェントのアコースティック・ギターと繊細なエレクトリック・ギターの音色、イアンのコーラスも加わり、新鮮で豊潤な響きを持った楽曲になった。 前作「Killing Moon」は全英シングル・チャート9位となるヒットを記録したが、「Silver」は全英シングル・チャート30位止まりとなった。 この曲の録音はフランス・パリのスタジオ・ダヴー(DAVOUT)で行われ(余談だけどルースターズ が後にアルバム『パッセンジャー』の録音で使用した)、プロデュースはAll Concerned(全ての関係者)となっているがバニーメン自身とGil

追悼・大林宣彦 GODIEGO「CHERRIES WERE MADE FOR EATING」

イメージ
2020年4月10日、映画監督・大林宣彦、逝去。 その日は新作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』の公開予定日でもあったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開延期となった。 大林監督の映画を観るようになったのは、思えば原田知世だったんだろうな。 真田広之主演映画の相手役オーディション「角川映画大型新人募集」に応募、特別賞という形で女優へのスタートラインに立った原田知世。映画出演の前哨戦として1982年にフジテレビで放送されたドラマ『セーラー服と機関銃』や『ねらわれた学園』に主演。このテレビドラマで原田知世の存在を知ったんだと思う。 いよいよスクリーンデビューということで筒井康隆原作、大林宣彦監督の『時をかける少女』が1983年に公開、前売り券を買って観に行った。たぶん都内の映画館まで出かけて行ったと思う。原田知世目当てだったが、大林監督のリリカルな映像美と特撮、繊細なストーリーと俳優陣の演技には、当時洋画偏重だった私を邦画好きにするきっかけにもなった。前売りロードショーで観た後、地元の映画館で持ってた招待券などを使って5回くらい観ている。公開時これだけの回数を観た映画は他にはないなー。 『時をかける少女』の映像に魅了された私は、続いて1984年に公開された16mm作品『廃市』も観に行き(確か文芸坐ル・ピリエで観た)、狂おしい程の愛情を描いていても静謐な世界に魅了され、それまでの大林監督の映画を遡って観るようになった。名画座でも観たが、テレビ放送で観た作品もあると思う。『転校生』、『ねらわれた学園』、『金田一耕助の冒険』、『ふりむけば愛』、『瞳の中の訪問者』そして1977年に公開された大林監督の商業映画デビュー作『HOUSE』。 『HOUSE』の音楽は小林亜星(本人もスイカ売りとして出演)とミッキー吉野で、映画公開の1ヶ月前、1977年6月にサウンドトラック・アルバムがリリースされている。演奏は、初期のドラマー浅野良治を含むゴダイゴのメンバーの他、村上ポンタ秀一等のミュージシャンが参加しており、成田賢が「ハウスのふたり」でヴォーカル、「ハングリー・ハウス・ブルース」でハープを吹いている。音楽は映画制作に先駆けて作られており、撮影現場ではこれらの音楽を流して撮影されていたという。右上の写真は劇場公開時のパンフレット。 劇場公開パンフレット内に掲載されたゴダイゴのサントラ