THE ROOSTERZ『LEGENDARY LIVE IN 1984 Person to Person 1 新宿LOFT 1984/9/1』
「ルースターズが8月の終わりから1週間、7日間のライヴを新宿ロフトでやるんだって」
「おー、それは見たいな。1日アルバム1枚の内容をやる感じかな」
「初日はファースト、2日目はà-GOGO、3日目インセインってことか」
「最近の曲は今年のライヴで見ているから、見たことのない初期を見に行こう」
などという会話を友人と交わし、どうなるかわからないが最初の3日間を、ということで新宿ロフトへ前売りチケットを買いに行ったのだった。
「おー、それは見たいな。1日アルバム1枚の内容をやる感じかな」
「初日はファースト、2日目はà-GOGO、3日目インセインってことか」
「最近の曲は今年のライヴで見ているから、見たことのない初期を見に行こう」
などという会話を友人と交わし、どうなるかわからないが最初の3日間を、ということで新宿ロフトへ前売りチケットを買いに行ったのだった。
1984年8月のROOF TOPのスケジュール欄には、
27日(月)〜9月2日(日)、ルースターズ1WEEK
「PERSON TO PERSON」ー連日のスペシャル・ライヴ全150曲ー
と書かれていた。ちなみに前売り1,300円、当日1,500円。
さて、夏休みも終わりに近づいた8月27日「PERSON TO PERSON」初日。
この日はファースト・アルバムの曲を中心にと思っていたがそれほどでもなく、「Walking The Dog」で始まり「Tell Me Your Name」、「ブラック・レザー・ブーツ」等の当時未発表曲やカヴァー曲、人間クラブの「サタデーナイト」を演奏、ライヴ後半では「Good Dreams」、「She Broke My Heart's Edge」という(当時の)新しめのナンバーも演奏された。大江が上半身裸になる場面もあり、もはやイギー・ポップな印象だった。
8月28日「PERSON TO PERSON」2日目。
「ワイプ・アウト」で始まり、セカンド・アルバム『à-GOGO』収録曲から「I'm A Man」と「テルスター」を除く全曲を演奏した他、「恋をしようよ」、「モナ」、「どうしようもない恋の唄」と初日に演奏しなかったファースト・アルバム収録曲を演奏、シングル「どうしようもない恋の唄」のカップリング「ヘイ・ガール」、ストーンズのカヴァー「Under My Thumb」などを演奏。
8月29日「PERSON TO PERSON」3日目。
3rdアルバム『インセイン』を中心に…と思いきや、チャック・ベリーの「Come On」で始まり、ファーストとセカンド・アルバム『à-GOGO』から数曲をセレクト+カヴァーという内容。
長ーーーいブレイクが意表をついた「Hippie Hippie Shake」、さらに下山が100円ライターをつかったボトルネック奏法を披露した「Little Red Rooster」が強い印象を残した。ラストは当時未発表の「Baby I Love You」。この日の大江は気合の入ったハイな感じのヴォーカルと相まって勢いのある演奏を聴かせてくれた。
というわけでアルバム『インセイン』まで聴きたい!と考えていたのだが、ファーストとセカンド『a-GOGO』プラス後の『アンリリースド』という、 初期のルースターズをたっぷりと堪能した3日間になったのであった。うーむ。
「PERSON TO PERSON」のこの後は、
4日目は『インセイン』から数曲+ヴェルヴェッツ、ニコ、ルー・リード、イギー・ポップ、ドアーズのカヴァー。
5日目が『ニュールンベルグ〜』と『CMC』+『インセイン』から数曲。「ゴミ」は演奏しなかった。
6日目は『DIS』を中心に「Green Onion」、「Stand By Me」といったカヴァーも演奏。
7日目は総決算という感じで、ほぼこれまでにリリースしたレコードからまんべんなくセレクトされ、1曲目が人間クラブの「サタデーナイト」、アンコールの最後は次アルバムに収録される「I'll Be Eyes」(=Vénus)を演奏して全日程を終了した。7日間で延べ2,000人の観客を集めたという。
日付毎の演奏曲まとめは次回ブログへ。
THE ROOSTERZ 1984年8月27日~9月2日 at 新宿LOFT「PERSON TO PERSON」SONG LIST
さて、この1週間の模様に関しては、オフシャルでは9月1日のライヴのみがボックス・セット『Virus Security』のCD-23に収録されており、聴くことができる。オーディエンス録音で「夜に濡れたい」やアンコール部分がカットされた不完全なものだが、「Four Season」と題された大江慎也の弾き語りで始まる。
“ Come summer, beach parasol swinging, sounds of water
Autumn leaf, winds
So winter cold ice, cold
Spring sun sing a song
How we are
とタイトル通り四季を綴った歌詞(すいません、私の適当な聞き取り、単語のみ、合ってないか…雰囲気だけでも…)が歌われている。そのまま弾き語りで「She Made Me Cry」へ。
メンバーが揃って「Je Suis Le Vent」を演奏、ライヴではめずらしいアルバム『DIS』収録曲の「Desire」も。ヴェルヴェッツのカヴァー「Sweet Jane」では花田がヴォーカルとり、 「ロージー」はニュールンベルグ・ヴァージョンで演奏された。CDはイギー・ポップのカヴァー「Tonight」で終了してまうが、続けてアンコールの演奏があった。
1日目〜3日目のチケット、ROOF TOP1984年8月、
ライヴ・レポートが載ったBlue Jag No.17とNOISE MARKET Act.11
参考文献:ボックス・セット『Virus Security』ブックレット、『Blue Jag No.17』、ミニコミ『NOISE MARKET Act.11』