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浅川マキ『浅川マキの世界2 ライヴ・セレクションBOX』

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2022年12月21日、ユニバーサル・ミュージックよりリリースのボックス・セット。 浅川マキの未発表ライヴ音源を収録したCDボックス・セットがリリースされた。 ・CD6枚組 ・生産限定盤 ・三方背スリーヴケース ・プロデュース:寺本幸司 ・ライナーノーツ(約一万字):寺本幸司 ・当時の貴重な写真掲載 ・歌詞の掲載なし ・価格:10,000円(税抜) 収録内容は、 Disc 1・2:1978年7月7日 at 池袋東映「浅川マキ・真夜中の池袋・始発まで」 Disc 3:1982年4月28日 at 京大西部講堂「スキャンダル」 Disc 4・5:1991年3月30日 at 新宿PIT INN「浅川マキを聴く会」 Disc 6:1993年6月30日 at 釧路生涯学習センター・大ホール「浅川マキ・北海道ツアー最終日」 なかなかの高額商品をなぜ購入したかというと、CD『シングル・コレクション』を聴いてから浅川マキをもっと聴きたかったのと、1991年3月30日の新宿PIT INN「浅川マキを聴く会」(CD2枚)に下山淳がギタリストとして参加しているからであった。この新宿PIT INNの参加ミュージシャンは、 Vocal;浅川マキ Guiar:下山淳 Piano, Organ:渋谷毅 Bass:川端民生 Drums:セシル・モンロー Tenor Sax:植松孝夫 収録曲は、 Disc 4  1. あたしが娼婦になったら  2. こぼれる黄金の砂~DREAM TIME~  3. マイ・マン  4. 暗い日曜日  5. 憂愁(II)  6. 暗い眼をした女優  7. こころ隠して  8. 霧に潜む  9. ちょうどいい時間 Disc 5  1. JUST ANOTHER HONKY  2. ガソリン・アレイ  3. ロンサム・ロード  4. セント・ジェームス病院  5. 都会に雨が降るころ  6. あの人は行った  7. あんな女ははじめてのブルース 4-1と2はマキのアカペラ、ピアノの渋谷毅がステージに呼び込まれてのリリカルな名曲3、ズシリとした余韻を残す4、下山淳が呼ばれて浅川マキ作詩・下山作曲の5が始まる。下山のサイケデ...

THE ROLLING STONES『EL MOAMBO 1977』

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2022年5月13日、ユニバーサル・ミュージックよりリリースのライヴ・アルバム。 ローリング・ストーンズが1977年に唯一おこなったライヴ(2日間)で、シークレット(=ゴキブリス)・ギグ、しかも収容人数300のライヴ・ハウス・ショウという伝説の1977年カナダ・トロント、エル・モカンボにおけるライヴ盤がついに公式リリースされた。1977年3月5日のライヴ20曲を完全版で収録、3月4日の同所ライヴから5日に演奏されなかった3曲をボーナストラック収録、CDは2枚組全23曲のリリースとなった。ミックスはボブ・クリアマウンテン、マスタリングはスティーブン・マーカソンとスチュワート・ホイットモアによる。 エル・モカンボのライヴは1977年にリリースされたライヴ・アルバム『 ラヴ・ユー・ライヴ 』に「Mannish Boy」、「Crackin' Up」、「Around And Around」、「Little Red Rooster」の4曲が収録されていた。この4曲を比べてみると「Little Red Rooster」は明らかに演奏が異なるので『ラヴ・ユー・ライヴ』に収録されていたのは3月4日のライヴだったのだろう。他の3曲は5日のライヴだが、今回のリリースではベースの低音が出てるし、ストレートだったヴォーカルの音質も変わって演奏の音質はまろやかに聴きやすくなっていると思う。演奏中のオーディンスの声や手拍子はオフ気味。ドライでザワついた感じだった『ラヴ・ユー・ライヴ』とは違った聴感だ。 さて今回の『エル・モカンボ 1977』には「Honky Tonk Women」、「Brown Sugar」、「Jumping Jack Flash」、「Let's Spend Night Together」といった超有名曲や、『ブラック・アンド・ブルー』までの70年代のアルバム、70年代シングルからの選曲の他、ストーンズのファースト・アルバム(UK盤)の1曲目だったボビー・トゥループ〜チャック・ベリーのカヴァー「Route 66」、これもチャック・ベリーなど多くのカヴァー・ヴァージョンがあるビッグ・メイシオのブルース・スタンダードで、後にロンとキースのニュー・バーバリアンズでも取り上げてた「Worried Life Blues」のカヴァーなどを収録、3月4日のショウからは、メロウで...

THE ROLLING STONES『EL MOCAMBO ’77』

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1977年9月にリリースされたストーンズのライヴ盤『 ラヴ・ユー・ライヴ 』にはカナダ・トロントのキャパシティ数百人規模のクラブ、エル・モカンボのライヴから4曲が収録されていたが、この4曲を聴くとエル・モカンボでのライヴをもっと聴きたくなるよね…。 シークレット・ライヴ、少人数クラブでの演奏、渋い選曲…。それで中古のブートレッグを買った。9曲入りのアナログでカラーレコード盤だった。だけど、途中でブチ切れる「Let's Spend The Night Together」や後半のアセテート盤起こしの音源部分は激しいチリノイズでなかなか厳しい音質だった。ジャケは最高だし演奏自体は非常に興味深いのだが…。で、これは聴かないかなーと思って、このアナログ・ブートは売ってしまった。それから数年後、またもや中古で同じジャケで同じ内容のブートCDに出くわす。CDならチリノイズは軽減されてるかも…と僅かな期待を込めて買ってみた、まぁ500円くらいだった思うが。レーベルなのかなCHACO MUSIKで、型番RSCD-377という。まんまアナログ・ブートをCDにしたもので音質もそのまま、やはり後半のチリノイズは激しい。このCDはまだ家にある(右上のジャケ写)。 で、ここからが本題だが、ようやく!遂に!ローリング・ストーンズが1977年3月にカナダ・トロントのエル・モカンボでおこなったライヴが『ライヴ・アット・エル・モカンボ』として2022年5月13日、オフィシャル・リリースされる!1977年3月5日のライヴ全曲に、3月4日のライヴから3曲のボーナス・トラックを追加した全23曲、2CD仕様と4LP仕様(蛍光色Neon Vinyl または Black Vinyl)で発売されるということだ。日本発売ユニヴァーサルのインフォメーションは こちら 。 うれしい!だけど、オフィシャル盤のジャケットはどうかな?電飾っぽいところがエル・モカンボな感じなのかな…。1977年のエル・モカンボの写真を使うとか、もう少し工夫が欲しいところ。

THE ROOSTERZ『LEGENDARY LIVE IN 1984 Person to Person 1 新宿LOFT 1984/9/1』

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2004年9月29日リリースのオフィシャル・パーフェクト・ボックス『Virus Security』CD-23より。 「ルースターズが8月の終わりから1週間、7日間のライヴを新宿ロフトでやるんだって」 「おー、それは見たいな。1日アルバム1枚の内容をやる感じかな」 「初日はファースト、2日目はà-GOGO、3日目インセインってことか」 「最近の曲は今年のライヴで見ているから、見たことのない初期を見に行こう」 などという会話を友人と交わし、どうなるかわからないが最初の3日間を、ということで新宿ロフトへ前売りチケットを買いに行ったのだった。 1984年8月のROOF TOPのスケジュール欄には、 27日(月)〜9月2日(日)、ルースターズ1WEEK 「PERSON TO PERSON」ー連日のスペシャル・ライヴ全150曲ー と書かれていた。ちなみに前売り1,300円、当日1,500円。 さて、夏休みも終わりに近づいた8月27日「PERSON TO PERSON」初日。 この日はファースト・アルバムの曲を中心にと思っていたがそれほどでもなく、「Walking The Dog」で始まり「Tell Me Your Name」、「ブラック・レザー・ブーツ」等の当時未発表曲やカヴァー曲、人間クラブの「サタデーナイト」を演奏、ライヴ後半では「Good Dreams」、「She Broke My Heart's Edge」という(当時の)新しめのナンバーも演奏された。大江が上半身裸になる場面もあり、もはやイギー・ポップな印象だった。 8月28日「PERSON TO PERSON」2日目。 「ワイプ・アウト」で始まり、セカンド・アルバム『à-GOGO』収録曲から「I'm A Man」と「テルスター」を除く全曲を演奏した他、「恋をしようよ」、「モナ」、「どうしようもない恋の唄」と初日に演奏しなかったファースト・アルバム収録曲を演奏、シングル「どうしようもない恋の唄」のカップリング「ヘイ・ガール」、ストーンズのカヴァー「Under My Thumb」などを演奏。 8月29日「PERSON TO PERSON」3日目。 3rdアルバム『インセイン』を中心に…と思いきや、チャック・ベリーの「Come On」で始まり、ファーストとセカンド・アルバム『à-GOGO』から数曲をセレクト...

サンハウス『1974ワンステップ・フェスティバル』

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2019年12月18日、Super Fuji Discsよりリリースのライヴ・アルバム。 待ってました。サンハウスのワンステップ・フェスティバルに於ける演奏を収録したライヴ・アルバムがリリースされた。 帯には、2010年2月17日にテイチクよりリリースされたサンハウスの8枚組ボックスセット『THE CLASSICS 〜35th ANNIVERSARY〜』に使用した同ソースの音源マスターを元に新たにマスタリングを施した、と記載がある。サンハウスの『THE CLASSICS 〜』も『1974郡山ワンステップフェスティバル永久保存盤21枚組ボックス』も、どちらも持っていないのでありがたいリリースだ。 1曲目「キング・スネーク」のイントロがフェイドインで始まるのが残念なのと、ドラムのハイハットの音が潰れ気味な音質が気になるが、ドラムが鬼平(坂田紳一)に代わって約4ヶ月後、デビュー・アルバム『有頂天』のリリースは翌1975年6月という時期のライヴで、レコードはまだ何もリリースされておらず、九州ではその名前が知られていたものの、博多からはるばる福島県郡山までやってきてのサンハウスの演奏は集まった観客の度肝を抜いたのではないかな、と想像してしまう内容だ。 鮎川、篠山、奈良、鬼平のエキサイティングな演奏、柴山はなんだかリラックスしているような余裕のあるヴォーカル(いつもかな?)のライヴ。ライヴ終盤では観客とのやりとりも聞け、盛り上がっているのがわかる。 鮎川は雑誌「ユリシーズ No.3」(シンコーミュージック刊)のインタビューで “ちょうどワンステップの頃が、ある意味スタートライン ” だったと語っていたが、全10曲で収録時間およそ36分と短いものの、博多を拠点としながらもレコードデビューに向け動き出した頃の演奏が聴けるのはうれしい限り。 10曲中6曲が後にファーストアルバム『有頂天』に収録される楽曲で、その他は「おいら今まで」がセカンド・アルバム『仁輪加』に収録される曲、「ぬすっと」と「すけこまし」はどちらもサンハウスがオリジナルを作り出して早期に出来ておりライヴでは演奏されていながら、1980年にリリースされた『ストリート・ノイズ』で初めて音盤化された曲。 「ねずみ小僧の唄」は作詞作曲・鮎川誠の痛快なロックン・ロール・ナンバーで、1998年にリリースされたCD3枚+VHSのボッ...

ROCK'N' ROLL GYPSIES『JUST FOR LIVE AT KYOTO TAKUTAKU』

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2019年8月30日、RRGP.Recordsよりリリースのライヴ・アルバム。 池畑潤二、60歳の誕生日(10月20日)にあわせ、2018年10月19日〜21日の3日間にわたって京都磔磔で開催された「BIG BEAT CARNIVAL IN 磔磔SPECIAL 3days」。 出演はロックンロール・ジプシーズの他、日替わりでゲスト(19日浅井健一・山下久美子、20日イマイアキノブ・SION、21日百々和宏・山口洋・陣内孝則と飛び入りでTOSHI-LOW)が登場し、ゲストの演奏を担当するのはホストバンドのThe Big Beaters(D池畑潤二、G花田裕之、B井上富雄、Gヤマジカズヒデ、Key細海魚)というイベントだった。 このスペシャルなイベントからロックンロール・ジプシーズの3日間の演奏をパッケージしたライヴ盤がリリースされた。ロックンロール・ジプシーズの演奏はゲスト登場の前に各日7〜8曲演奏され、3日間で全22曲だったが、このCDにはそのなかから16曲が収録された。 収録曲は、 1.風の跡 2.Crazy Romance 3.You won't be my Friend 4.危険な日常 5.光 6.Bumble Bee Twist 7.只の夢 8.渇く夜 9.Ho Train Boogie 10.黒の女 11.Honey Bee 12.Lucky Love 13.Natural Powered 1 14.TRUCKIN' 15.空っぽの街から 16.Living On The Borderland 1〜5が19日、6〜12が20日、13〜16が21日に演奏されたもの。 冒頭「風の跡」の花田の渋みと深みを増した迫力あるヴォーカル、後押しする池畑のドラム、彩りを加える下山のギター、支える市川のベース。実際のライヴではこの前に2曲演奏されているのだが、 CDのオープニングに相応しいスピーディでエネルギッシュなナンバーだ。 続いて、ルースターズのアルバム『KAMINARI』収録曲でロックロール・ジプシーズとしてもアルバム『ROCK'N'ROLL GYPSIES III』に再録した「Crazy Romance」は、法律破りの危険で淫らな演奏が堪能できる。下山のギターが自在に駆け巡る「光」やスライドギターが炸裂する「Honey Bee」など...

加藤和彦&サディスティック・ミカ・バンド『1974ワンステップ・フェスティバル』

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2018年11月28日、Super Fuji Discsよりリリースのライヴ・アルバム。 先に紹介した四人囃子と同時にリリースされたサディステック・ミカ・バンドのワンステップ・フェスティバルに於けるライヴ演奏の全曲を収録したアルバムで、2017年12月にリリースされた『1974郡山ワンステップフェスティバル永久保存盤21枚組ボックス』からの単品販売となった。全7曲、収録時間およそ35分と短めだが、発掘音源としては各楽器のバランスも良くエキサイティングなステージをコンパクトに堪能出来る。 CDが加藤和彦&サディステック・ミカ・バンド名義なのは、ワンステップ出演時のアーティスト名が加藤和彦とサディステック・ミカバンドだったからか。やはり当時としてはサディスティック・ミカ・バンドって名前だけより、世間的には加藤和彦の名が通っていたのだろう。 メンバーは、加藤和彦、ミカ、高中正義、小原礼、今井裕、高橋幸宏という最強ラインナップ。このメンツで制作したアルバム『黒船』は1974年5月の時点でレコーディングを完了、1974年11月にリリースされるが、そのアルバムからは「塀までひとっとび」、「タイムマシンにおねがい」が演奏されている。 ファースト・アルバムからは「影絵小屋」、「ピクニック・ブギ」、「ダンス・ハ・スンダ」が演奏されているが、キーボードが入ったこともあり、いずれもライヴならではのドライヴ感が増してカッコいい仕上がり。 その他、カヴァーアルバムとして1974年頃計画され幻に終わったアルバム『駅前旅館』の収録候補だった高峰秀子「銀座カンカン娘」のカヴァー。なんでも当時この曲の使用許可が下りなかった為計画は頓挫したという。コーラスのアレンジも面白く、ブギウギ・ピアノ、ミカのヴォーカルもハマった名カヴァーだ。小原礼のペンによる未発表曲だった「ロックンロールバンド」はラテンムードのある、インプロビゼーション・パートの多いおよそ12分に及ぶ長尺曲で各プレイヤーの面目躍如。 ミカ・バンドはワンステップ・フェスティバルの最終日、ヨーコ・オノ・ウィズ・プラスティック・オノ・スーパー・バンドと同じ1974年8月10日に出演しているが、「タイムマシンにおねがい」の冒頭でミカがヨーコ・オノばりにヴィブラート・シャウトしているのがユニーク。加藤和彦によればワンステップ・フェスは出演するつ...

四人囃子『1974ワンステップ・フェスティバル』

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2018年11月28日、Super Fuji Discsよりリリースのライヴ・アルバム。 1974年8月4日~10日に福島県郡山市開成山公園で行われたワンステップ・フェスティバルの8月5日に出演した四人囃子の演奏をほぼ丸ごと収録したCDがリリースされた。四人囃子のワンステップの音源は、これまで2001年にリリースされた『From The Vaults』に「泳ぐなネッシー」と「Cymbaline」が収録され、2017年12月にリリースされた『1974郡山ワンステップフェスティバル永久保存盤21枚組ボックス』に「泳ぐなネッシー」、「Cymbaline」、「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」、「一触即発」が収録されていた。 四人囃子のオフィシャルHPの紹介によると、 “本CDは、フェスティバルの2日目、8月5日のトリに出演した四人囃子の演奏全てを収めたもの。昨年発売した『1974郡山ワンステップフェスティバル永久保存盤21枚組ボックス』に収められたものはエアー録音であったこと、また「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」がごく一部しか収録できなかった、のであるが、新たにミキサーからのラインアウトのテープを発見、そこにはこの日の全貌が収められ、また音質と各楽器のバランスが飛躍的に向上!それを初めてCD化したものである” ということである。 収録曲は、 1.Introduction(未発表のPAライン音源) 2.泳ぐなネッシー(未発表のPAライン音源) 3.Cymbaline 4.Members Introduction(未発表のPAライン音源) 5.空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ(未発表のPAライン音源、欠落パートなし) 6.一触即発(未発表のPAライン音源) 私は『~永久保存盤21枚組ボックス』は入手していないので(高額だったからね…)内容や音質がどうだったかわからないけれど、 今回のCDは奥行きはあまり感じられないものの各楽器の音量のバランスはよく、『From The Vaults』収録の「泳ぐなネッシー」(こちらはオーディエンス録音)と比べるとかなり良くなっている。それにしてもこの曲の中盤でのハイテンションな森園は…。ヘイ・メ〜ン!そしてメンバー紹介での更にハイタイムな森園…。 「Cymbaline」を除き、ライン録音だから当然観客の声や拍手はほぼ無くなっている。「空飛ぶ円盤~」のイントロに一...

大江慎也「恋をしようよ」

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2018年6月3日、Soapland recordsよりリリースのアルバム『The Music Goes On』より。 大江慎也、久々にソロ名義でのCDリリース。前ソロ作『The Greatest Music』が2006年だから12年振りか…。音源としては、2016年の金原千恵子関連の企画アルバム『WITH』参加、金原千恵子 WITH 大江慎也 塚本功名義の7インチ「Rosie(The Minimalize Remix) c/w Rosie(7inch Mix Version)」リリース以来になる。 “音楽は続く”と題されたアルバムは、花田のCDやDVDのリリースもしているGALLERY SOAPが運営しているSoapland recordsからのリリースで、2018年2月25日、GALLERY SOAPで行われたライヴの模様を収録。ディストーションを効かせたエレクトリック・ギターとヒート・アップした大江のヴォーカルによる弾き語りライヴだ。ギターは出来ればもう少しナチュラルなトーンで聴きたい…全体的に…個人的には…。 「Rosie」、「One More Kiss」、「Case of Insanity」、「Go Fuck」、「Good Dreams」、「Venus」等ルースターズ時代の代表曲の数々に『The Greatest Music』からの「何処に行こうか」、「Go For The Party」、「I Dream」、2012年頃書かれたオリジナル曲「Why Does The Sun(Rough Blues)」、2013年ルースターズの京都のステージでも演奏していたJohn Hiattのカヴァー「Riding With The King」など全16曲を収録している。 ラストに収録されている「恋をしようよ」では、大江が“ここで聴いたことのないブルースを1曲…”と言って演奏を始める。 ルースターズのオリジナルはハイ・スピードのロックンロールだが、ゆっくり、スピードを落としたスロー・ブルースとして歌われているのが新鮮だ。大江のヴォーカルも渋みを感じさせる。だけど、最後は結局スピード・アップして “やりたいだけ!” ジャケット・フォトは大江本人によるもので、なかなか雰囲気のある仕上がり。 2018.6.11追記: ブログ<Let's Go Steady――Jポップス...

花田裕之「あの頃さ」

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2017年12月1日、soapland recordsよりリリースのアルバム『NAGARE 2017 at GALLERY SOAP』より。 GALLERY SOAPは1997年5月北九州市小倉北区にオープン。2017年4月からは“GALLERY SOAP 20th ANNIVERSARY”として20周年を記念するさまざまなイベントが開催された。2017年6月18日には“花田裕之アコースティックライブ 流れ”が開催され、この時の模様を収録したCDがリリースされた。 PYGの「花・太陽・雨」、“シーナの曲を…”と言って歌い始めるシーナ&ロケッツの「TRAIN TRAIN」、サンハウスの「魅惑の宵」といったカヴァー、ルースターズのラストアルバムから「LADY COOL」と「鉄橋の下で」、 ロックンロール・ジプシーズが2016年に発表した4作目から「あきれるくらい」と「空っぽの街から」、band HANADAが昨年リリースした『ROADSIDE』から「遠くまで」、「ガラガラ ゴロゴロ」、「あの頃さ」と新旧交えて10曲が収録されている。 取り上げたのは「あの頃さ」。 band HANADAの傑作スタジオアルバム『ROADSIDE』に収録されていた曲の弾き語り。このライヴ・アルバムではラストに収録されている。 バンド・ヴァージョンもいいが、この歌とギターとハーモニカのみのライヴ・ヴァージョンも新鮮な魅力がある。深みを増した歌声、語尾には風景と心情が漂う。 ライヴの収録は6月だが今、冬の終りに聴くとまた味わい深い。  “ガキの頃にはぐれた夢  あの森に探しに行こうか  久しぶりに  冬枯れのあぜ道の上に  置いてきたままの気分のかけらを  忘れることなんて出来ないから  どんなにオレが変わっても 変わらない  どんなにオレが変わっても 変わらない  あの頃さ” 誰の心にも残っている風景の中で感じた気持ちをうまく歌に込めていると思う。 年をとったとしても、この先も変わることのない、あの頃。忘れないからいつでも探しに行けるし、久しぶりでも必ず見つかる。 このライヴでは付け足された歌詞が歌われている。  “どんなにこの世が変わっても  どんなにおまえが変わっても 変わらない  あの頃さ” それに、なんといってもCDジャケットのギルドを抱えた穏やかな表情の花田...

サンハウス「LOCO MOTION」

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2017年6月20日、HOUSE HEADS RECORDよりリリースのライヴ・アルバム『SON HOUSE SHOW 1973.3.12』より。 1973年3月12日、福岡市の明治生命ホールでおこなわれたサンハウス初のワンマン・コンサートの模様を収録した2枚組CDがリリースされた。メンバーは柴山、鮎川、篠山、ドラム浦田賢一のオリジナル・メンバーに、ベースは浜田卓から奈良敏博に変わって数ヶ月過ぎたという時期のもの。 オープニングSEや途中のMCも含め2時間余り、ブルースのカヴァーを序盤に、当時曲数の増えていったオリジナル曲を中盤にたっぷり、終盤はロイド・プライス「Lawdy Miss Clawdy」、 ジョニー ・ティロットソン「Cutie Pie」、ファッツ・ドミノで知られている「Bluebelly Hill」、 リトル・エヴァ「Loco Motion」、ラストはおなじみチャック・ベリーの「Johnny B.Goode」とロックン・ロール、オールディーズのカヴァーで盛り上げている。このオールディーズ・カヴァーはサンハウスのメンバー達がオリジナル曲やブルースのカヴァーを始める以前、ダンスホールや米軍キャンプでライヴ演奏していた曲達なのではないかと想像するが…。 サンハウスのオールディーズ・ポップスの演奏は珍しいと思って取り上げてみたのは「Loco Motion」。 ゲリー・ゴフィン/キャロル・キング作でリトル・エヴァによる1962年のオリジナルは全米1位のヒットとなった。日本では伊藤ゆかりの日本語カヴァーでも知られている。 サンハウスのカヴァーは普段聴きなれてる歌唱からすると、やや違和感がある投げやりな柴山のヴォーカルだが、曲調からなんだか可愛らしくも感じる。ただこの曲の訳詞を調べてみるとドゥ・ザ・ブランニュー・ダンスで、それも“A chug-a chug-a motion like a railroad train”なダンスってことで、 なかなかサンハウス向きかなとも思えてくる。 タイトなドラムと鮎川のギターソロも印象的。コーラスも…まぁ決まっているか…。 「Loco Motion」演奏前に柴山が“参加したい人ステージに上がって”と繰り返し呼びかけているが、CD付属の解説書によればこの曲のコーラスには若きシーナも参加しているということだ(1973年3月というとシー...

THE BEATLES「TWIST AND SHOUT」

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2016年9月9日、ユニヴァーサル/アップルよりリリースのライヴ・アルバム『Live At The Hollywood Bowl』より。 ビートルズ唯一の公式ライブ・アルバムがオリジナル・マルチ・トラック・テープからリミックスとリマスタリングを施され、ボーナストラック4曲を追加してリリースされた。 1964年と1965年にロスのハリウッド・ボウルで演奏された録音からセレクトしたオリジナルは1977年5月にリリースされているが、私はこのライヴ・アルバムを聴くのは初めて。ビートルズ初期を描いた1994年公開の映画『バック・ビート』でビートルズに目覚め、オリジナル・アルバムのCDを集め、ブートCDにも手を出していたが、このライヴ盤はこれまでCD化されていなかったこともあり手に入れてなかった。まぁ思えばビートルズのアナログ盤はガラクタ屋で安く手に入れたシングルが数枚あるだけで、アルバムは1枚も持ってないし、この『ハリウッド・ボウル』のアナログ盤も中古で安く見かけるが、オリジナル・リリースのジャケは今一つなデザインだし、ガイド本で読むと、歓声が大きく録音状態は万全ではない…とのことから、あまり聴いてみたいと思えなかったのだ(ブート聴いている奴が何言ってんだ)。 しかし1977年から40年を経た現在、音源の補正技術は格段の進歩を遂げている。今回のリリースでは、単一のトラックから音を取り除いたり分離したりする“デミックス”という技術が使われたという。もとの3トラックのテープからメンバーそれぞれの歌声や楽器を鮮明にし、演奏と絶え間なく続く歓声とのバランスを最大限に補正した。 ジャケットもなにやら爽やかに変更されている。ハリウッド・ボウルでコンサートが行われる2日前、 1964年8月22日シアトル・タコマ空港でカナダ・ヴァンクーヴァーへ向かうチャーター機に搭乗する4人をボブ・ボニスが撮影したものだ。この21世紀版『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』は期待を裏切らないのでは…と発売当日に購入。何しろ田舎でもビートルズの新譜くらいは売ってるからね…。 このCDの日本盤解説書にはオリジナルLPのジョージ・マーティンのライナーノーツ和訳も掲載されている。このコンサートにおける観客の歓声を “1万7千人の若くて健康な肺が送り出す途切れのない金切り声は、ジェット機の騒音ですらかき消してしま...

LED ZEPPELIN「TRAIN KEPT A ROLLIN'」

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1991年、OH BOYからリリースのブートレグ・ライヴ・アルバム『Don't Mess With Texas』より。 たま~に見かけるんだよねブックオフでブートを。で、500円とか安ければ買っちゃうんだけど。 これは1969年にダラスでおこなわれたテキサス・インターナショナル・ポップ・フェスティバルから8月31日に出演したゼップの演奏を収録したCD。ブックオフで見かけて、ブートでは音質がいいものが多いOH BOYレーベルだったので買ってしまった。でもハードロックのブートLPを購入していた数十年前、ゼップは買ったことが無かったと思うので、ゼップのブートは初めて手に入れたことになるかな。 裏ジャケの曲目表では1曲目は「Sweet Baby」と記載されているが、曲は「Train Kept A Rollin'」で、“Please welcome Led Zeppelin!”の紹介のあと、ボーナムのパワフルでトリッキーなドラム。ペイジのギターストロークに続いてお馴染みのリフが演奏される。ハイトーンのプラントのヴォーカルと挿入されるハープ。ジョン・ポール・ジョーンズのベースに支えられながら、 ペイジとボーナムのワイルドなプレイが堪能出来るエキサイティングなライヴ・ヴァージョン。 「Train Kept A Rollin'」は約3分と短い演奏だが、2曲めのブルージーな始まりの「I Can't Quit You Baby」との対比も良い。他に「Dazed And Confused」、マディのカヴァー「You Shook Me」、メドレーの「How Many More Times」、おなじみ「Communication Breakdown」を収録。途中カットされている箇所があったりするが、サウンドボード録音で音質も良く楽しめるライヴだ。

私の放浪音楽史 Vol.68 THE ROLLING STONES『STILL LIFE (AMERICAN CONCERT 1981) 』

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1982年6月、ローリング・ストーンズ・レコードよりリリースのライヴ・アルバム。 かつて東京の情報誌で “シティロード” という雑誌があった。私が音楽や映画の情報や流行を(まぁ今よりは)積極的に追っていた80年代~90年代初めにかけて購読していた情報誌だ。そのシティーロードが1982年7月頃の号(もう切り抜きしか残ってないので正確に何月号かわからない)で、ルースターズの大江慎也にインタビューしている。内容は1982年7月4日に千代田公会堂で行うライヴに向けたインタビューだが、この中で大江慎也がこのストーンズのライヴ・アルバム『スティル・ライフ』に言及している。 “ストーンズの一番新しいライヴ・アルバムを聴いてまたびっくりしたんだけど、彼らのライヴでのリズム・アレンジは凄い。例えば「アンダー・マイ・サム」なんかスタジオ盤では座ったリズム、今度のライヴ盤では完全に立ったリズムなんだな” と語り、ライヴに向けてリズム・アレンジの参考にしたいと言っている。 この大江のコメントを読んで、“立ったリズム”かぁ、ルースターズのサウンドはこういう研究から生まれるんだなぁ、なるほどなぁ…などと当時思ったものだ(話が逸れるが、数度にわたる引っ越しの度に処分してしまったので、私が所有しているシティーロードも数冊しか残っていないが、シティーロードに関してはいつか別枠で取り上げてみたいと思っている)。 少し前にこのページに書いたが、1981年頃に『ラヴ・ユー・ライヴ』を聴いてストーンズに興味を持った私は、80年代初頭のスタジオ・アルバム『エモーショナル・レスキュー』(1980年)、『刺青の男』(1981年)は友人か貸しレコード屋から借りて聴いたけれど、それほど聴きこんだっていう程でもなかった。1981年北米ツアーのライヴからセレクトされ1982年にリリースされた『スティル・ライフ』も誰かに借りたと思うが、このアルバムはカセット・テープに録音して繰り返し聴いたお気に入りのライヴ・アルバムだ。 まぁ先の大江のコメントにも少なからず影響されたが、コンパクトな楽曲を並べ、トータルで約40分という聴き易い収録時間、カズ・ヤマザキによるカラフルなヴィジュアルのジャケットも鮮烈な印象だった。 イントロに使われたデューク・エリントンの「Take The A Train(邦題:A列車で行こう)」の軽快なリズム...

私の放浪音楽史 Vol.66 白竜『光州City』

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1981年11月1日、キティよりリリースのアルバム。 1980年8月26日、東京都内のスタジオで白竜バンドのライヴが行われた。ヴォーカルの白竜は佐賀県伊万里出身で本名:田貞一(チョン・ジョンイル)。ベースの川上茂幸とドラムスの武田治は元カルメン・マキ&OZ~ZONE、やはり元ZONEでギターの石渡輝彦、この時は大学在学中で後に1990年代日本の音楽業界を席巻する存在となるキーボードの小室哲哉というメンバー。 このライヴはレコーディングされ『シンパラム』というタイトルでその年の秋にリリースされる予定だった。しかし1980年5月に起きた韓国・光州市における民主化運動・蜂起を題材にした収録曲「光州City(バーニング・ストリート)」 の歌詞をレコード制作基準倫理委員会(レコ倫)が問題視しリリース中止となってしまう。その後白竜はアルバム『アジアン』を制作し1981年7月21日にリリースしているが、歌が消されてはならないという白竜達の尽力により、発売中止から1年後の1981年11月にアルバム・タイトルとジャケットを替えて自主制作としてキティからリリースされた。 スライド・ギターが活躍するロックンロール・ナンバー「現実」でアルバムは始まり、レゲエ・アレンジの「体を張って」、リリカルなピアノのイントロで始まるバラードの「飾らない女」に続いて、重たいリズムとギターリフを伴って戒厳令が布かれた光州のストリートの情景を歌うタイトル・トラック「光州City(バーニング・ストリート)」。実質上の軍事政権下にあった当時の韓国で民主化を求める民衆と軍が銃撃戦にまで発展した光州事件は日本でも大きく報道されていたし、リザードがセカンドアルバム『バビロン・ロッカー』(1980年)に「光州市街戦」というタイトルのダブ的な曲を収録している。日本にとっても衝撃的な事件だった。 「光州City(バーニング・ストリート)」は間違いなくアルバムのハイライトだが、この曲で白竜が社会派というイメージが強くなったのも事実だろう。私自身もそういう思い込みを持ったし、そういう歌を歌ってほしいとも思ったが、今回改めてこのアルバムを聴いて、他の曲では厳しい現実と個人が向き合っているパーソナルな内容の歌が多い。歌声も曲調も尖った感じではなく、もっとまろやかさを持っていて、真っ直ぐでオーソドックスなロック・シンガーという...

私の放浪音楽史 Vol.56 THE ROLLING STONES『LOVE YOU LIVE』

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1977年9月23日、ローリング・ストーンズ・レコードよりリリースのライヴ・アルバム。 ハードロック→パンク→ニューウェイヴと聴いてきて、きちんと聴いたことのなかったストーンズ。だけど1981年頃にこのライヴ・アルバム『ラヴ・ユー・ライヴ』を聴いて好きになった。たぶん同級生のKG君が薦めてくれたんだと思う。 このアルバムのジャケットは、私に強烈な印象を与えた幾つかのジャケットのうちの一枚。アンディ・ウォーホルがアートワークを担当した、カラフルだが非常に猥雑な印象を与えるものだ。30cmアナログだとなおさらで、ほぼ原寸大のミックが歯を剥き出して手を噛んでる。赤い舌を出したアートワークのレコード内袋も強烈なもの。一体この中の音はどんな野蛮で危険な音が入っているんだろう、なんて思ったものだ。 オープニングでのパーカッシブな演出に続いて、アーロン・コープランドの「庶民のファンファーレ」が流れる中、ドドタン、ドドタンとドラムが響き、始まる「Honky Tonk Women」のイントロ。この、ここのフレーズというか部分だけでシビレた、ヤラレたというか好きになったなぁ。今聴いてももちろんカッコいい。これだけでストーンズのファンになったと言っていいくらい。 オリジナル・アナログは2枚組。1976年のパリやロンドンのライヴ、1975年のトロントのライヴ、1977年のトロント・エル・モカンボ・クラブでのライヴ(アナログ盤だとC面)を収録している。プロデュースはグリマー・ツインズことミックとキース。 皆が薦めるエル・モカンボ・サイドにはボ・ディドリー~マディ・ウォーターズの「Mannish Boy」、ボ・ディドリー「Crackin' Up」、ハウリン・ウルフ(ウィリー・ディクソン作)「Little Red Rooster」、チャック・ベリー「Around And Around」の強力ルーツ4曲!リラックスした渋い演奏。この他の収録曲の大半は、自らのレコード・カンパニーを作った比較的(1977年当時の)近年リリースアルバムからの演奏曲で、1970年代ストーンズの魅力がたっぷり味わえるライヴ盤だ(ちなみにトップ1曲目「Honky Tonk~」とB面ラスト「You Can't Always Get What You Want」は1969年にシングルとしてリリースされたA/B面曲...

私の放浪音楽史 Vol.48 浜田省吾『ON THE ROAD』

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1982年2月25日、CBSソニーよりリリースのライヴ・アルバム。 浜田省吾のアルバムとしては、このライヴ・アルバムを初めて聴いたんじゃないかな。確か貸しレコード屋で借りた気がする。2枚組でそのうちの1枚は3曲入り12インチ・シングルって扱いだった。1981年12月26日、27日、28日の広島郵便貯金ホールと浜省としては初の1982年1月12日の日本武道館でのライヴから収録。ライヴの演奏はFuseと名付けられたバンドによるもの。 サウンドとしてはアメリカンテイストでハードなロックンロールがベースだが、私が80年代前半に入れ込んでいたパンクとはまた別のストリート感を持った歌詞や、パンクやニューウェイヴでは取り上げられない “愛の追求” が魅力だった。私のまわりでも浜省好きは多かったなぁ。 ジャクソン・ブラウンのライヴ・アルバム『Running On Empty(邦題:孤独なランナー)』をカラフルに模したジャケットもよかった。今持ってるCDは1枚にまとめられ、アナログ盤2枚目のA面に収録されていた「路地裏の少年」がCD化の際に5曲めに、B面に収録されていた「Midnight Blue Train」が11曲目、「On The Road」(スタジオ録音)が12曲目に収録されている。 アルバムの始まりが1976年リリースのデビュー・シングルB面曲でミディアム・テンポの「壁にむかって」からというのも渋い。この曲のライヴ・ヴァージョンではスタジオ・ヴァージョンにあった“恋して愛され決めた彼女とひとつ屋根の下で暮らしてゆく~” で始まる2番の歌詞が歌われていない。ちょっと生活感があり過ぎたかな。以下収録順ではないが簡単に紹介。 1969年の大学闘争を振り返ったフレーズが出てくる「明日なき世代」、ロックンロールの初期衝動を歌った「終わりなき疾走」、都市の底辺を映しだした「東京」の3曲は、スピーディでハードな演奏が聴ける。特に「東京」は爆発寸前のギリギリの感情を表現したスリリングで緊張感がある優れた曲だと思う。スプリングスティーンの「Tenth Avenue Freeze Out」のアレンジをスピード・アップしたような「土曜の夜と日曜の朝」は工員を主人公にした曲。アラン・シリトーの小説に同タイトルあり。読んだなぁ、シリトーの小説。 浜省といえばバラードというイメージを持つ人もいるかもし...

UFO『STRANGERS IN THE NIGHT』

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1979年、クリサリスよりリリース(UK)のライブ・アルバム。 1970年にデビューしたUFOはシングル「C'mon Everybody」(エディ・コクランのカバー)がドイツやフランス、日本でヒット、1971年には来日もしている。 73年にはギタリストのミック・ボルトンが脱退、ドイツのスコーピオンズからマイケル・シェンカーを引き抜き、1974年リリースのアルバム 『現象』後、本国イギリスとアメリカにおいても人気を獲得してゆくが、 グループ内の葛藤やドラッグ問題なども絡み、マイケル・シェンカーが一時失踪するなど不安定な面もあった。 マイケル復帰後1978年に『宇宙征服』をリリースするが、同年11月にマイケル・シェンカーは正式にグループを脱退してしまう。 その1978年末にリリースされたこのライブ・アルバムは、同年アメリカのシカゴ、ルイズヴィルでのライブを収録したものだ。 アナログ・リリース時(89年CD化の際も)は「ナチュラル・シング~アウト・イン・ザ・ストリート」のメドレーで始まる13曲入りだったが、 2000年のリマスター盤CDリリース時にエクスパンデッド・エディション(右上のジャケ写)として15曲入り、 曲順も当時のセットリスト通りに並び替えられた。音質もかなり良くなっていると思う。 収録した会場のクレジットもクリーヴランド、ヤングスタウンが追記されている。 “Hello Chicago!”の掛け声は今までも入っていたと思うが、始まりの曲は「ホットン・レディ」で、 ライブの始まりに相応しい歌詩を持った曲。続く「チェリー」ともにこのライブ当時最新アルバムだった『宇宙征服』からのナンバー。 この2曲が追加された曲。 歌メロとマイケルのギターが絡む「オンリー・ユー・キャン・ロック・ミー」、 世界中のギターキッズがコピーをしただろうギターフレーズで始まる「ドクター・ドクター」、 歌詩の内容も含め緊張感を孕む「ライツ・アウト」、時にハイ・テンションに、時にスローダウンして弾きまくる マイケルのギターが聴きもの「ロック・ボトム」は11分に及び構成もよく出来ている。 これらUFO代表曲の他にも、 ドラマティックなラヴ・ソング「ラヴ・トゥ・ラヴ」。 へヴィな「マザー・メアリー」や「ディス・キッズ」。 ボトルネックをちょこっと聴かせる「アイム・ア・ルーザー」など、捨て曲な...

THE SMITHS『RANK』

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1988年8月31日、Rough Trade/ビクター(JPN)よりリリースのライブ・アルバム。 1987年2月7日、イタリアでの「サンレモ・フェスティバル」がスミスの最後のライブになった。わずか5曲の演奏だった。その後、スタジオ・アルバム『Strangeways, Here We Come』をレコーディング、同アルバムを9月にリリースするも、スミスは解散を発表。その一年後にリリースされた、スミスのライブ・アルバム『Rank』は、グレイグ・キャノン(Blue Bellsなど)をギターに迎えた5人組として活動していた頃のパワフルな演奏の記録だ。 このころ、スミスはアルバム『Queen Is Dead』をリリース後、英国ツアー、アメリカとカナダツアーを経て、再び英国ツアーをしていた。 「ロミオとジュリエット」からのオープニングSEが流れる中、モリッシーの“Hello!!”のかけ声と共にマイク・ジョイスのドラム・ロール、ジョニー・マーのフィード・バックで「Queen Is Dead」が始まる。スタジオ・テイクよりもさらにパワーアップした演奏、マーはワウワウを利かせて、キレの良いギターを聞かせる。バッキンガム宮殿に今にも押し入ろうかというモリッシーの迫力あるボーカルも聞き物だ。 全英11位シングルの「Panic」、マーとジョイスがスタジオでの何気ないジャムから生まれた、カントリー・サウンドの「Vicar In A Tutu」、当時の最新シングルだった「Ask」と続く。聞き物の一つは、エルビス・プレスリー1961年のNo.1ヒット「His Latest Flame」をツーコーラス演奏、「Rusholme Ruffians」へつながる絶妙なメドレー。 1985年8月リリースのシングル「The Boy With The Thorn In His Side」では、のびやかなマーのギターが印象的。ブルージーなアドリブから激しいパンキッシュな「What She Said」、続く「Is It Really Strange?」は87年になってシングルのカップリングとしてリリースされることになる。モリッシ-お気に入りのオスカー・ワイルドが登場する「Cemetry Gates」は墓場での語らい。マーのギター・カッティングが素晴しい。 ハードなナンバー「London」から一転して、美しい「I K...