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My Wandering MUSIC History Vol.92 THE ROOSTERZ『COLLECTION 1980-1984』

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1985年7月21日、日本コロムビアよりリリースのベスト・アルバム。 ザ・ルースターズのヴォーカリストが花田裕之になった最初の音盤『SOS』とまったく同じ日にリリースされたルースターズ初のベスト盤。デビュー・シングル「ロージー」から1984年初めにリリースされたシングル「サッド・ソング」までが収録され、1985年初頭にルースターズを脱退したヴォーカリスト大江慎也在籍時の7インチ・シングルを総括するアルバムとなったが、突然の脱退による大江不在にとまどい、立ち上がったばかりの花田ルースターズを見守ろうとする当時のファンにとっては、なんとも複雑な気持ちにさせるリリースだった。 ザ・ルースターズが1980年から1984年にリリースした7インチ・シングルは下記の7枚。 1980年11月1日リリース「ロージー c/w 恋をしようよ」 1981年2月1日リリース「どうしようもない恋の唄 c/w ヘイ・ガール」 1981年5月1日リリース「One More Kiss c/w DISSATISFACTION」 1981年7月1日リリース「GIRL FRIEND c/w WIPE OUT〜TELSTAR」 1982年3月1日リリース「レッツ・ロック c/w ゲット・エヴリシング」 1983年10月21日リリース「THE AIR c/w DESIRE」 1984年1月1日リリース「SAD SONG (Winter Version) c/w HEART'S EDGE (Remix Version)」 この中から「DESIRE」と「HEART'S EDGE (Remix Version)」の2曲を除き、年代順に「DISSATISFACTION」までをA面に、「GIRL FRIEND」からをB面に収録し、「どうしようもない恋の唄」と「ヘイ・ガール」の間に当時未発表だった「LEATHER BOOTS」を収録した13曲の“ルースターズ・ベスト・シングルス”。 このベスト盤が出た当時「THE AIR」と「SAD SONG (Winter Version)」はまだ売っていたと思うが「レッツ・ロック」までは廃盤で入手困難。アルバム・ヴァージョンと比べると入念に編集されたデビュー・シングルの「ロージー」、エンディングがフェイド・アウトの「One More Kiss」、アルバム未収録でポップ

BRUTUS No.964 「TATSURO'S MUSIC BOOK・山下達郎の音楽履歴書」

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2022年6月15日発売の雑誌ブルータス No.964は、新譜『SOFTLY』がリリースされる山下達郎特集。ブルータスで山下達郎特集というとサンソン25周年記念の2018年2月発売No.863以来だ(4年も前か… )。前回の特集は解説も細かな誌上サンソンだったが、今回の特集はクリス松村と達郎のロング対談を中心に、大貫妙子、細野晴臣、矢野顕子、林哲司、といった人々や、竹内まりやからの証言で振り返る山下達郎の音楽活動履歴、ジャケット・アート・ヒストリー、山下達郎全仕事リスト、さらに田島貴男、曽我部恵一、横山剣等による新譜『SOFTLY』楽曲解説、と私のようなコアな達郎ファンでなくても読みやすい内容。アーティスト写真も大きく掲載されていて良いね。 クリスとの対談の中で、ミュージシャンが亡くなった後にリリースされる未発表音源に関する、達郎のアーティストとしてはっきりした発言もある。 新譜『SOFTLY』のジャケットは、達郎自身が漫画家のヤマザキマリに依頼して描いてもらった肖像画を使用。私的にはなんとなく海外ドラマ『ツイン・ピークス The Return』(第3シーズン)に登場するクーパー捜査官(カイル・マクラクラン)みたいだなーと思っていたんだけど、印象変わった。

Arthur Rimbaud「Le Mal」(アルチュール・ランボー「戦渦」・堀口大學訳)

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言語道断な狂気沙汰のおかげで 幾十万の兵が、見るまに屍の山と変ってゆきつつあるというのに、 ___大自然よ、哀れじゃないか、夏草に埋もれ、 お前の歓喜のさなかに、死んでゆく者どもが、 お前はあれほど聖らなものに、人間を造っておいたのに!___ 『ランボー詩集』(新潮文庫)「戦渦」より抜粋

Les Rallizes Dénudés オリジナル・アルバム 3タイトル再リリース

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裸のラリーズのオリジナル・アルバム 『'67-'69 Studio et Live』 『Mizutani』 『'77 Live』 いずれも1991年にCDリリースされ長らく入手困難であったが、 オフシャルHP によると、 2022年晩秋、タフビーツから再発されるようだ。アナログ盤なのかな…。 上の画像はオフシャルから拝借した。

追悼・JULEE CRUISE「QUESTIONS IN A WORLD OF BLUE」

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Why did you go? Why did you turn away from me? How can a heart that's filled with love Start to cry? When did the day with all its light turn into the night? Was it me? Was it you? Questions in a world of blue Questions in a world of blue Lyric: David Lynch / Music: Angelo Badalamenti 映画『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最後の7日間』でジュリー・クルーズが歌うシーン

桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎「時代遅れのRock'n'Roll Band」

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No More No War 悲しみの 黒い雲が地球を覆うけど 力の弱い者が 夢見ることさえ 拒むと言うのか? One Day Someday いつになれば 矛盾だらけの競争(レース)は終わるんだろう? 作詞・作曲;桑田佳祐

THE CLASH『COMBAT ROCK / THE PEOPLE'S HALL SPECIAL EDITION 』

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結局ザ・クラッシュの『コンバット・ロック / ザ・ピーブルズ・ホール』は迷った挙句、iTunes Storeから5曲をダウンロード購入するだけにした。まぁ日本盤で解説や歌詞、対訳も読みたいけど、歌詞はネット上にもあるしね。デジタルは2022年5月20日、Sony Musicよりリリースされている。購入したのは下記の5曲。 今回のパッケージで1番の売りである「Know Your Rights」未発表ヴァージョンは、マーチング風ドラムのイントロと、ジャキジャキした、なんて言うか、ダブ…たとえばリー・ペリーの曲で聴くような鉄板を叩いているような金属的なギター・カッティングの音色がカッコいいヴァージョン。 もうひとつの売りでもある未発表曲「He Who Dares Or Is Tired」は、モータウン調の曲でトッパーのドラムスが堪能できるインストゥルメンタル。ネット上に「Hisville UK」のインスト・ヴァージョンって書いてある 記事 があったけど、あきらかに「Hisville UK」のバッキングトラックとは違う演奏なので、もしかすると「Hisville UK」のプロトタイプか? 1983年にリリースされたニューヨークのグラフィティ/DJアーティスト、フューチュラ2000(ラップ)とクラッシュ(作曲・演奏)のコラボ曲「The Escapades of Futura 2000」の未発表 オリジナル・ ミックスという「Futura 2000」は、「Magnificent Seven」〜「This Is Radio Clash」から繋がるクールなラップ・チューン。 もともと“The Beautiful People Are Ugly Too” というタイトルで知られていた「The Fullham Connection」は南国風でトロピカルな楽曲だが、今回ネットで検索してみて、1985年にリリースされたトッパー・ヒードンのソロ・シングル「Leave It To Luck」のカップリングで「Casablanca」というタイトルのインストゥルメンタルで発表されていたという 記事 があった。トッパーのヴァージョンはギターの代わりにサックスが活躍、ベースラインは似ているように思う。「Casablanca」は1992年にCDリイシューされたトッパーのソロ・アルバム『ウエイキング・アップ