THE CLASH『COMBAT ROCK / THE PEOPLE'S HALL SPECIAL EDITION 』
結局ザ・クラッシュの『コンバット・ロック / ザ・ピーブルズ・ホール』は迷った挙句、iTunes Storeから5曲をダウンロード購入するだけにした。まぁ日本盤で解説や歌詞、対訳も読みたいけど、歌詞はネット上にもあるしね。デジタルは2022年5月20日、Sony Musicよりリリースされている。購入したのは下記の5曲。
今回のパッケージで1番の売りである「Know Your Rights」未発表ヴァージョンは、マーチング風ドラムのイントロと、ジャキジャキした、なんて言うか、ダブ…たとえばリー・ペリーの曲で聴くような鉄板を叩いているような金属的なギター・カッティングの音色がカッコいいヴァージョン。
もうひとつの売りでもある未発表曲「He Who Dares Or Is Tired」は、モータウン調の曲でトッパーのドラムスが堪能できるインストゥルメンタル。ネット上に「Hisville UK」のインスト・ヴァージョンって書いてある記事があったけど、あきらかに「Hisville UK」のバッキングトラックとは違う演奏なので、もしかすると「Hisville UK」のプロトタイプか?
1983年にリリースされたニューヨークのグラフィティ/DJアーティスト、フューチュラ2000(ラップ)とクラッシュ(作曲・演奏)のコラボ曲「The Escapades of Futura 2000」の未発表オリジナル・ミックスという「Futura 2000」は、「Magnificent Seven」〜「This Is Radio Clash」から繋がるクールなラップ・チューン。
もともと“The Beautiful People Are Ugly Too” というタイトルで知られていた「The Fullham Connection」は南国風でトロピカルな楽曲だが、今回ネットで検索してみて、1985年にリリースされたトッパー・ヒードンのソロ・シングル「Leave It To Luck」のカップリングで「Casablanca」というタイトルのインストゥルメンタルで発表されていたという記事があった。トッパーのヴァージョンはギターの代わりにサックスが活躍、ベースラインは似ているように思う。「Casablanca」は1992年にCDリイシューされたトッパーのソロ・アルバム『ウエイキング・アップ』にボーナストラック収録されている。私はこのトッパーのCD持ってたんだが、まともに聴いてなかったんだなぁ。
もとは“Kiill Time” というタイトルで知られていた「Idle In Kangaroo Court」は、時間を誰かに売り渡さずに、自分の時間があり、暇つぶしが出来る許可証を持っているんだが、見たいか?というような内容の歌詞(だと思う)。キーボードの音色が耳に残るポップな曲。
オリジナルより3分近く長い7分23秒になった「Sean Flynn (Extended 'Marcus Music' Version)」は、ディレイの響きとギャリー・バーナクルのサックスに包まれたストレンジで緩やかなボ・ビート。