UFO『STRANGERS IN THE NIGHT』
1970年にデビューしたUFOはシングル「C'mon Everybody」(エディ・コクランのカバー)がドイツやフランス、日本でヒット、1971年には来日もしている。 73年にはギタリストのミック・ボルトンが脱退、ドイツのスコーピオンズからマイケル・シェンカーを引き抜き、1974年リリースのアルバム 『現象』後、本国イギリスとアメリカにおいても人気を獲得してゆくが、 グループ内の葛藤やドラッグ問題なども絡み、マイケル・シェンカーが一時失踪するなど不安定な面もあった。 マイケル復帰後1978年に『宇宙征服』をリリースするが、同年11月にマイケル・シェンカーは正式にグループを脱退してしまう。
その1978年末にリリースされたこのライブ・アルバムは、同年アメリカのシカゴ、ルイズヴィルでのライブを収録したものだ。 アナログ・リリース時(89年CD化の際も)は「ナチュラル・シング~アウト・イン・ザ・ストリート」のメドレーで始まる13曲入りだったが、 2000年のリマスター盤CDリリース時にエクスパンデッド・エディション(右上のジャケ写)として15曲入り、 曲順も当時のセットリスト通りに並び替えられた。音質もかなり良くなっていると思う。 収録した会場のクレジットもクリーヴランド、ヤングスタウンが追記されている。
“Hello Chicago!”の掛け声は今までも入っていたと思うが、始まりの曲は「ホットン・レディ」で、 ライブの始まりに相応しい歌詩を持った曲。続く「チェリー」ともにこのライブ当時最新アルバムだった『宇宙征服』からのナンバー。 この2曲が追加された曲。
歌メロとマイケルのギターが絡む「オンリー・ユー・キャン・ロック・ミー」、 世界中のギターキッズがコピーをしただろうギターフレーズで始まる「ドクター・ドクター」、 歌詩の内容も含め緊張感を孕む「ライツ・アウト」、時にハイ・テンションに、時にスローダウンして弾きまくる マイケルのギターが聴きもの「ロック・ボトム」は11分に及び構成もよく出来ている。
これらUFO代表曲の他にも、 ドラマティックなラヴ・ソング「ラヴ・トゥ・ラヴ」。 へヴィな「マザー・メアリー」や「ディス・キッズ」。 ボトルネックをちょこっと聴かせる「アイム・ア・ルーザー」など、捨て曲なしの充実した内容。
これらUFO代表曲の他にも、 ドラマティックなラヴ・ソング「ラヴ・トゥ・ラヴ」。 へヴィな「マザー・メアリー」や「ディス・キッズ」。 ボトルネックをちょこっと聴かせる「アイム・ア・ルーザー」など、捨て曲なしの充実した内容。
ワインレッドのフライングVを持ったマイケル・シェンカーが在籍していた時のUFOは、 歌も演奏もメロディアス。ギターの音色もナチュラルな歪み具合とドライブ感が気持ちいい。 サイドギターとキーボードのポール・レイモンドが楽器を器用に弾き分けていて、うまく曲に味付けをしている。
ライブならではの歓声が良いところに適度な音量でミックスされているのがいい。 ジャケットはライブの人々の熱狂、または未確認飛行物体に遭遇した時の驚き(?)をうまく表現しているデザイン。
ハード・ロックを愛聴していた10代の中頃。パンク・ロックの衝撃に打ちのめされるまでは。
今回取り上げたUFOのライブ『Strangers In The Night』も愛聴盤で、 2枚組みのアルバムを90分テープに録音して繰り返し聴いていた。 ほとんどのアルバムを集めていたBlack Sabbath、Deep Purple、Rainbow、Thin Lizzy等々。 いまではアナログ盤は残っていない、けれども当時の熱狂が忘れられなくて今CDを手にとってしまう...。
今回取り上げたUFOのライブ『Strangers In The Night』も愛聴盤で、 2枚組みのアルバムを90分テープに録音して繰り返し聴いていた。 ほとんどのアルバムを集めていたBlack Sabbath、Deep Purple、Rainbow、Thin Lizzy等々。 いまではアナログ盤は残っていない、けれども当時の熱狂が忘れられなくて今CDを手にとってしまう...。