雑誌『昭和40年男 2026年2月号 vol.95「俺たちを直撃したパンク/ニューウェイヴの衝撃」』
今年の正月休み、届いたばかりのサンハウス・ボックスを聴いて観て、TVK1月2日放送『ライブ帝国Revival RCサクセション 80's』(去年11月の再放送)とEテレ1月3日放送『AKIRA』(大友克洋監督)を録画したのを観て、一瞬いったい今は何年だっけ?と思ったが、さらにその気分を深くする雑誌が発売された。『昭和40年男 2026年2月号 vol.95「俺たちを直撃したパンク/ニューウェイヴの衝撃」』で2026年1月9日(株)ヘリテージより刊行。
この『昭和40年男』という雑誌、本屋でたびたび見かけて手にとることもあったが購入することはなかった。今年3月に田口トモロヲ監督映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ』が公開されるタイミングでオリジナル・パンクやニューウェイヴの特集、東京ロッカーズ関連の記事もあり、これはちょっと読んでみたいな、と思い購入。アーティスト、作家、デザイナー、フォトグラファー、プロモーターなどが自身の受けたパンク、ニューウェイヴからの影響を語っている。
インタビュー対象は、
・小山田圭吾
・KERA
・高木完
・ハービー山口
・ブレイディみかこ
・北村信彦
・高橋ツトム
・麻田浩
・S-KEN
・地引雄一
・仲野茂
・田口トモロヲ
・大貫憲章
それぞれ興味深い・面白いエピソードを語っているが、特にハービー山口のジョー・ストラマーとのエピソードがいい。ジョーが亡くなってすぐシンコーミュージックから出た追悼本に使われていた列車内のジョーの写真はそういう経緯だったのか。プロモーター麻田浩(トムス・キャビン)のインタビューでは、かつて勤めていたジェニカ・ミュージックでルースターズを担当、今では当たり前のように使われる“めんたいロック”というネーミングについて語っている。鮎川誠のアンプを借りた話もいい。ヒステリックグラマー創設者の北村信彦が語るパティ・スミスのポラロイド写真集を制作した時の逸話もいかにも。S-KEN、地引雄一と田口トモロヲが東京ロッカーズ、今回の映画周辺の話題について語っている。映画の原作者・地引雄一を写した写真(65ページ)で地引の後ろに写っているのは映画内で使用したLP盤なのだろうか、トカゲのアルバム(リザードのファーストアルバムがオリジナル)、ノー!ノー!バンド(ノンバンドの10インチがオリジナル)が確認できる。67ページのゼルダの2人を写した写真のキャプションでチホと当時15歳のサヨコとあるが、チホとギターのヨーコだよね。
日本、海外それぞれのパンク&ニューウェイヴ名盤ガイド30選、当時のライヴレポート「LIVE現場からは以上です!」を含む、ほぼ80ページの特集。
このほかには1986年をふりかえる「タイム・トラベル」、初期パンクを愛する鳥谷晴菜を取り上げた「VIVAヤング」、作家・梶原阿貴へのインタビュー「樋口毅宏の神のみぞ知る」(これ最高『爆弾犯の娘』読んでみたい)、江口寿史と鈴木ダイスケの対談「回転ちがいのズル休み」などなど、なかなか楽しく読めた。あとは映画『ストリート・キングダム』がうちの近所のシネコンで上映するかだな。
表紙が以前に買った雑誌『CROSSBEAT・パンクの弾道』と同じ写真なのがいまひとつだったが、ピストルズの衝撃という内容が多いだけにしょうがあるめぇ。
『CROSSBEAT・パンクの弾道』(2000年5月号)シンコーミュージック刊

