『キネマ旬報 2025年3月号・巻頭特集 追悼 デイヴィッド・リンチ』
雑誌『キネマ旬報 2025年3月号』の巻頭特集は「追悼 デイヴィッド・リンチ」、発売は2025年2月20日(キネマ旬報社刊)。カラーベージを含め26ページの特集。もう少し特集の量が欲しいかな…と思ったけど、この表紙には逆らえず購入してしまった。映画雑誌買ったの何年振りかな…。
滝本誠のエッセイ「デイヴィッド・リンチの思い出」をはじめ、「撮影現場のデイヴィッド・リンチ」をカラー2ページで、リンチの映画作品を語るフィルモグラフィーでは、私的にSFの解説といえばこの人、巽孝之の『デューン 砂の惑星』、『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』の解説でミュージシャン/文筆家の菊地成孔が、“Fire walk with me”は“一緒にヤバい橋を渡ろうぜ”という意味のスラングだと記しているが、なるほど。…まぁ“Fire walk〜”の前段の文言に未来だの過去だの魔術師だの2つの世界だのというのがあるから“火よ、我と共に歩め”という訳にもなるんだろうけど…。
他に『イレイザーヘッド』と『エレファント・マン』を春日武彦、『ブルーベルベット』と『ロスト・ハイウェイ』を吉田広明、『ワイルド・アット・ハート』と『マルホランド・ドライブ』を伊藤俊治、『ストレイト・ストーリー』を岡本敦史、『インランド・エンパイア』を山形浩生が解説している。
『インランド・エンパイア』と『ツイン・ピークス THE RETURN』に出演した裕木奈江へのインタビューは、現場を見てきた日本人が語る内容で非常に興味深い。「アーティストとしてのデイヴィッド・リンチ」を飯田髙誉のコラムで、また「デイヴィッド・リンチの遺したことば」をキネ旬バックナンバーより紹介している。