鮎川誠 Play The SONHOUSE『 ASAP (THE LATEST LIVE & STUDIO ’22)』
鮎川誠、サンハウスを歌う。
2022年5月2日の鮎川誠・74歳バースディライヴ(at下北沢シャングリラ)から12曲、4月23日大江戸・鬼平祭(at 南青山レッドシューズ)から3曲、6月22日博多Bassicでのライヴから7曲、6月23日博多ハートストリングス・スタジオの録音から14曲の全36曲をCD2枚に収録。
メンバーは、
Vocal&Guitar:鮎川誠
Bass:奈良敏博
Drums:坂田“鬼平”紳一
Guitar:松永浩
Vocal:LUCY
鮎川誠・74歳バースディライヴからは当日Play The SONHOUSEとして演奏した全曲が収録されており、音質もよく、サンハウスの名曲の数々を鮎川のヴォーカルで堪能できる。こうしてまとめて鮎川のヴォーカルで聴いてみると、サンハウスのヴォーカル柴山の持つシアトリカルな雰囲気や発せられる毒気というものが鮎川のヴォーカルにはほぼ感じられない。そのストレートな歌声は諧謔さを含み、“ちぎっては投げるような歌い方”はディランに似ているなと思うところもある。
メンバーとのコンビネーションは完璧とは言えないところもあるが、円熟の演奏、時にレイジーなブルースと白熱のロックンロールをどうぞ。「僕にもブルースが歌える」と「もしも」では鮎川の娘LUCYがヴォーカルを担当している。
4月23日レッドシューズのライヴと6月22日博多Bassicでのライヴ、松永浩がオーナーの博多ハートストリングス・スタジオでの録音(リハーサル風景という感じ)はいずれもエアー録音なのか、あまり音質は良くない。
ハートストリングス・スタジオでの録音で「あとの祭り」が収録されているが、サンハウスの音盤でリリースはされていない曲と思う(鮎川誠『LONDON SESSION #1』には「Rumour (Atonomatsuri)」のタイトルで収録されていた)。
私はAMAZONで購入したのだが、A4サイズのブックレット『月刊鮎川誠 No.2』とSONHOUSEのステッカーが付いてた(右上のジャケ写)。
アルバム・タイトルの『ASAP』は、録音〜リリースまで短期間(6月23日からはほぼ1ヶ月)だから、“できるだけ速く”なのかな。
ブログ『Let's Go Steady--Jポップス黄金時代!』
に鮎川誠・74歳バースディライヴのレポートがある。