映画『BLADE RUNNER』FIVE-DISC ULTIMATE COLLECTOR'S EDITON DVD
『ブレードランナー』のブルーレイ(3ヴァージョン収録版)を買ったり、『ブレードランナー2049』をレンタルで見たり、町山智浩著『映画の見方がわかる本 ブレードランナーの未来世紀』や『ブレードランナー究極読本』を買ったりして自分の中でブレードランナーがちょっとブームだったのは去年の2月頃だったが、ようやく“2つで充分ですよ”の謎の答えを目撃できた。
ワークプリントを収録している、2007年にリリースされた『25周年記念 アルティメット・コレクターズ・エディション』を購入。まぁブルーレイ版もあるけど、中古で安かったのでDVDボックスにした。“2つで充分ですよ”の謎の答えとなる映像はワークプリント版とこのボックスに収録されている未公開シーン集にも登場する。その2つの物はワークプリントと未公開シーン集では違って見えるのだが、わたしは未公開シーン集に映っているのが好み。あーすっきりした。
ワークプリント目当てでこのボックスを購入したのだが、ディスク4に収録されている未公開シーン集も劣らずというかそれ以上に興味深い内容で、ホールデンの入院シーンやデッカードとレイチェルの濃厚なラヴシーン、ブライアンとガフのオフィスでのデッカードに関する謎めいた会話など、劇場公開版では見ることができない知られざる『ブレードランナー』の奥深さを見ることができる。
同じようにディスク2に収録されている『デンジャラス・デイズ メイキング・オブ・ブレードランナー』も非常に面白い。あの“2つで充分ですよ”の屋台は“ホワイト・ドラゴン”という名前の店だった。『ファイナル・カット』も初めて見た。鳩の飛び去るシーンはこれまでのものが私は好きだ。たとえ状況と矛盾していても、青空に飛び去る鳩はロイとデッカードの死闘の後には相応しい。