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P.K.O.「オートバイ」

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2006年10月発表のライブ・アルバム『Live In Japan』より。 パンタと鈴木慶一のユニット“Panta Keiichi Organization”が1993年、1994年に行ったライブを収録した2枚組CDから、 アコースティック・セットで演奏された、鈴木慶一作詞・作曲の「オートバイ」。 PANTA & HALとしては2枚目のアルバム『1980X』に収録されていたナンバーだ。 鈴木慶一のマリンバをフューチャーした夢幻的なオリジナル・バージョンを、 ドアーズやジェファーソン・エアプレインを思わせるギター・フレーズでサイケデリック風味にアレンジした。 1番をパンタが、2番を鈴木慶一がボーカルをとる。鈴木慶一の音節を区切るように歌うスタイルはパンタとは対照的。 このP.K.O.のライブアルバムと同時期に発売された『石井聰亙DVD Box Early Years』でDVD化された映画「狂い咲きサンダーロード」に PANTA & HALのオリジナル・バージョンが使用されていた。「狂い咲き~」の中で、 バイクに乗る事を夢見る主人公がベッドの上に座り、空想のバイクを走らせるシーンで印象的に流される。 鈴木慶一はこの曲を作った当時、免許を持っていないのでパンタにバイクの走る仕組みを教えてもらいながら(走り出しはファーストギアで...) 歌詞を書いたという。そんな事が信じられないほど、というか、生身の身体がバイクを走らせるという根本的な事柄を含む歌詞だからこそ、「狂い咲き~」で描かれていた“ただ走りたい”という願望だけになった主人公の想いとマッチしていたのだろう。