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頭脳警察「時代はサーカスの象にのって」

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2008年6月発表のシングル「時代はサーカスの象にのって」より。 2002年10月15日、新宿厚生年金会舘でおこなわれた“Rock Legends Vol.2”(出演は頭脳警察と四人囃子)にて初めて聴いた「時代はサーカスの象にのって」。以来、スタジオバージョンが早く聴きたいと待ち焦がれていた曲がやっとリリースされた。 “Rock Legends Vol.2”のあと、2002年末のカルメンマキのライブにゲスト参加したパンタが “頭脳警察で寺山さんの「時代は~」に曲を付けて、 アルバムも出して、シングルも…” という話しをしていたし、1990年の復活以来ギターを弾いているThe Grooversの藤井一彦が、Groovers HP「GROOVEYARD」のなかで “頭脳警察のシングル用のレコーディングをしてきた” と2003年の初めに書込みをしていたので、これは絶対「時代は~」の事だ、などと私はひとり決め付けていたのだ。しかし、それから幾年月…。 やっとリリースされたこの曲だが、演奏者のクレジットにずっとサポートしていた藤井一彦や、2001年復活から一緒のJigen(桃梨)、ヨシロー(Cobra他)の名前は無い。パンタ+トシに“陽炎”のメンバーが支援特型として参加している。なにしろCDのオビには頭脳警察「最強人員・完全武装復活」と書かれているのだ。このリレコーディングされたバージョンがパンタ(頭脳警察)として“今”出したかった姿なのだろう。 変化のスピードを速めようと嵐が吹き荒れていた1969年、寺山は時代の移り変わりを象の歩みに見立てたのか。急激な変化を望まぬ臆病者として。およそ40年前の言葉が現代に暮らす我々の心に響く。親しみやすいメロディにのって。サウンドはこれまで演奏されてきたギター中心のアレンジをもとに中山努の弾くキーボードが彩りを加えたアレンジになっている。 カップリングには2001年6月の復活から演奏されている「間際に放て」。ぜひ多くの人にこのシングルを聴いてもらいたいと思う。 「時代は~」には幾つかバージョンが存在する。 もともとは2002年8月におこなわれた『寺山修司の映画と舞台の夏2002』において上演された、 月蝕歌劇団と制服向上委員会による『時代はサーカスの象に乗って2002』にパンタが提供した曲だが、 2003年8月1日リリースの制服向上委員会