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12月, 2011の投稿を表示しています

OMNIBUS a Go Go Vol.46『TRIP IN HARDCORE』

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2000年代のバンドで一番入れ込んだのは日本脳炎かもしれない。 80'sのテイストとロックンロール、パブ、パンク、ハードコアの歴史をミックスさせた音像は魅力的だ。気付けば音源のほとんどが手元に…。 このオムニバスはTRIPIN' ELEPHANT RECOREDSから2006年11月にリリースされた。日本脳炎はEP『HARD HIT VIRUS』、アルバム『CRAZY SATURDAY NIGHT』(ともに2004年リリース)に続いて3度目の収録になる「OUT SKOOL PARTⅡ」と、ライブでの配布カセットテープ『導火線まで45分』(2005年)に収録されていた「やけっぱちのALL RIGHT」、「電光石火の色男」の再録を収録。もちろんゴキゲンなバチラスロックンロールを聴かせてくれるが、初期からのメンバー(+Patty)の音源としては最後の録音になった。 その他、the原爆オナニーズのストロングな3曲、BAREBONESのファスト/ヘヴィチューンが3曲、チバユウスケとイマイアキノブによるMidnight Bankrobbersの1曲を収録。 日本脳炎はこの後2007年には初期音源をまとめた『KICK BOY FACED Vol.1』をリリース、2008年にはバンド表記をTHE BACILLUS BRAINSに変更、桜田と火野の他はメンバーを入れ替え再び4人組となり、メジャーのAVEXから3枚アルバムを発表するが2010年に解散した。 このオムニバスがリリースされた2006年頃がひとつのピークだったと思うが、次へのステップアップがうまくいかなかったようで非常に残念だ。 日本脳炎の『HARD HIT VIRUS』リリース時と『CRAZY SATURDAY NIGHT』リリース時のインタビューが loft-project2004年4月 の記事と loft-project2004年10月の記事 にあり、彼らの音楽的背景が窺える。

OMNIBUS a Go Go Vol.45『THE VERY BEST OF PIZZA OF DEATH』

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全曲が新録というPIZZA OF DEATH RECORDS初のコンピレーションアルバムで2006年9月のリリース。 ハイスタンダードにより完全自主レーベルとなったPIZZA OF DEATHのレーベルオムニバスだが、NAHTやYOUR SONG IS GOODといった所属外のバンドも収められている。また、同時に『Have A Slice of Death 』という既発音源を集めたレーベルコンピレーションもリリースされた。 それぞれのハイスピード&メロディックなナンバーを披露する F.I.B、HAWAIIAN6、MOGA THE ¥5、UPPER、SLIME BALLといったバンドに、ベテランのthe原爆オナニーズ「Your Way」やガーリックボーイズ「電撃セラピー」が鈍い光を照らし、 超速RAZERS EDGE「RADIO PUNK007」や、パンク系コンピにも違和感なしYOUR SONG IS GOODのカリプソインスト「ROCKALYPSO」、 ユニークな歌詞のWATER CLOSET「Highway Cost」や、ポップな魅力のCOMEBACK MY DAUGHTERS「Quiet Canvas」を収録。 ハイスタンダードは2000年に活動停止していて、横山健はハードコアなBBQ CHICKENS「Let's Fuckin' Go」と メロディックなソロ「My Day」が収録されている。個人的にはニューウェイヴィーなNAHT「Neon Planet」、ドリーミィなメロディ&アレンジのAsparagus「Precious」が好み 。

OMNIBUS a Go Go Vol.44『MODERN WORLD Japanese Mod & Freakbeat Showcase』

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前回の『MODS MAYDAY 25th』とほぼ時を同じくしてRadio Underground Recordsより2005年4月にリリースされた。 『MODS MAYDAY 25th』が東京モッズシーンの25年間を辿ったアルバムで、その間の音楽スタイルの様々な変遷をも内包したものだとしたら、このアルバムは2005年時点での日本全国各地のモッドシーンの息吹を伝えたオムニバスアルバム。東京、大阪、名古屋、岡山、金沢、京都、長野、広島、福岡、神戸から23バンドを収録。 60's、ガレージ、フリークビート、R&B、ソウル、ロックステディ、パンクなど様々な音楽性を吸収し、それぞれに作り上げたサウンドを聴かせてくれる。そんな中、渋いソウルのThe Five RavesやアーリーストーンズタイプのPhelge(このバンド名最高)、Arthur Alexander「The Girl That Radiates That Charm」をカバーしたSoul Crap、THE WHO「My Generation」をインストオルガンカバーしたLes Cappuccinoもカッコ良い仕上がり。 ターゲットマーク、スクーター、リッケンバッカー、VOXアンプなどの写真を配したジャケットやインナーもスタイリッシュ。

OMNIBUS a Go Go Vol.43『MODS MAYDAY 25th』

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1981年5月18日吉祥寺のライブハウスSilver Elephantにておこなわれた日本で始めての「MODS MAYDAY '81」から25周年を記念して2005年にリリースされたコンピレーションアルバム。25年間MODS MAYDAYに縁のあったアーティストを集めている。 ブルーハーツ以前に東京モッズシーンで活躍していた甲本ヒロトと真島昌利はTHE HIGH-LOWSで、このアルバムの為に録音した「MOD TRACK」を収録。これがTHE HIGH-LOWSとしては最後のリリースとなってしまったが、あの頃から“変わらないぜ”というアティテュードを叩き付けた。永遠のMOD加藤ひさし率いるコレクターズは以前から演奏していたという「NEVER MIND」をこのアルバムの為に録音、ということで 初期に通じるポップなビートナンバーだ。あいさとうのLES HAIRも新録音のクールなナンバー「変容するモッド主義の傾向/mod」を提供。 モッズアンセムのTHE SHAMROCK「THE MODS ARE ALRIGHT」、スクーターズ「東京ディスコナイト」、THE STANDARDS「IMITATION」、THE I-SPY「I DO」といった1980年代の音源から、スカパラ、NG3、THE BOSS、BLUE BEAT PLAYERS、NEIL AND IRAIZAの1990年代の音源、CYMBALS、RON RON CLOU、SCOOBIE DO、THE MARQUEE、WACK WACK RHYTHM BAND、THE ZOOT STYLE、FREEDOM SUIT、SOUL MISSION、THE FIVE RAVES 、LUI(杉村ルイ)といった2000年代の音源全22曲を収録。 コロムビアの 特設サイトMODS MAYDAY 25th に各アーティストの紹介あり。でも、なぜかMODS MAYDAI...。