THE ORDINARY BOYS「RUDI'S IN LOVE」
2005年6月発表のアルバム『Brassbound』より。 2004年にデビューした四人の“フツーの男の子達”(モリッシーの曲から付けられたという)のセカンド・アルバム。ブリティッシュの伝統を受け継ぐと紹介されているが、確かにいつの世代にもメロディ、コーラス、アレンジの面でイギリスらしさを 感じさせるバンドは出てくるものだ。 このグループ、メンバーの生まれた年が1982年とか1985年とかだから、20代前半。確かにボーイズだよなぁ。 歌詞には消費することに大半の時間を費やしている人々や、退屈な現状を過ごしている人々へ“それでいいのか?” といったメッセージが多く見受けられるが、それもボーイズならでは (セカンドアルバム収録曲の「A Few Home Truths」の“家にいてテレビを見ていたい、自分じゃとても怖くて出来ないようなことを誰かがするのを見ていたい” というフレーズは鋭い)。 オリジナル曲でも推薦したい曲はあるが、どうもLocomotiveのカバー「Rudi's In Love」が気に入ってしまった。 ドラムロールの後、ワーグナーの「結婚行進曲」の一節が流れ、スカのリズムでルーディの恋を歌う。 恋に落ちた一人のならず者。幸せそうな彼を見たら誰もが争いをやめるだろう...。という内容の歌を素敵なコーラスとブラスのアレンジで仕上げた。 “I can see by the stars above”の部分が最高にドリーミー。