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My Wandering MUSIC History Vol.80 ECHO & THE BUNNYMEN『PORCUPINE』

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1983年3月12日、ワーナー/コロヴァよりリリースのアルバム。 エコー&ザ・バニーメンの3枚目のアルバム。私にとっては初めて聴いたバニーズのアルバムだった。この頃のバニーズは音楽雑誌の評論家やミュージシャンの間でも評価が高く(花田裕之も気に入ってるバンドだってインタビューで答えてたし、ゼルダのさちほも1983年のベスト・アルバムに『ポーキュパイン』を選んでた)、中古で売っていたこのアルバムを見つけ購入。たぶん1984年の春頃だったと思う。 まずそのジャケットからしてアーティスティックで、凍り付いた広大な滝を見下ろす場所に佇むバニーメン。アナログのLPジャケットはちょっとした迫力だ。 イントロのヴァイオリンの響きがエキゾティックな印象の1曲目「The Cutter」。 ショットの強烈なピート・デ・フレイタスのドラム、ビートに絡みつくようにグルーヴを生み出すレス・パティンソンのベース、空気を切り裂き・震わせるウィル・サージェントのギター、甘くクールなイアン・マッカロクのヴォーカル。冒頭からバニーズの世界に引き込まれる。「The Cutter」はイギリスでは1983年1月にシングル・リリースされ、バニーズとしては最初のトップ10ヒット(全英8位)となったナンバー。 ヴァイオリンを弾いているのはインド人ヴァイオリニストのシャンカールで、ウィル・サージェントがシャンカールに“キャット・スティーヴンスの「Matthew & Son」のメロディみたいなイントロをつけてくれ”と言ったことから、このヴァイオリンのイントロが加えられたという。もともとのアレンジはイアン曰く“ウィルのスパイキーなギターがグレートなナンバー”で、少しテンポが遅い。(この元のヴァージョンは「The Original Cutter」として1983年7月にイギリスでリリースされた12inchシングル「Never Stop」のカップリングに収録された)。 2曲目「The Back of Love」はイギリスではアルバムに先駆けて1982年5月にシングルリリースされ彼等初のトップ20(全英19位)となったナンバー。もともとは少しスローな曲調で“Taking Advantage”という曲名だった。1982年2月にBBCラジオで放送されたピール・セッションにその曲名での演奏が残されている。 英国人作家ジョン・ウ