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My Wandering MUSIC History Vol.87 ECHO & THE BUNNYMEN『SEVEN SEAS』

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1984年7月6日、Korovaよりリリースの12インチ・シングル。 エコー&ザ・バニーメンのアルバム『オーシャン・レイン』からのシングルカット。 私が購入したのは輸入盤の12インチで、カップリングにはビートルズのカヴァー「All You Needs Is Love」と「The Killing Moon」、「Stars Are Stars」,「Villiers Terrace」を収録。7インチ「Seven Seas c/w All You Need Is Love」、12インチ収録曲を7インチ2枚に収録した限定盤もリリースされている。 「Seven Seas」はアコースティック・ギターの涼やかな響きで始まり、軽やかなベースラインとタイトなドラムにのせイアンのヴォーカルは高らかに艶やかに響く。チャイムが鳴り渡ると弦楽とともに盛り上がるサビ部分を持ったポップなナンバー。 この曲では各地を巡る、ユニークな寸劇仕立てのプロモ・ヴィデオがつくられ、リヴァプールのロイヤル・リヴァー・ビルディングから出発。そこにはリヴァプール・エコー紙を読むピート・デ・フレイタスが。レイキャビックではペンギンの絵をバックに歌うイアン。それにウッドベースを抱えたペンギン姿のレスが登場するが、アイスランドにペンギンはいない…のでは。赤旗たなびくレニングラードではウィルと思われる半魚人登場。これはソヴィエト映画「両棲人間」をモチーフにしたのか…な。ハンブルグではビートルズゆかりのスタークラブ前で歌い、アムルステルダムではイアンが女装姿でメンバーを誘う(!)Red Lightな雰囲気。ヴェネツィアのカナル・グランデに架かるリアルト橋を鑑賞し、カサブランカではハンフリー・ボガードの絵を前にハリボテ魚と共にメンバー退場、で終了。七つの海を渡る、というよりはヨーロッパ旅行的な感じ…か。 カップリング収録された4曲は、リヴァプール出身の元ボクサー、ブライアン・マキャフリイ(Brian McCaffrey)が営む食堂を取り上げた英チャンネル4のテレビ・ドキュメンタリー番組 「Play At Home, Life At Brian's -Lean And Hungry」のために録音されたヴァージョン。レコーディングはリヴァプール・カテドラルで録音されている。ボンゴやクラリネット、シタール、ハープシコードなど