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THE CLASH「THE MAGNIFICENT SEVEN〜ARMAGIDEON TIME」

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2008年10月リリースのライブアルバム『Live At Shea Stadium』より。 はっきり言って、この1982年10月13日アメリカ・ニューヨークのシェイ・スタジアムで録音されたライブ・アルバムは1曲選ばなくても全てが素晴らしい。 この曲を選んだのは、「7人の偉人」に「アルマゲドン・タイム」を挟んだバージョンがユニークで珍しいと思うから (この頃はこの形でよく演奏されていたようだ)。 沢山のブートレグを持ってるって? -この音質、ミックスバランスの良さはオフィシャル・リリースにはかなわない。 ドラムがトッパーじゃないって? -何の問題も無い。テリー・チャイムズはクラッシュの初代ドラマーだぜ。 その姿が今回初めてクラッシュのジャケットに…。 収録曲が少ないって? -このザ・フー解散ツアーのフロントアクトは持ち時間が50分と短く代表曲をパッケージしたものになった。 それでも、この「7人の偉人」のようにアレンジされものや、スタジオ・バージョンよりスピードを落とした「スペイン戦争」の渋味、 随所に聴かれるジョーのアドリブの語りもかっこいい。 「7人の偉人」~「アルマゲドン・タイム」に移るところでは、 “ある晩俺達はニューヨークの黒人のリズムを盗んだ。そして、これからみんなをジャマイカへ連れてくぜ” みたいな語りが聴こえる(このあたりMC対訳もつけて欲しかったなぁ)。それに数万人の歓声がバンドを勢いをあたえている臨場感もたまらない。 PLAY IT LOUD!! だけど、もう少し曲を聴きたければ以前リリースされたライブ・コンピレーション 『From Here To Eternity』に同時期のアメリカツアー(1982年9月のライブ)から「クラッシュ・シティ・ロッカーズ」、「ハマースミス宮殿の白人」、「権利主張」、「ストレイト・トゥ・ヘル」が収録されているので聴いてみてはいかが。

THE MIDDLE CLASS「OUT OF VOUGE」

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2008年9月発表の編集盤『Out of Vouge-The Early Material』より。 私がハードコアを聴くようになったのはこのThe Middle Classと日本のSSを知ってからだ。津島秀明監督の映画『ロッカーズ』には1978年末に演奏するSSの映像が収められていて、その速さ、あっという間に演奏が終る短さに唖然とし、その潔さに感動したが、The Middle Classを聴いた時も“Fast!”な演奏に痺れた。 「Out of Vouge」が収められているオリジナル7インチEPレコードも1978年のリリース、最初のハードコア・レコードと言われている。(4曲で約5分!)アメリカのカリフォルニアで、Atta3兄弟と友人のMike Pattonの4人で1977年に結成。2枚の7インチと1枚のコンピレーション参加、1枚のアルバムを残している。 Out of Vouge : EP Scavenged Luxury : EP Tooth & Nail : Compilation LP Homeland : LP The Middle Classはハードコアに純化せず、唯一のアルバム『Homeland』の時にはニューウェイブ的な音になっている。今回リリースされた『Out of Vouge-The Early Material』は、2枚の7インチ、コンピ収録曲、1stシングル以前に録られたデモを収めたもので、ライナーに記されているようにプロト・ハードコア・マテリアルといった内容だ。既に2枚目のEPから音を変化させているのがわかる。 Sex Pistolsがアメリカで空中分解した年、世界のあちこちで強烈にスピードアップしたパンク・ロックが生まれ出ていた。