My Wandering MUSIC History Vol.5 DEEP PURPLE『PERKS AND TIT』
おそらく1974年か1975年にTAKRL(The Amazing Kornyphone Record Label)からリリースされたブートレッグ・アルバム。 ハードロックを聴くようになってしばらくすると友人が妙なレコードを持ってきた。真っ白なジャケット・スリーブに単色印刷した色紙を貼り付けてある。空港に降り立ったディープ・パープルの面々の写真が使われ、曲名やデータが手書き文字、手作り感たっぷりのレコードだった。『パークス・アンド・ティト』、これが私が聴いた最初のブートレッグ・アルバムだった。この『パークス・アンド・ティト』はその頃出回っているパープルのライヴ・ブートの中でも特別音が良いと評判のもので、シンコー・ミュージックから出版されていたパープルの本にも紹介されていた。 収録曲は以下の内容だった。 A1 Burn A2 Might Just Take Your Life A3 Smoke On The Water A4 Emmereta(スタジオ・テイク) A5 Black Night(スタジオ・テイク) B1 Lay Down, Stay Down B2 Mistreated B3 When A Blind Man Cries(スタジオ・テイク) B4 I'm Alone(スタジオ・テイク) A1とA2、B1とB2は1974年4月9日サンディエゴ・スポーツ・アリーナでのライヴ、A3は1974年4月6日オンタリオ・モータースピードウェイで行われたカリフォルニア・ジャムでの演奏を収録、A4とA5、B3とB4は初期シングルやB面曲を含む正規シングル盤の音源を収録。 確かに音は良く、ラインで録音されたと思われる。正規盤の『メイド・イン・ヨーロッパ』と比べてもライヴの内容は遜色ないというか、臨場感があって、デヴィッド・カヴァーデイルとグレン・ヒューズ加入後、アルバム『バーン(邦題:紫の炎)』リリース直後のライヴを正に生々しく体感させてくれた。粗削りなミックスもミストーンも編集なしのMCも新鮮で、リッチー・ブラックモアは、結構フレーズを弾かないで単音で引っ張るソロが多いことも面白かった。こんなものが聴けるんだ…となるともっと聴きたくなる、というのは人情で…、気が付けば西新宿(主にキニーという店、洋楽雑誌に広告が載ってた)へ通うようになり、レインボーやブラック・サバ