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3月, 2016の投稿を表示しています

日本脳炎「流線型」

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これは並べておきたい動画。 日本脳炎でもっともポップな楽曲「流線形」にのせて、石井聰亙監督『狂い咲きサンダーロード』のシーンをメインに、『Hard Hit Virus』や『Dead Heat Disco』に収録されている日本脳炎の演奏シーンやプロモ・ビデオも使用、さらに柳町光男監督・1976年公開のドキュメンタリー映画『ゴッド・スピード・ユー!BLACK EMPEROR』からのシーンも織り交ぜながら作られている。 『狂い咲きサンダーロード』のヴィヴィッドでスピーディなシーンと、ビルディングに切り取られた“流線形”の夜空の下を駆け抜けるモノクロの映像がマッチしている。

日本脳炎「BACILLUS BRAIN」

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よくできた『爆裂都市』のダイジェストともいえる。“We Want Battle!”から1984の「ソルジャー」をイントロに日本脳炎の「Bacillus Brain」にのせて。 “20000Vでぶち込め!” ラストの黒沼&ブルーのシーンで流れるのはThe Bacillus Brains「Temptation Feelin'」。

My Wandering MUSIC History Vol.70 『爆裂都市 BURST CITY ORIGINAL SOUND TRACK ALBUM』

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1982年3月5日、SEE-SAW/キャニオンよりリリースのアルバム。 1982年3月に劇場公開された石井聰亙監督の映画『爆裂都市 バーストシティ』のオリジナル・サウンド・トラック・アルバム。映画は公開時には観に行ってないが(たぶん近くの映画館では上映されてなかったんだろう)、このサントラはリリースされてすぐに聴いたんじゃないかな。たぶんKBちゃんに借りたんだと思う。 ルースターズとロッカーズの混成バンド、バトル・ロッカーズの楽曲が7曲、ルースターズの花田、井上、池畑、当時ルースターズのプロデューサーだった柏木省三を中心にしたユニット1984の楽曲が3曲、ザ・ロッカーズの楽曲が3曲、陣内のソロ名義で1曲、という内容。収録曲は下記の通り。 1.ソルジャー/1984 2.セル ナンバー 8(第8病棟)/バトルロッカーズ 3.ワイルド・スーパーマーケット/バトルロッカーズ 4.シャープシューズでケリ上げろ!/ザ・ロッカーズ 5.プア ボーイ/ザ・ロッカーズ 6.ソロー/1984 7.シスターダークネス/バトルロッカーズ 8.視界ゼロの女(マチ)/陣内孝則 9.キックス/1984 10.マイト ガイ/ザ・ロッカーズ 11.バチラス ボンブ(細菌爆弾)/バトルロッカーズ 12.フラストレーション/バトルロッカーズ 13.ボロボロ/バトルロッカーズ 14.セル ナンバー 8(第8病棟)リプリーズ/バトルロッカーズ バトル・ロッカーズはVo.陣内孝則、G.鶴川仁美がロッカーズから、G.大江慎也、Ds.池畑潤二がルースターズから、B.伊勢田勇人がオーディションで参加、というメンバー(レコーディングではルースターズの井上富雄がベースを弾いているという話をロフトプラスワンで聞いた気がする、 まぁそりゃそうだろうね…)。 映画を代表する曲ともいえるバトル・ロッカーズの「セル ナンバー8(第8病棟)」はオープニングのバトル・ロッカーズの演奏シーンで使われている曲。 “注射器の味”や“カプセルの味”が忘れられないというドラッギーな内容が自主規制させたのか、サントラ盤には歌詞が掲載されていない陣内孝則作詞のナンバー。そのカッ飛んだかっこよさに度肝を抜かれたものだが、ある時小さなレコード評を目にする。 1995年に発売された『Rock'n'Roll』という雑誌クロスビートの増刊号

DAVID BOWIE「I CAN'T GIVE EVERYTHING AWAY」

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2016年1月8日、ソニーからリリースのアルバム『★』より。 ボウイのアルバムを購入したのは1995年の『アウトサイド』以来だ。まぁ熱心なボウイ・ファンという訳でもなかったわけだが、最新作『★』はどの雑誌も高評価。これは聴いてみたくなる。 アルバムの制作に関してはいろんなところで書かれているが、現代ジャズ・ミュージシャンの起用は当たっている。緻密で尖鋭的なドラマー、マーク・ジュリアナの参加がサウンドへの影響大だ。ボウイとのマッチングはバッチリ。過去のエレクトロニカ/インダストリアルな作風も取り込みながら、ボウイ・クラシック的なスパイスもありつつモダンで緊張感のある刺激的な音作りに成功している。 ダークで息詰まるトーンのタイトル・トラック「★」。4分過ぎのスペイシーな展開が見事だ。 「'Tis A Pity She Was A Whore」はビッグ・バンドなポップソングという意味では1983年「レッツ・ダンス」の発展形・21世紀版といえるかも。PVも衝撃的だった「Lazarus」。ベースラインも耳に残る。インダストリアルな「Sue (Or In A Season Of Crime)」。エレクトロニカな「Girl Loves Me」。静謐でフォーキーな雰囲気もある「Dollar Days」は初期ボウイを思わずにはいられないメロディアスなナンバー。どれもバラエティに富んでいて飽きさせることがない。 このアルバムからとりあげた1曲は「I Can't Give Everything Away」。 流れるようなメロディをもったアルバムラストの曲だ。 この曲のタイトルが、よく“私は全てを与えられない”ってリスナーに向けたメッセージだって言うけど、すべてを与えられないことぐらいボウイ自身わかってることだし、わざわざ自分が病魔と闘いながら制作したアルバムの最後に、アルバムを買ったリスナーに向かって偉そうに言うか?という感じはする。単純にボウイの言葉ではなく曲の主人公の言葉としてとらえるべきかもしれないし、もっとボウイのパーソナルな人に向けたメッセージなのかもしれない。 私がこの曲を聴いて感じたのは、むしろボウイが死を予感した最後の言葉なら、命を奪う神/死神に向かって“私は最後となるかもしれない作品を残した。そして過去には多くの作品も。 その長い年月にリスナーとオーディ