NHK連続テレビ小説『エール』
NHK朝ドラ「エール」終了。 新型コロナウィルスの影響で撮影と放送中断もあり、最後は駈け足となった印象だが、通じて面白く見ていられた。最初の原始人のシーンやオヤジ幽霊登場、途中のバンブーの2人のなれそめや、オペラ歌手の環(柴咲コウ)と恋人とのエピソードなど意表をついたり突然挿入された逸話も面白かった。 最終話の自宅の床から砂浜へ続く演出も優しく想像力にあふれたシーンだったと思う。戦場のシーンでは、歌の練習をする兵士たちの野太い声に混ざった森山直太郎の高い声に、寂しさと虚しさを感じ、赤く染まった水溜りのシーンに息を呑んだ。 主人公のモデルとなった古関裕而の作品だが、具体的に歌のタイトルなど知らないものの、メロディは聴いたことがあったり、この曲も古関作品かーという程度の関わりしかないけど、ネットで調べると軍歌、応援歌、社歌、自衛隊歌、仏教歌と、歌謡曲にとどまらない幅広い作曲活動していたんだな。 手元にある古関作品としては、ヒカシューの巻上公一がソロアルバム『民族の祭典』(1982年)の中で歌った「イヨマンテの夜」と、リザードのモモヨがTHE UNLIMITED DREAM COMPANY. Featuring NUTS名義でリリースした、12インチ・シングル『MOTH-LAH』(1983年)の中でRiekoにより歌われた「モスラの歌」。エキゾチックな旋律が耳に残る、この2曲がやはり馴染みがあるなー。 エールの最終回・カーテンコール、「イヨマンテの夜」を歌う馬具職人・岩城(吉原光夫)、 「モスラの歌」を歌う、藤丸(井上希美)と千鶴子(小南満佑子)、が聴けたのもよかった。 そういえば主人公の娘の結婚式でロカビリー歌手アキラ(宮沢氷魚)がバンドで歌うシーン、 結構な長さで演奏が放送されて、なかなかロカビリーな曲と演奏でカッコいいなと思っていたら、演奏にはロカビリーバンドThe Biscatsのメンバー、ギター&ベースが参加していた。