2022年10月12日、Tuff Beatsより、裸のラリーズの公式アルバム3タイトルのCDが再発された。 私がラリーズに興味を持ったのは2000年代に入ってからで、その時には1991年にリリースした3枚のオフィシャルCDアルバムはもちろん入手不可能だった。そもそもが 『'67-'69 STUDIO et LIVE』 と『'77 LIVE』が各1,000枚、『MIZUTANI』が500枚というプレス数ではリリースして早々にプレミア盤化。私は1991年当時リリースされたことも知らなかった。ラリーズが取り上げられていた、ジュリアン・コープ著『ジャップロック サンプラー』を読んだのも興味を持つきっかけになったかな。 私がラリーズの音源を聴いたのは、たまたま貰った『OZ DAYS LIVE』の音源だった。裸のラリーズってこういう音なんだ、面白そうだなと思ったものの、ラリーズのCDは手に入るのかと調べてみると、いろいろ海賊盤が出ているのはわかったが、はたしてどれを聴いたら良いのか、全く分からず。それで結局オフィシャル3作品のリマスター盤という触れ込みの非公式盤『RIVISTA ARCHIVES』を入手、2013年頃かな。それは3作品にボーナスCD付きの5枚組で1万円くらいしたと思う。当時公式盤のプレミア価格は3枚あわせると3万円以上はしたと思うから、まぁ3分の1の値段で買えるならいいか、と。でも『RIVISTA ARCHIVES』がリマスターされているなら、もとはどんな音だったのか知りたくて『'77 LIVE』のコピー盤『le 12 Mars 1977 a Tachikawa』も入手した。2013年頃はTSUTAYAでラリーズのレンタルCDがずらりと並んでいるのを見た時は驚いたな。借りなかったけど。 『'77 LIVE』は圧縮と増幅された音質で、確かにライヴ会場での聴感の“臨場感”を再現し、緊張と陶酔感、あるいは時に抗いようのない催眠効果をもたらす。 『'67-'69 STUDIO et LIVE』に収録されているガレージな 「My Conviction 」や『MIZUTANI』収録のリリカルでフォーキーなナンバーもラリーズの裸の姿を垣間見せる内容だ。 今回のCD再発は『 '67-'69 STUDIO e