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11月, 2022の投稿を表示しています

追悼・WILKO JOHNSON

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ウィルコ・ジョンソンが逝去。 2022年11月21日の夜、自宅で亡くなった。75歳だった。 自伝『不滅療法』にも書かれていたが、ウィルコはたびたび来日している親日家。右の写真は、左下が1986年の来日フライヤー。『WATCH OUT! LIVE IN LONDON』はその頃リリースされた7曲入りライヴ盤(これ最高)の日本盤。右下は1989年の来日フライヤー。小さく写っているチケットは1991年のインクスティック・スズエの半券。 日本の多くのロック・アーティスト、ギタリストに影響を与えた偉大な真性のロックンローラーだった。彼がいなければ全世界のロックンロール・シーンは今と全く違ったものになっていただろう。 ありがとう。ウィルコ・ジョンソン。 RIP…。

MY PLAYLIST Vol.2『THE VERY BEST OF THE ROOSTERZ HANADA YEARS』

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花田裕之がヴォーカルを担当するようになった1985年〜解散する1988年までのザ・ルースターズのスタジオ・アルバムから選曲してマイ・ベストを作成。花田期のベストとしては、1989年に花田作曲作品から選曲したCD『THE LAST HALF COLLECTION』がリリースされており、確かに手堅い選曲ではある(CDの帯には花田裕之自身が選曲と記載がある)が、もう少し幅広く選曲してベスト盤を作りたいという思いもあった。 以下、私の選んだ、THE VERY BEST OF THE ROOSTERZ HANADA YEARS。  1. Oasis  2. Precious  3. Une Petite Histoire  4. Crazy Romance  5. Harlem Nocturne  6. Sunday  7. Stranger In Town (Super Mix)  8. Strange Life  9. Girl 10. Lブ・Sイート・Dリーム 11. 曼荼羅 12. (Standing at) The Cross Road 13. Searchin' 14. Blue Night 15. Oh! My God 16. Transmission 17. Don't You Cry 18. Dark Crystal オフィシャル・パーフェクト・ボックスで12インチシングル「Stranger In Town (Super Mix)」がCD化された時期に作ったと思 うので、2004年頃かな。CD-Rに焼くため1枚のCDに収まる収録時間にしている。 12インチ「SOS」から2曲、 アルバム『NEON BOY』から4曲、 12インチ 「Stranger In Town (Super Mix)」から1曲、 アルバム『KAMINARI』から7曲、 『KAMINARI』の初回プレス特典ソノシートから1曲、 アルバム『PASSENGER』から1曲、 アルバム『FOUR PIECES』から2曲、 という内容で、タイトでハードなロックンロール・アルバム『KAMINARI』からの選曲が多かったかな。 1曲目はキュートな「Oasis」で決まり。フランス録音『PASSENGER』からは1曲のみ…このアルバムはリズム隊がほぼ現地ミュージシャンと言われているし…。最終ア

追悼・KEITH LEVENE

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キース・レヴィン逝く。 AMASSの記事 によると、11月11日に亡くなり、65歳だったという。 1976年、ジョー・ストラマーをミック・ジョーンズとポール・シムノンの住んでいたスクワットへ連れてきた男。そしてザ・クラッシュを結成、たった5回のギグの後ジョー・ストラマーにバンドを解雇された男。その後、キース・レヴィンはパブリック・イメージ・リミテッドで才能を開花させる。 右上のジャケ写はレヴィンが1989年にリリースしたソロ・アルバム『ヴァイオレント・オポジション』。レヴィンのオリジナル・ナンバーの他、ジミヘン「If Six Was 9」やジョン・レノン「Cold Turkey」、レゲエのデイヴ・アンド・アンセル・コリンズ「Dobule Barrel」や ハリー・J・オール スターズ「Liquidator」も取り上げている。 アヴァンギャルド、パンキー、エレクトリック、レゲエ等さまざまな要素を取り入れつつも聴き易い、好きなアルバム。 CDのブックレットにはアインシュタインの以下の言葉が掲載されている。 "GREAT SPIRITS HAVE BEEN ALWAYS ENCOUNTERED VIOLENT OPPOSITION FROM MEDIOCRE MINDS." “ 偉大な精神は常に凡人たちの暴力的な批判に晒されてきた" RIP...

Les Rallizes Dénudés『'67-'69 STUDIO et LIVE』・『'77 LIVE』・『MIZUTANI』

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2022年10月12日、Tuff Beatsより、裸のラリーズの公式アルバム3タイトルのCDが再発された。 私がラリーズに興味を持ったのは2000年代に入ってからで、その時には1991年にリリースした3枚のオフィシャルCDアルバムはもちろん入手不可能だった。そもそもが 『'67-'69 STUDIO et LIVE』 と『'77 LIVE』が各1,000枚、『MIZUTANI』が500枚というプレス数ではリリースして早々にプレミア盤化。私は1991年当時リリースされたことも知らなかった。ラリーズが取り上げられていた、ジュリアン・コープ著『ジャップロック サンプラー』を読んだのも興味を持つきっかけになったかな。 私がラリーズの音源を聴いたのは、たまたま貰った『OZ DAYS LIVE』の音源だった。裸のラリーズってこういう音なんだ、面白そうだなと思ったものの、ラリーズのCDは手に入るのかと調べてみると、いろいろ海賊盤が出ているのはわかったが、はたしてどれを聴いたら良いのか、全く分からず。それで結局オフィシャル3作品のリマスター盤という触れ込みの非公式盤『RIVISTA ARCHIVES』を入手、2013年頃かな。それは3作品にボーナスCD付きの5枚組で1万円くらいしたと思う。当時公式盤のプレミア価格は3枚あわせると3万円以上はしたと思うから、まぁ3分の1の値段で買えるならいいか、と。でも『RIVISTA ARCHIVES』がリマスターされているなら、もとはどんな音だったのか知りたくて『'77 LIVE』のコピー盤『le 12 Mars 1977 a Tachikawa』も入手した。2013年頃はTSUTAYAでラリーズのレンタルCDがずらりと並んでいるのを見た時は驚いたな。借りなかったけど。 『'77 LIVE』は圧縮と増幅された音質で、確かにライヴ会場での聴感の“臨場感”を再現し、緊張と陶酔感、あるいは時に抗いようのない催眠効果をもたらす。 『'67-'69 STUDIO et LIVE』に収録されているガレージな 「My Conviction 」や『MIZUTANI』収録のリリカルでフォーキーなナンバーもラリーズの裸の姿を垣間見せる内容だ。 今回のCD再発は『 '67-'69 STUDIO e