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5月, 2024の投稿を表示しています

ロック・アーティストの詩集 海外編

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ロック・アーティストの詩集、海外アーティストだとこれだけだな読んだのは。全部古本で安く買ったんだと思う。 『ジョン・レノン詩集』岩谷宏訳(シンコーミュージック刊・1986年初版) ジョン・レノンのソロ代表曲にリンゴ・スターへの提供曲「I'm The Greatest」と「Goodnight Vienna」、ジョニー・ウィンターへの提供曲「Rock And Roll People」を含む、歌詞53編を収録。映画『バックビート』の影響でビートルズに嵌ってた頃に買ったと思う。ビートルズの詩集もどこかにあるはず。 『デビッド・ボウイ詩集 オディティ』北沢杏里訳(シンコーミュージック刊・1985年初版) 1969年『スペース・オディティ』から1984年『トゥナイト』までのアルバムから選ばれた歌詞53編を収録。モノクロで4ページの写真あり。1990年代にライコ・ディスクから再発されたボウイのCDを集めてた頃に買ったと思う。 『マーク・ボラン詩集 ボーン・トゥ・ブギ』中川五郎訳(シンコーミュージック刊・1988年初版) マーク・ボランの1965年デビューシングル「The Wizard c/w Beyond The Rising Sun」からボランの死後リリースされたアルバム『ユー・スケア・ミー・トゥ・デス(邦題・霊魂の叫び)』(1981年)まで、シングルやアルバムから選ばれた歌詞77編を収録。鋤田正義によるモノクロの写真ページ(6枚)あり。Tレックスのオリジナル・アルバム(アナログ盤)を借りてカセットに録音して持ってたから歌詞が読みたくて買ったのかも。 パティ・スミスの詩集『バベル』日本版・山形浩生、中上哲夫、梅沢葉子訳(思潮社刊・1994年) アメリカで1978年に出版された『BABEL』が原本。歌詞集じゃないけど。1990年代中頃にパティのCDがボーナストラック入りでリイシューされた頃に買った気がする。 『ロック・オリジナル訳詩集3・僕にはこう聴こえる』町田町蔵、他訳(思潮社刊・1992年) 海外アーティストの歌詞を日本人アーティストが訳すという試みの3冊目。ほとんどが訳者自身の解釈で日本語にしたというか原詞とは別物で、原詞やタイトル、曲からイメージを膨らませて創作している。町田康の小説を読み始めた頃に町田町蔵の訳詞が読みたくて購入した。町田はフランク・ザッパ(マザー

ルー・リード詩集『ニューヨーク・ストーリー』梅沢葉子訳

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1992年に初版、2013年に改訂版が刊行され、絶版となっていたルー・リード自選詩集『ニューヨーク・ストーリー』(原題:Between Thougt and Expression)が2024年4月に待望の再刊となった。河出書房新社より。 1992年にCD3枚組ボックスセットともにルー・リードのアンソロジー・プロジェクトのひとつとして刊行された詩集であり、CDボックスセット、詩集ともタイトルは『BETWEEN TOUGHT AND EXPRESSION』と共通のタイトルがつけられた。 VUのファースト・アルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』からルーのソロ『ニューヨーク』(1989年)、ジョン・ケイルとの『ソング・フォー・ドレラ』(1990年)まで、ルー自身が選んだ87曲の歌詞が収録され、そのなかには、ニコに提供した「Chelsea Girls」やルーベン・ブラデスのアルバム『ナッシング・バット・ザ・トゥルース』(1988年)収録の「The Calm Before the Strom」と「Letters to the Vatican」、マルコム・マクダウェル主演の映画サントラ『ゲット・クレイジー』(1983年)に収録されていた「Little Sister」も含まれる。 他にUnmmuzzled Ox誌に掲載された2編の詩「The Slide」と「Since Hald the World Is H2O」、文芸誌に依頼された小説『ブルックリン最終出口』で知られる作家ヒューバート・セルビー・ジュニアへのインタビュー(結局雑誌には掲載されなかった)と、ローリング・ストーン誌にインタヴューの依頼をされたチェコスロバキアのハヴェル大統領(当時)が、インタビュアーをハヴェル自身が選んでいいのならとルー・リードを指名し実現したインタビュー(結局ローリング・ストーン誌には掲載されず、ミュージシャン誌に掲載された)が収録されている。 ロック系アーティストの詩集(訳詞集)はいろいろ刊行されているけど、海外のアーティストなら訳詞のついてるCDやレコードがあるし、国内アーティストならだいたい歌詞カードが付いてるわけで、それほど詩集として手元に置きたいということもないのだが、2022年にNHK総合で放送された『映像の世紀バタフライエフェクト』・「ヴェルヴェットの奇跡 革命家と

ザ・ルースターズ、貴重なシングルを、5/15一斉配信開始!その2

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ザ・ルースターズのシングルが5月15日に配信開始されたのにあわせ、日本コロムビアの ルースターズ・オフィシャル・サイト にはファースト・シングル「ロージー c/w 恋をしようよ」についてルースターズのオリジナル・メンバー大江、花田、井上・池畑のインタビュー(というかコメント)が掲載されている。それにザ・ロッカーズとして観ていた穴井も。これは保存版だろう。 右のジャケ写は2017年に再発された7インチ(COKA-55)。なにしろオリジナルは幻だからね…。

My Wandering MUSIC History Vol.102 小山卓治「FILM GIRL」

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1983年3月21日、CBSソニーからリリースのシングル。 小山卓治のデビュー7インチシングル。私はデビューアルバムを聴いた後にこのシングルを入手したと思う。アルバムに収録されていた「FILM GIRL #2」のタイトルがなんで#2なんだ?というところから探した気がする。 AB面ともデビュー前に自主制作されていた音源をマスタリングし直してリリースされた(プロモ用の自主制作盤が存在しており、自主盤のジャケットは切り貼り文字の素朴な作り)。地元の練習スタジオで録音され、小山卓治オフィシャルHPの ディスコグラフィ によると、ギターには佐橋佳幸、ベースと編曲で西村昌敏(後にフェンス・オブ・ディフェンス)が参加していると記載がある。 「FILM GIRL」は、彼女がギョーカイに染まっていく様を描いた曲(実体験らしい)で、詞とメロディが同時に出てきて、ものの5分くらいで出来上がったという。アルバム・ヴァージョンよりテンポは遅くアレンジはいかにもシンガソングライターといった感じで、購入時に聴いた時はアルバムとだいぶ違うな、ロックな感じがしないなと思った記憶がある。カップリングの「西からの便り」はオルガンの音色で始まり、ややフォーキーな印象だ。 CBSソニー盤のジャケットには煙草に火をつけるのか、暗闇を照らすためなのか、ジッポライターの火に手をかざす写真が使われている。この手は小山卓治自身の手を写したものだという。デザイン的には後のデビューアルバム『NG!』やセカンドシングルの「カーニバル」も同様だがスプリングスティーンのアルバム『ネブラスカ』のジャケット風デザインと言えるかな。 参考文献:長谷川博一編『ミスター・アウトサイド わたしがロックをえがく時』(1991年大栄出版)、ミニコミ『OYAMA TIMES VOL.1』、『同VOL.2』(1984年りぼん)

ザ・ルースターズ、貴重なシングルを、5/15一斉配信開始!

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2024年5月15日、ザ・ルースターズの7インチ・シングル8枚、12インチ・シングル2枚のAB面に加え、アルバム『KAMINARI』の初回プレスに付属したソノシートの「TRANSMISSION」が配信される。 以下、日本コロムビアの オフィシャルHP より。 配信楽曲LINEUP 1.ロージー(single ver.)/恋をしようよ 2.どうしようもない恋の唄/ヘイ・ガール(アルバム未収録) 3.ONE MORE KISS(single ver.)/DISSATISFACTION 4.GIRL FRIEND(single ver.)/WIPE OUT~TELSTAR(アルバム未収録) 5.レッツ・ロック(日本語 ver.)/ゲット・エヴリシング(日本語 ver.) 6.THE AIR/DESIRE 7.SAD SONG (WINTER VERSION)/HEART'S EDGE (REMIX) 8.SOS/Sunday/Oasis(3曲ともアルバム未収録) 9.Super mix (Stranger in Town) (single ver.)/Mega Mix(アルバム未収録) 10.TRANSMISSION(アルバム未収録) 11.BURNING BLUE/STRANGE LIFE  右上の写真はアルバム『KAMINARI』初回プレスに付属のスペシャル・ソノシート「TRANSMISSION」

Rolling Stone Japan 田家秀樹『J-POP LEGEND CAFE』特集・PANTA追悼

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大阪のFM局 FM COCOLOで放送されている音楽評論家・田家秀樹の『J-POP LEGEND CAFE』で、2024年2月に特集された「PANTA追悼」計4回が Rollin Stone Japan WEBサイト に掲載されている。 頭脳警察の相棒TOSHIとマネージャーの田原章雄、ビクターのプロデューサー高垣健、ライターの志田歩、現在の頭脳警察メンバーおおくぼけいと竹内理恵をゲストに迎えた計4回、いずれの回も興味深い話が満載で読み応えのある内容となっている。 頭脳警察、PANTAソロ、PANTA & HAL、石川セリなどへの提供曲についてやスウィート路線、再結成頭脳警察から、未来の頭脳警察へと話は及び、PANTA亡き後の頭脳警察の活動にも期待が高まる。 第1回 PANTA追悼、TOSHIとディレクターが語る頭脳警察の新作アルバム『東京オオカミ』 第2回 レジェンドプロデューサー高垣健が語る、ビクターのロックの礎を作ったPANTAの音楽 第3回 ライター志田歩が語る、PANTA & HALが追求した頭脳警察とは違うアプローチ 第4回 おおくぼけいと竹内理恵、現・頭脳警察のメンバーが語るPANTA 右上のジャケ写は2020年7月18日リリースの3曲入りEP『絶景かな』。