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9月, 2024の投稿を表示しています

THE ROOSTERS『The Basement Tapes~Live at Shibuya eggman 1981.7.14』タワーレコード限定再発

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2003年にハガクレ・レコードからリリースされた、ザ・ルースターズの1981年7月14日渋谷エッグマンでのライヴ盤がアナログ・レコードとCDでタワーレコード限定再発。詳しくは タワーレコードの詳細ページ へ。 2003年のオリジナル・リリース(右の画像)ではCD1枚目にリハーサル7曲+第一部12曲、CD2枚目に第二部17曲を収録したCD2枚組だった。2007年にも廉価で再発されている。 今回のタワーレコード限定再発では第一部12曲を『The Basement Tapes~Live at Shibuya eggman 1981.7.14. 1st show』としてCD1枚(アナログLPも1枚)でリリース。第二部17曲+リハーサル7曲を『The Basement Tapes~Live at Shibuya eggman 1981.7.14. 2nd show+Rehearsal』としてCD1枚(アナログLPは2枚組)でリリース。まぁ要するにバラ売りですな。 発売日はいずれも2024年11月25日。ジャケットは新装されていて初期のストーンズ&ビートルズな感じ?2024年リマスターで解説は新たに書き下ろされている。

安部公房著『箱男』

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石井岳龍監督作品・映画『箱男』の原作(1973年発表)。これまで安部公房の小説を読んだのは『砂の女』くらいかな。先日電車移動する用事があって、駅で時間があり構内の本屋にふらっと入ったらこの映画版『箱男』のほぼ全面帯カバーがかかった文庫本(新潮文庫・右の画像)が売られていたので購入。まぁ映画観て原作読んでみたいなと思っていたんだが。 最初から難解な小説なのかなと思って読み始めるとほぼ映画と同様に話が進むので難なく読めて、面白く、ぐっと物語に引き込まれていくが、後半になって物語はぐねぐねと捩れ、迷路に迷い込んだような、どの章とどの章が関連しているのか、この章はあの章の前の話なのか、この人物とあの人物は同じなのか、などと考えてしまう、次元を超えた摩訶不思議な、構造の複雑な物語である。 “箱男は蛹である”、という記述や、今に通じる“ニュース中毒者”の逸話は興味深い。見る、覗く、書く、触れる等についての、そして匿名希望者についてのエクペリメンタルでイマジネイティヴな物語でもある。 原作を読んでこの不可思議な小説を映画化するのに石井岳龍ほどうってつけの監督はいないなと感じたし、映画におけるキックボードで移動する葉子の脚の際立たせ方や、軍医殿のダークで歪んだキャラクター、ワッペン乞食とのバトルシーンなど原作からイメージを膨らませた映像があらためて上手いなと感じた。原作にあったピアノを弾く体操の教師と少年D、箱男の父親に引かれた荷馬車に乗って結婚式へ向かうショパンという名の花婿の逸話は映画では描かれていなかったけど、このあたりは70年代的アンダーグラウンド感が強くなるため省かれたか。 もとの文庫本表紙 カーブミラーに映った家の写真で、撮影したのは安部公房。不思議で奇怪な雰囲気のある写真だ。この表紙装丁をいつから使用しているか分からないが、文庫初版は1982年(昭和57年)、2024年で74刷だ。 箱という蛹からどんな生き物が現れたのか、映画を観ても原作を読んでも私には謎のままである。

My Wandering MUSIC History Vol.108 DATE OF BIRTH『思い出の瞳』

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1986年8月25日、キティ・レコードよりリリースの12インチ・シングル。 ポートレートからリリースされた10インチ・アルバム『AROUND + AROUND』はタワーレコード経由でヨーロッパ、アメリカなど海外に輸出され反響をよび英モビルスーツやヴァージン傘下のレーベルから契約の打診があり、国内のレコード会社でも争奪戦となったというが、福岡在住を契約の条件にしていたデイト・オブ・バースの面々は、その条件を受け入れたキティ・レコードと1986年4月に契約。ポートレート盤に収録されていた「Remember Eyes」を再録し「思い出の瞳」として12インチ・シングルでリリースした。ジャケットはエンボス紙仕様で、いしかわこうじのイラストを使用。 帯には “海外では有名です、デイト・オブ・バース” のキャッチフレーズに、次の紹介文が記載されている。 “ロンドンをはじめ、海の向こうのPOPシーンでは既に高い評価を受けている注目の<デイト・オブ・バース>。ついに12インチシングルで登場です。おしゃれで、やさしくて、すこし懐かしい。絶対にお得な3曲入り1200円です。全国東宝系公開アニメーション映画「扉を開けて」エンディングテーマに決定。” 「思い出の瞳」は1987年にリリースされるキティからの最初のアルバム『夢と涙の日々』にも収録されているが、12インチにはアルバムより収録時間が40秒ほど長く収録されている。アルバム『夢と涙の日々』の帯裏にはロング・バージョンの記載がある。 アルバム『夢と涙の日々』帯裏より B面には、冷んやりとしたテイストの「冬空の子供達」、ポップでキャッチーな「スカートの丘」をカップリング。どちらも涙をたたえた少年少女の姿を描いた、と思える歌詞の内容で作詞はNORICOと重藤進。「スカートの丘」はこの12インチでしか聴けないのが残念な佳曲。 「思い出の瞳」は新井素子原作のアニメ映画『扉を開けて』(キティ・フィルム 1986年公開)の主題歌になり同映画のサウンドトラック・アルバムにも収録された。