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『ルースターズの時代 THE ROOSTERS AND THE ROOSTERZ』発売

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シンコーミュージック・エンタテイメントからインタビューブック『ルースターズの時代 THE ROOSTERS AND THE ROOSTERZ』が発売される。 シンコーミュージックのHPによると下記の内容が予定されている。 【予定CONTENTS】 第1章:ルースターズ前史 第2章:ファースト〜セカンド・アルバム 第3章:映画「爆裂都市」〜『INSANE』 第4章:「ニュールンベルグ・セッション」 第5章:『DIS.』『GOOD DREAMS』『Φ PHY』 第6章:「SOS」『NEON BOY』 第7章:『KAMINARI』『PASSENGER』 第8章:『FOUR PIECES』 第9章:アフター・ルースターズ 詳しくは シンコーミュージック・エンタテイメントのHP へ。 発売は2024年11月25日。

THE VELVET UNDERGROUND『AVANT 1958-1967』

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2019年7月24日、ETERNAL GROOVESよりリリースのコンピレーション。 ニコはジャック・ポワトルノー監督の映画『ストリップ・ティーズ』(1963年・日本未公開)の主役に起用され(クレジットはクリスタ・ニコ)、ニコが歌うセルジュ・ゲーンズブール作の主題歌「Strip-Tease」のリリースも検討されたが最終的にはジュリエット・グレコの歌でリリースされている。しかしニコが1962年に録音したデモ・ヴァージョンが2001年にリリースされたセルジュ・ゲーンズブールのCD3枚組コンピレーション『Le Cinéma De Serge Gainsbourg (Musiques De Films 1959-1990)』に初めて収録された。 ニコがアンドリュー・オールダムのイミディエイト・レコードからシングル「I'm Not Sayin'」でデビューした1965年よりも前に録音されたニコの歌声を聴いてみたいなーと思っていたところ、このVUのコンピレーションCD『アヴァン 1958-1967』に収録されているのを知って購入。ニコの「Strip-Tease」はとてもミステリアスな雰囲気だが作者のゲーンズブールはニコの低音が気に入らずサントラへの収録は見送られたという。 このCDはヴェルヴェッツの1966年の“セプター・セッション”を収録したアセテート盤から9曲、ヴェルヴェッツの1965年のデモ3曲、「Factory Jam」と題されたジャム・セッションが2曲、ルー・リードのヴェルヴェッツ以前のレコーディング4曲、それにニコの「Strip-Tease」とイミディエイトからのファーストシングルAB面「I'm Not Sayin'」「The Last Mile」を収録している。 Track List Scepter Sessions 1966(Acetate) 1. All Tomorrow’s Parties 2. I’m Waiting For The Man 3. Femme Fatale 4. Venus In Furs 5. Run Run Run 6. Heroin 7. I’ll Be Your Mirror 8. The Black Angel’s Death Song 9. European Son Demo & Rehe

NICO『LIVE IN DENMARK』

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1983年、VU Recordsよりリリースのライヴ・アルバム。 ニコの『ライヴ・イン・デンマーク』を買ったのはいつ頃だろう。ザ・ルースターズが1984年の夏におこなった7日間のライヴの4日目にニコの「Saeta」をカヴァー(ヴォーカルは安藤広一)したの知って聴いてみたいなと思ったのがきっかけだから1985年頃か。池袋の山野楽器で買った記憶はある。どーんとニコのアップのピクチャー・ディスクが迫力あってかっこいいよね。 このアルバムにはライヴのデータはクレジットされていないが、和久井光司責任編集『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド完全版』(河出書房新社・2021年)よると1982年10月6日、デンマークのクラブ・パラマウントでおこなわれたライヴで、バックバンドはザ・ブルー・オーキッズと記載がある。 フェイドインで始まり、静かで緊張感のある演奏とニコのヴォーカルが空間に深く浸透してゆく「Saeta」。タイトなリズム・アレンジでギターが活躍する「Vegas」。この2曲は1981年に7インチ・シングル「Saeta c/w Vegas」としてリリースされているが、このライヴではどちらもキーボードが使われておらずシンプルなバンドサウンド。「60/40」(下山淳が1990年に結成するバンド名の由来か)は1981年にリリースされたアルバム『ドラマ・オブ・エグザイル』収録曲。このバンドサウンド3曲の流れがいい。続いてニコがハーモニウムを弾きながら歌うのはアルバム『ジ・エンド』(1974年)収録曲の「Valley of The Kings」とアルバム『デザートショア』(1970年)収録曲「Janitor of Lunacy」の2曲でどちらも味わい深い。やはりニコの真髄というか、ニコの本来の表現はハーモニウムと共にあると思う。ここまでがアナログ盤A面。 B面トップはボブ・ディラン作、ニコのファースト・アルバム『チェルシー・ガール』(1967年)収録曲でアコースティック・ギターのみで歌われる『I'll Keep It With Mine』。続いて“ルー・リードのナンバーを”と紹介してヴェルヴェッツの「Femme Fatale」は、ギターの音色やアレンジが好み。同じくヴェルヴェッツの「I'm Waiting For My Man」とデイヴィッド・ボウイの「Heroes」の2曲