THE VELVET UNDERGROUND『AVANT 1958-1967』

2019年7月24日、ETERNAL GROOVESよりリリースのコンピレーション。

ニコはジャック・ポワトルノー監督の映画『ストリップ・ティーズ』(1963年・日本未公開)の主役に起用され(クレジットはクリスタ・ニコ)、ニコが歌うセルジュ・ゲーンズブール作の主題歌「Strip-Tease」のリリースも検討されたが最終的にはジュリエット・グレコの歌でリリースされている。しかしニコが1962年に録音したデモ・ヴァージョンが2001年にリリースされたセルジュ・ゲーンズブールのCD3枚組コンピレーション『Le Cinéma De Serge Gainsbourg (Musiques De Films 1959-1990)』に初めて収録された。

ニコがアンドリュー・オールダムのイミディエイト・レコードからシングル「I'm Not Sayin'」でデビューした1965年よりも前に録音されたニコの歌声を聴いてみたいなーと思っていたところ、このVUのコンピレーションCD『アヴァン 1958-1967』に収録されているのを知って購入。ニコの「Strip-Tease」はとてもミステリアスな雰囲気だが作者のゲーンズブールはニコの低音が気に入らずサントラへの収録は見送られたという。

このCDはヴェルヴェッツの1966年の“セプター・セッション”を収録したアセテート盤から9曲、ヴェルヴェッツの1965年のデモ3曲、「Factory Jam」と題されたジャム・セッションが2曲、ルー・リードのヴェルヴェッツ以前のレコーディング4曲、それにニコの「Strip-Tease」とイミディエイトからのファーストシングルAB面「I'm Not Sayin'」「The Last Mile」を収録している。

Track List
Scepter Sessions 1966(Acetate)
1. All Tomorrow’s Parties
2. I’m Waiting For The Man
3. Femme Fatale
4. Venus In Furs
5. Run Run Run
6. Heroin
7. I’ll Be Your Mirror
8. The Black Angel’s Death Song
9. European Son

Demo & Rehearsal 1965-1967
10. All Tomorrow’s Parties (Lou on vocal)
11. I’m Waiting For The Man
12. Venus in Furs (John Cale on vocal)
13. The Factory Jam 1 (at Warhol’s Studio)
14. The Factory Jam 2 (at Warhol’s Studio)

Pre-VU Lou Reed Recordings
15. So Blue / The Jades (Single 1958)
16. The Ostrich / The Primitives (Single 1964)
17. You’re Driving Me Insane / The Roughnecks (Single 1965)
18. Surfin’ Is The Life For Me / The Surfsiders (Single 1965)

Pre-VU Nico Recordings
19. Strip-Tease (unreleased 1962)
20. I’m Not Sayin’ (Single 1965)
21. The Last Mile (Single 1965)

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