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サンハウス『55周年記念ボックス』DVD-1・2・5・6

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DVD-1『LIVE AT LIQUIDROOM Shinjuku 1998』 1998年11月2日、新宿リキッドルームで行われたライヴを収録した映像で、ステージ正面、左右、ドラムの後ろからと複数台のカメラで収録されている。また観客もよく映し出されており、ライヴ初っ端から熱狂する観客の様子が演奏をさらに盛り上げているのがわかる。鮎川がストラトキャスターを弾きスライドギターでソロをとる「キング・スネーク・ブルース」で始まり、鮎川の歌う「ねずみ小僧」と「おいら今まで」を途中に挟み、アンコールのフレッド・マクダウェルのカヴァー「Highway 61」まで全25曲を完全収録。鮎川は後半、ギターをヤマハSG-85(ボディ色がマホガニーでピックガードを外している)に持ち替えているのも見所聴きどころ。 この新宿リキッドルームの音源は17曲が2010年にSONRISE2000からリリースされたDVD『ムーンシャイン・ブギー』のボーナスCDとして発表されていた(曲順に変更あり)。 DVD-2『FUKUOKA TALK SHOW 1998』 1998年11月15日、福岡イムズでおこなわれたトークショーの模様を収録したDVD(ジャケット内側にはイムズホールと記載されているが実際はイムズ内のGAYAというスペースでおこなわれたようだ)。このトークショーの模様はFM福岡で11月19日に「イムズ・プレミアム・トーク」としてオンエアーされている。サンハウスのメンバー5人が聴衆を前にサンハウスの歴史や再結成について語るというもので、楽器やマイクを持たないメンバーがやや緊張した面持ち、手持ち無沙汰な感じで司会者の質問に答えるという内容。久しぶりの再結成のため仕方のない部分はあるが、やや“伝説の復活”に寄りすぎた感じでトークショーは進行していく。FMの収録だけあってメンバー各人にマイクがついているので音声は聞きやすい。後半には聴衆からの質問コーナーも設けられ、質問者とのやりとりを見ているとメンバーの様子もだいぶ緊張がほぐれたように思える。その中で柴山は1982年大晦日の新宿ロフトのライヴはサンハウス再結成ではないと語るところもある。 DVD-5『ROAD TO FIELD OF HEAVEN』 2010年7月30日、フジロック・フェスティヴァルのフィールド・オブ・ヘヴンに出演した時の模様全13曲を収録...

追悼・スマイリー原島

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2026年1月6日、スマイリー原島逝く。 SMILEY'SのX より。65歳だった。 原島宏和(スマイリー原島)は1982年、G後藤昌彦、G樋口博、D廣橋昭幸、B井上克之とともにアクシデンツを結成、メンバーを変えながらもアクシデンツは博多第三世代の代表格として急速に頭角を表していく。 1984年7月にジューク・レコード/ヴィヴィッドから4曲入り45rpm12インチ『Nite Time』をリリース(右の画像)。福岡のレコード店ジューク・レコードからの第一弾リリースでプロデューサーは店主の松本康、19レコーディングスタジオで録音。ビートの効いたナンバーが並ぶ中で、レゲエテイストの「Night Time」が耳に残る。レコーディングメンバーは、 Vo:原島宏和 G:後藤昌彦 G:樋口博 B:穴井仁吉 D:宮本秀二 で、ギターの二人とドラムはレコードデビュー前のザ・モッズのメンバー、ベースは元ザ・ロッカーズというメンツ。全曲の作詞は原島が担当した。 1984年8月5日、福岡スポーツセンターで行われたイベント「ジャンピング・ジャム」に出演、この時の模様はオムニバス・アルバム『JUMPING JAM REBEL STREET III』として同年12月にジャパン・レコードからリリースされ、アクシデンツは「Break On Through」(ドアーズのカヴァー)と「Hold Me Tight」の2曲を収録している。 1985年5月にメジャーのジャパン・レコードからファーストアルバム『ヒューマン・ズー』をリリース。 プロデュース:柏木省三、アートディレクション:鏑木朋音、ゲストキーボード:安藤広一、レコーディングはフチガミ・レコーディング・スタジオ、エンジニアはデイト・オブ・バースという1985年頃のルースターズ〜後のポートレートレコードのスタップで制作された。ベーシストが柴田正彦に交代している。ゲストコーラスでゼルダのサヨコが数曲参加。アニマルズ「When I Was Young」のカヴァーや再録した「Night Time」などを収録。作詞作曲:原島でタイトルトラックの「Human Zoo」は物憂げなムードとスライドギターのルーズな響きながら緊張感があるナンバー。この曲はPVも作られた。演奏力の安定した演奏陣に原島宏和のハッキリした発音のヴォーカルがアクシデンツの持ち味。シン...

雑誌『昭和40年男 2026年2月号 vol.95「俺たちを直撃したパンク/ニューウェイヴの衝撃」』

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今年の正月休み、届いたばかりのサンハウス・ボックスを聴いて観て、TVK1月2日放送『ライブ帝国Revival RCサクセション 80's』(去年11月の再放送)とEテレ1月3日放送『AKIRA』(大友克洋監督)を録画したのを観て、一瞬いったい今は何年だっけ?と思ったが、さらにその気分を深くする雑誌が発売された。『昭和40年男 2026年2月号 vol.95「俺たちを直撃したパンク/ニューウェイヴの衝撃」』で2026年1月9日(株)ヘリテージより刊行。 この『昭和40年男』という雑誌、本屋でたびたび見かけて手にとることもあったが購入することはなかった。今年3月に田口トモロヲ監督映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ』が公開されるタイミングでオリジナル・パンクやニューウェイヴの特集、東京ロッカーズ関連の記事もあり、これはちょっと読んでみたいな、と思い購入。アーティスト、作家、デザイナー、フォトグラファー、プロモーターなどが自身の受けたパンク、ニューウェイヴからの影響を語っている。 インタビュー対象は、 ・小山田圭吾 ・KERA ・高木完 ・ハービー山口 ・ブレイディみかこ ・北村信彦 ・高橋ツトム ・麻田浩 ・S-KEN ・地引雄一 ・仲野茂 ・田口トモロヲ ・大貫憲章 それぞれ興味深い・面白いエピソードを語っているが、特にハービー山口のジョー・ストラマーとのエピソードがいい。ジョーが亡くなってすぐシンコーミュージックから出た追悼本に使われていた列車内のジョーの写真はそういう経緯だったのか。プロモーター麻田浩(トムス・キャビン)のインタビューでは、かつて勤めていたジェニカ・ミュージックでルースターズを担当、今では当たり前のように使われる“めんたいロック”というネーミングについて語っている。鮎川誠のアンプを借りた話もいい。ヒステリックグラマー創設者の北村信彦が語るパティ・スミスのポラロイド写真集を制作した時の逸話もいかにも。S-KEN、地引雄一と田口トモロヲが東京ロッカーズ、今回の映画周辺の話題について語っている。映画の原作者・地引雄一を写した写真(65ページ)で地引の後ろに写っているのは映画内で使用したLP盤なのだろうか、トカゲのアルバム(リザードのファーストアルバムがオリジナル)、ノー!ノー!バンド(ノンバンドの10インチがオリジナル)が確認できる。6...

サンハウス『55周年記念ボックス』CD-1『YOUNG KILLER LAST DAY 1971』

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今回のボックスリリースの告知を見て、これは聴いてみたいな!と購入するきっかけにもなった音源。サンハウスが博多のダンスホール「ヤングキラー」箱バン(専属バンド)時代の演奏。ほぼブルースのカヴァーで17曲を収録。 マディ・ウォーターズ、ジョン・リー・フッカー、ボ・ディドリー、オーティス・ラッシュ、エルモア・ジェイムスなどの面々に混じり、キンクス好きなんだな「Waterloo Sunset」と「Sunny Afternoon」、フリートウッド・マック「Rollin Man」、「Albatross」、ジェフ・ベック・グループ「Spanish Boots」、それにボブ・ディランの「Positively 4th Street」 も。 驚いたのは「Summer Time」で、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーのヴァージョンを元にしているが、サンハウス(というか鮎川と篠山)ってこんなギターアンサンブルで演奏するんだ?というほど2本のギターが絡む、素晴らしい、面白い。こういう曲もやるんだというのがゼップの「Tangerine」で、アコースティックでフォーキーな原曲をややヘヴィなムードにアレンジ。   ブルースメン、それにジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、ピーター・グリーン、なによりブルースへの愛情が伝わる録音である。

田口トモロヲ監督映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ』(原作:地引雄一)公開!

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『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ』トレーラー 地引雄一著『ストリート・キングダム』が田口トモロヲ監督で映画化されるということを前からちょくちょくニュース見て気になってたんだけど、これほんとに出来るのね。映画のオフィシャルホームページを見ると著者の地引、エスケン、モモヨ、レック、チホ、サヨコ、ミチロウ、アケミの配役わかるね。 以下 「パピネット」のHP より。 『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ』 スタッフ 監督:田口トモロヲ 原作:地引雄一「ストリート・キングダム」 脚本:宮藤官九郎 音楽:大友良英 キャスト 峯田和伸 若葉竜也  吉岡里帆 仲野太賀 間宮祥太朗 中島セナ 大森南朋 中村獅童 監督:田口トモロヲ 脚本:宮藤官九郎 峯田和伸(銀杏BOYZ)×若葉竜也 W主演で贈る青春映画! 1978年、たった1年で世界を変えた者たち 彼らはこう呼ばれたーー「東京ロッカーズ」 【物語】 これは事実を基にした物語。1978年、偶然ラジオから流れたセックス・ピストルズに衝き動かされ、田舎から上京した青年カメラマンのユーイチは、小さなロックミニコミ雑誌「ロッキンドール」に出会い、とあるライブハウスへと足を運ぶ。そこで出会ったボーカルのモモ率いるバンド「TOKAGE」のライブに衝撃を受け、無我夢中でシャッターを押した。そこは音楽もバンドも観客たちも何にも縛られない生のエネルギーに溢れた異空間だった。正式にカメラマンとしてライブの撮影を依頼されたユーイチはモモたちと交流を重ねる。やがて彼らの音楽は瞬く間に若者たちを熱狂させ、そのムーブメントは“東京ロッカーズ”と呼ばれ、日本のロックを塗り替えていく。世界を変えたのは、才能だけじゃない。音に賭けた、名もなき若者たちの衝動だった。 『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ』Official Site 劇場公開日:2026年3月27日 製作年:2025年 時間:131分 製作国:日本

サンハウス『55周年記念ボックス』DVD-4『CRAZY DIAMONDS YAON 1983』

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“それはARBの社長が仕掛けて、出来るんならやるよって、サンハウスとARB、ルースターズで野音をやった” ー柴山俊之ー(『Bollocks presents 日本パンク・ロッカー列伝』シンコーミュージック・エンタテイメント刊・2015年) 1983年、Vo柴山、G鮎川、B奈良敏博、D浦田賢一という篠山抜きのオリジナルメンバーの四人でサンハウス再結成。同年6月18日渋谷Live Inn、8月7日博多小戸公園「スーパー・ライヴ'83」、9月11日仙台スポーツランドSUGO「ロックンロール・オリンピック'83」でライヴをおこない、9月23日に日比谷野外音楽堂で「CRAZY DIAMONDS」と銘打たれたライヴでこの時の再結成を締め括った。 野音のライヴでは新曲として「ステディ・ドライバー・マン」、「センテ」、「ダイナマイト」がセットリストに組み込まれアンコールを含め20曲を演奏。同年ビクターよりリリースされたLP 『CRAZY DIAMONDS』は12曲入りだったが、カセット『CRAZY DIAMONDS <Absolutely Live>』(VCF-20033)には20曲を完全収録していた。1990年には18曲入りでCD化(オミットされたのは「ロックンロールの真っ最中」と「ミルクのみ人形」)され、2008年には20曲入完全収録(2枚組)でCD化されている。1983年リリース時には収録曲の「ステディ・ドライバー・マン」の一部(“俺は狂った”、“赤信号でも”など)を逆回転に加工・歌詞も伏せ字となっていた。CDでは通常のサウンドに戻され歌詞も印刷されているが、なぜこんなことしたのか不明(話題作り?)。レコードで聴いた時はちょっと興醒めだったな。 その野音のライヴ映像がサンハウス『55周年記念ボックス』に収録された。鮎川誠秘蔵のビデオ・アーカイヴからレストアされ、当日演奏された20曲が収録されている。この映像も1台のカメラで客席の後方から撮影されており、ステージ全体とズームを使用してプレイヤーのアップはあるものの、カメラの切り替えはない、おそらく資料用に撮影したものなのだろう。撮影を前提としていないので照明も不足してぼんやりした映像であることは否めず、収録時間1時間28分を通して観るにはちょっと辛いものもあるが貴重な映像である。オープニングSEにピン...