PEARL JAM「LEAVING HERE」
ある日、車を運転していてFMから流れてきたのがこのパール・ジャム版「Leaveing Here」だった。”おーカッコイイ、これはぜひ手に入れてまた聞きたい”と思った。その時は曲名と演奏しているのがパール・ジャム、という事がわかっただけで、どのCDに入っているのか等、細かいところはわからなかった。さっさとラジオ局に問い合わせればいいものをしなかったため、探し続けて見つけるまでに結構時間がかかってしまった。
「Leaving Here」はモータウンのアーティスト、Eddie Hollandが1963年10月に発表したのがオリジナルだが、パール・ジャムのバージョンは、The WhoがHigh Numbersと改名していた時期に録音したバージョンをカバーしている。突っかかるようなドラムとメリハリの効いたギターの上に、ボーカルの掛け合いが乗る、短くパンキッシュな曲だ。
パール・ジャムの演奏が収録されているのは、”女性を暴力から守ろう”というか、”女性自身が暴力から身を守るには”というキャンペーン/プロジェクトとしてシアトル周辺のアーティストを集めて作られたオムニバス・アルバム「Home Alive」というCD2枚組で、日本盤も出ていた。他にNirvanaやThe Presidents of the USA等が収録されている。
The Whoのバージョンは1994年に発表されたボックス・セット『30 Years of Maximum R&B』やアメリカのみで発売された編集盤『Who's Missing』に収録されている。また、1998年に改訂発表された『Odds & Sods』では別テイクが聞ける。
オリジナルのEddie Hollandのバージョンは、モータウンのシングルを集めたボックス・セット『Hitsville U.S.A.』に収録されている。
パール・ジャム版は、ほとんどThe Who(High Numbers)のバージョンの完コピなのだが、ボーカルの掛け合いが多いのと、エディ・ヴェダーのVo.がワイルドな味付けになっている。もっとも、The Whoバージョンはキース・ムーンのドラムの手数が多く、こちらもワイルドさでは負けていないが。