TOM ROBINSON BAND「I SHALL BE RELEASED」
『Bringing It All Back Home』、『Highway 61 Revisited』、『Blond On Blond』3枚のロック・アルバムを 発表後の1966年7月、ボブ・ディランはバイク事故により休養を余儀なくされる。67年6月頃から、のちのThe Band となるThe Hawksとともにウッドストックの農家、通称ビックピンクの地下室で毎日のようにセッションを重ねた。
このセッションの中から生まれた曲が「I Shall Be Released」で、ディランとしては71年にリリースされた 2枚組みベストアルバム『Greatest Hits Vol.II』に収録された。といってもThe Hawksと共に録音したものではなく、 このベスト盤のために71年にハッピー・トラウムと共に再録音したものだ。ウッドストックでのセッションは 91年になって『The Bootleg Series Vol.1~3」の中で発表されている。
このセッションの中から生まれた曲が「I Shall Be Released」で、ディランとしては71年にリリースされた 2枚組みベストアルバム『Greatest Hits Vol.II』に収録された。といってもThe Hawksと共に録音したものではなく、 このベスト盤のために71年にハッピー・トラウムと共に再録音したものだ。ウッドストックでのセッションは 91年になって『The Bootleg Series Vol.1~3」の中で発表されている。
Tom Robinson Band(TRB)はカフェソサエティーというバンドを経てトム・ロビンソンが1977年に結成したバンドで、 自由や人権に対する強烈なメッセージをパワーポップな演奏にのせて歌っていた。
TRBの「I Shall Be Released」は1977年9月にリリースしたデビューシングル「2-4-6-8 Motorway」のカップリング曲で、 証拠がはっきりしないままに15年の懲役刑に処されたジョージ・インスを支援するFree George Ince Campaignの為に取り上げたものだ。 きらびやかなアコースティック・ギターのストロークで始まり、ベース、ボーカル、オルガン、ドラムと加わり、徐々に盛り上がっていく。
このカバーバージョンには、2番と3番の間に“手遅れになる前に彼を得るのだ”という詩の内容がトム・ロビンソンによって補作されていて、 シャウトするアレンジが加えられている。続くギターソロも伸びやかな印象を残す名演。 シングルは英チャートの5位にランクするヒットとなった。
私がこの曲を聴いたのは、TRBのファーストアルバム『Power In The Darkness』のUS盤に付属していたボーナスLPで、 「Glad To Be Gay」、「Martin」といった名曲を収めたライブEP『Rising Free』とシングル曲が収録されていた。 1993年ファーストアルバムCD化の際、このボーナスLP全曲が追加収録されている(上のジャケ写はそのCD)。
現在ではベスト盤CD『Rising Free-The Very Best of TRB』などで聴くことができる。
現在ではベスト盤CD『Rising Free-The Very Best of TRB』などで聴くことができる。