スーパーミルク「ゴキブリ天国」

2001年7月発表のアルバム『ライブ・エレキダンス 1979~1980』より。

70年代末関西パンク/ニューウェイブ・シーンの知られざるバンド、スーパーミルク。バンド名の由来はキューブリックの「時計仕掛けのオレンジ」でマルコム・マクドゥエルたちが飲んでいるドラッグ入りミルクの名前から、というのがイカす。

1979年~1983年までの活動期間にレコード・リリースはなく、ライブを集めたこのアルバムが初リリースとなった。 歌詞の掲載もなく、オーディエンス録音のために音質があまり良くないので、歌っている内容が聴き取り難いが


“片手にニコチン、心はマシーン、唇にコーラ、背骨は湾曲”
で始まる「ゴキブリ天国」が気に入っている。
シンセサイザーがピコピコというより、キュルキュルと鳴り響く中、
“つぶらな瞳を輝かせた30cmのゴキブリ”に支配された町で、

“せめて俺たちはくたばる時までエレキダンス” 

とゴキブリの時代を歌ったスラップスティックでポップな曲。

当時スタジオ録音でシングル・リリースしていたら日本のパンク/ニューウェイブ史に残る名曲になっていただろう。

このブログの人気の投稿

TH eROCKERS「可愛いあの娘」

NICO『LIVE IN DENMARK』

ザ・ルースターズ「PLAYLIST from ARTISTS」