KEANE「BEND AND BREAK」
ボーカル、ピアノ&ベース、ドラムという3人編成のバンド、キーンのファーストアルバムは素晴らしい出来上がりだ。 この中からUKでは4曲がシングル・カット、いずれもUKチャート上位に入り、アルバムは1位となった。
私が手に入れたのは輸入盤でインターナショナル盤(UK盤や日本盤と曲順、曲数が異なる)だが、 控えめで哀しげな曲調の「Somewhere Only We Know」で始まり、ややアップテンポの「This Is The Last Time」と続き(いずれもシングルカットされた曲)、 3曲目に位置する「Bend and Break」まで非のうち所がない。
「Bend and Break」は前曲よりやや速めのテンポで、ボーカルが入ったあたりの抑えた演奏から、 サビの部分でシンセサイザーを加えた広がりのある演奏と伸びやかなボーカルが魅力的。
この曲はUKではシングルリリースされなかったが、2005年ドイツ、オーストリアでシングルカットされたようだ。
いい曲が揃っていて、アルバム全編を通して、時に恐れを、時に希望を感じられる演奏とアレンジ、歌の表現力は凄い。轟音ギターもアコースティク・ギターも全然加えられていないので、ギターの音が入っている曲に慣れている耳には新鮮。