OMNIBUS a Go Go Vol.9『時の葬列』

1983年12月から「時の葬列・終末の予感」と題されたシリーズギグを開始したのにあわせ、SMSから1984年8月にリリースされたオムニバス・アルバム。
タイトルは『時の葬列 Selections From Excommunicated Monument』。サブタイトルは“社会から除外・破門された音楽の記念碑”という意味か。

「時の葬列」、「Wandering Child」がAUTO-MODの2曲だが、共に反モラル、反権力な意志を感じさせる。特に「Wandering Child」の一節が問題とされて歌詞カードが当て字 “母”→ “葉々”になっているし、2002年のCD化の際には音に修正が加えられている模様(アナログしか持っていないので確認していない)。ドアーズ「The End」に通じるものを感じさせて、聴き応えのある曲だ。この頃のAUTO-MODにはBOOWYのG布袋、D高橋まことが参加。サックスもフリーキーな色を添えている。

個人的には目当てのG-SCHMITT、「Kの葬列」はデビューソノシートに収録されていた曲の再録(アレンジはほぼ同じ)、ダンサブル、クールでビューティな演奏の「Catholic」は聖戦という名の背信。

SADIE SADSの2曲は強力にダンサブルでメタリックかつインダストリアルなトラック。あと1バンドはMadame Edwardaを収録。

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