OMNIBUS a Go Go Vol.29『TOKYO TRASHVILLE!』
オーストラリアのAu Go Go Recordsから1994年にリリースされた日本のガレージ・パンクをコンパイルしたオムニバス。Au Go GoはBig Black、Sonic Youth等のアメリカのバンドや日本のthe 5.6.7.8'sのシングルやアルバムもリリースしている。 1990年代になり日本ではガレージ・パンク・バンド達が精力的に活動、このCDがリリースされた頃には、このアルバムに収録されているバンドの多くが積極的に海外ツアーをおこなっていた。 SupersnazzはLAのバンドXの「Year 1」、Guinny VampsはThe Sonicsの「He's Waitin'」、 TeengenerateはオーストリアのバンドEastern Darkの「Johnny & Dee Dee」、Great MongooseはThe Excelsの「Let's Dance」、Jackie & The CedricsはThe Belairsの「Squad Car」、MAD3は中東メロディのサーフ・インスト「Ali Baba」(というか「Baha-ree-ba!」?)、the 5.6.7.8'sはスリーキャッツ「キーキャーシャウト」とカバーバージョンが多いながら、選曲の妙と各バンドの味付けが楽しめる。 そんな中Gutitar Wolf、Texaco Leatherman、Mutant Monster Beach Party、Muddy Frankensteinがオリジナル曲を収録。こちらも各バンドそれぞれ魅力的なガレージ・パンクチューンだが、Muddy Frankensteinの「Chocolate」はギターのカッティングがザクザク刻むカッコイイ・ガレージナンバー。でも途中でフェイドアウト?短くて残念。 ロッキン・ジェリービーンによる、東京タワーに絡むイラストのジャケットもセクシーだ。