OMNIBUS a Go Go Vol.28『CINDERELLA V.A I HATE DANCE ...WHY?』
bloodthirsty butchers、eastern youth、D.M.B.Q、God's Guts、Naht、foul等、北海道ゆかりのアーティストが多数参加したオムニバスで1996年のリリース。プロデュースはブッチャーズの吉村秀樹とコーパスグラインダーズのゼロ。イラストレーター寺田克也のオリジナルストーリーをブックレットに掲載。まぁ内容はシンデレラ復讐劇の他愛ないものだが、描写はそれなりに過激。ジャケットにずらり並んでいる首は参加しているバンドメンバーらしい…。
Supersnazz(ココのギタリストもfrom札幌だった)の軽快な「Let Me Know」で始まり、D.M.B.Qのヘヴィ・サイキック・ナンバー「V-neck sweater」、繊細ながらもハードな音を紡ぐGod's Guts「Mud Boat」、Nahtの捻れながらもポップな「Nature」、ポストパンクなfoul「dark on you」、 ロウなサウンドのU.G.MAN「I Spy」、哀愁を感じさせるpaume「won't roam」、凶暴な音塊のCopass Grinderz「Bitch! Bitch! Bitch!」、eastern youthはアルバム『孤立無援の花』に再録される「扉」、など聴き所は多い。
ブッチャーズの『kocorono・完全盤』がリリースされるまでは、このオムニバスでしか聴けなかった「january」。イントロのギターストロークはジョン・レノンの「マザー」のイントロの鐘をイメージしたという。取り返しのつかない喪失感はレノンの曲と共通しているか。